11月27日は金星と土星が大接近! 月のように満ち欠けする、金星を望むチャンス(風間 優)
といっても肉眼じゃ月のように欠けた金星は見えません・・
望遠鏡、双眼鏡が必要です
金環日食や金星の太陽面通過、金星食など、今年は見ごたえのある天体ショーが続いていましたが、ここのところ空は静かに落ち着いています。
でも、珍しい天体ショーがないから空を見てもつまらない、というわけではありませんよ。夜空を見上げれば、冬ならではの凛とした空気に、星座や惑星が美しい輝きを放っているのですから。それを見ないなんて、もったいない!
夜明け前、東の低空にはひときわ輝く星があります。それは金星です。現在、金星は日を追うごとに高度を下げ、まもなく土星に大接近します!
金星と土星がもっとも近づくのは11月27日。日の出は6時30分頃なので、太陽が昇る前に東の低空を見れば、金星と土星が仲よく並んでいるのが見られます。
神話の世界では、金星は愛と美の女神「アフロディーテ」、土星は時の支配者「クロノス」です。夜空で神々が出会う27日は、愛と美に関するタイミングを意味しているのかもしれません。
翌日(28日)には満月をひかえ、なんだかワクワク感に満ちていますね。
2つの星は、肉眼では輝く点にしか見えませんが、天体望遠鏡で観察すると、欠けた金星と、斜めに傾いた土星の環が見られます。押し入れや物置に望遠鏡が眠っている人は、この機会に引っ張り出してみては?
特に、金星が月のように満ち欠けする星だということを知らなかった人には、それを実感するチャンスです。
さて、大接近した金星と土星の背後にいるのは、おとめ座です。目線を少し斜め上にうつせば、おとめ座のスピカが、真珠のように白く輝いているのが肉眼で見られます。また、地平線近くには、水星が昇ってきているのが確認できるはず。上から、スピカ―金星・土星―水星と、一直線に並んだ様子は、星ガールならぜひとも見ておきたいシーンですね。
観察するには厳しい時間帯ではありますが、早起きをして、防寒対策もしっかりとして、星空を楽しみましょう☆
photo by Thinkstock/Getty Images
(景山えりか/MYLOHAS)
明け方の東の空の低いところにひときわ輝く明けの明星・金星と、土星が大接近する。日を追って見ると、地球のすぐそばにあり動きの速い金星が、星座の星々を背景にあまり動かない土星を西から東に追い抜いていく。
もっとも近づくのは27日で、0.5度以内という近さだ。日の出1時間前には南東の空約15度の高さに見える。望遠鏡では、すこし欠けた金星と土星の環が同一視野で見えるかもしれない。
土星の右上あたりには、おとめ座の1等星スピカが白く輝いている。
望遠鏡、双眼鏡が必要です
金環日食や金星の太陽面通過、金星食など、今年は見ごたえのある天体ショーが続いていましたが、ここのところ空は静かに落ち着いています。
でも、珍しい天体ショーがないから空を見てもつまらない、というわけではありませんよ。夜空を見上げれば、冬ならではの凛とした空気に、星座や惑星が美しい輝きを放っているのですから。それを見ないなんて、もったいない!
夜明け前、東の低空にはひときわ輝く星があります。それは金星です。現在、金星は日を追うごとに高度を下げ、まもなく土星に大接近します!
金星と土星がもっとも近づくのは11月27日。日の出は6時30分頃なので、太陽が昇る前に東の低空を見れば、金星と土星が仲よく並んでいるのが見られます。
神話の世界では、金星は愛と美の女神「アフロディーテ」、土星は時の支配者「クロノス」です。夜空で神々が出会う27日は、愛と美に関するタイミングを意味しているのかもしれません。
翌日(28日)には満月をひかえ、なんだかワクワク感に満ちていますね。
2つの星は、肉眼では輝く点にしか見えませんが、天体望遠鏡で観察すると、欠けた金星と、斜めに傾いた土星の環が見られます。押し入れや物置に望遠鏡が眠っている人は、この機会に引っ張り出してみては?
特に、金星が月のように満ち欠けする星だということを知らなかった人には、それを実感するチャンスです。
さて、大接近した金星と土星の背後にいるのは、おとめ座です。目線を少し斜め上にうつせば、おとめ座のスピカが、真珠のように白く輝いているのが肉眼で見られます。また、地平線近くには、水星が昇ってきているのが確認できるはず。上から、スピカ―金星・土星―水星と、一直線に並んだ様子は、星ガールならぜひとも見ておきたいシーンですね。
観察するには厳しい時間帯ではありますが、早起きをして、防寒対策もしっかりとして、星空を楽しみましょう☆
photo by Thinkstock/Getty Images
(景山えりか/MYLOHAS)
明け方の東の空の低いところにひときわ輝く明けの明星・金星と、土星が大接近する。日を追って見ると、地球のすぐそばにあり動きの速い金星が、星座の星々を背景にあまり動かない土星を西から東に追い抜いていく。
もっとも近づくのは27日で、0.5度以内という近さだ。日の出1時間前には南東の空約15度の高さに見える。望遠鏡では、すこし欠けた金星と土星の環が同一視野で見えるかもしれない。
土星の右上あたりには、おとめ座の1等星スピカが白く輝いている。