▽食べ物事典「海鞘(ほや)」
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さて、今日は「ホヤ」をご紹介致しませう~ 食べ太郎の出身地、宮城県が養殖の発祥の地で、 宮城産が全国シェアの7割を占めているそうだすぅ~ ( ̄▽+ ̄*) ってか皆様、興味無い? 不味いし? 食べたくない? ( ̄Д ̄;; まあ、かなり好き嫌いが分かれる食材だすよね どっちかと言うとほとんど、嫌いな人しか、 もしくは食べた事が無い人しか会った事がありません (;´Д`)ノ 食べ太郎も地元にいる頃は食べた事がありませんでした。 お婆ちゃんは好きでよく食べていましたが ウチの母親は嫌いだという事で、 我が家の食卓に現れた事はありませんでしたし、 地元の居酒屋でもメニューにあったような記憶もありません。 そして東京に出てきてからは、 そうそうこちらで出回ってもいないので(一昔前はね)、 食べた事がありませんでした。 やがて大人になり「美味しんぼ」なんかに 地元で食べる獲れ立ての「ホヤ」は美味しい と描かれているのを見て、 何で地元で食べなかったんだと後悔したもんですが、 ある日居酒屋に入ると「ホヤ刺」がありまして、即座に頼みました。 食べました。 |
うぇ~、ゲロ不味~(@Д@; |
とても一人で食べ切れん でも女将さんに、 新鮮で美味しいよと言われていたので、 残すわけにもいかず・・・ 酒で無理矢理喉に流し込んだ 哀しい思い出がありますぅ o(TωT ) こうなってくるとより一層、美味しんぼの 獲れ立ての美味しさを味わいたくてしょうがありません やがて出会ったのが「ほやの塩辛」でした。 これが苦くて苦くて、堪らなく旨い! こりゃあ、新鮮なホヤはどんだけ旨いんだろう?と より想いを募らせたもんです そしてその数年後、 宮城は塩釜港から直行でホヤのお土産を頂きました。 まだ市場で買ってから数時間です! これを食べました。 |
マジでフルーティーやん!!о(ж>▽<)y ☆ 歳をとって味覚も変わっていたのかもしれませんが、 ちょ~まいう~なのです!! いやあ、新鮮なホヤは旨いというのは ホンマやってんなあとその時は感動致しました。 |
![なんでも食べ太郎-ほや](https://stat.ameba.jp/user_images/20100430/13/tabe-tarou/0c/6d/j/o0600045010518367830.jpg?caw=800)
って事で、今回は前置きが長くなりましただすが・・・ (;^_^A
「ホヤ」は漢字では「海鞘」 、海の鞘(さや)ですな。 これは硬い殻に覆われているからなのだすかな、たぶん。 画像のものは養殖ものの「真ボヤ」で、 北海道産の赤ボヤも食用になるらしいだすが、 こちらはあまり市場には出回らないようだすぅ~。 さて、全長は約15cm。 出荷されるのはこれ位の大きさで、約3年かけて成長するみたいだすぅ。 ってか、そもそも何なん? この見た目から「海のパイナップル」とも言われているだすが、 植物 動物? 気持ち悪い? 確かに・・・ 何なんでしょうね? ( ̄_ ̄ i) 食べ太郎もよく知らないので、調べていく事と致しませう~ |
![なんでも食べ太郎-ほや](https://stat.ameba.jp/user_images/20100430/13/tabe-tarou/bd/59/j/o0600045010518367697.jpg?caw=800)
何か、殻の中身は 生々しい内蔵ぽいものもあり動物っぽいけど、 何やら根っこみたいなんもあるし・・・ 分からない!何? (°Д°;≡°Д°;) 調べてみますと・・・ 脊椎動物と近縁である尾索動物というグループに類するみたいだすな。 そして何と幼生の頃はおたまじゃくしの様な形態で 遊泳しているとの事! ∑ヾ( ̄0 ̄;ノ しかしそれも生後半日~3日くらいで、 その後は頭部の突起で岩などに固着するみたいだすぅ。 って事はこの根っこみたいな方が頭? そのおたまじゃくしの様なもんが、こんな形になって行く訳だすなあ~。 不思議だすよね |
![なんでも食べ太郎-ほや](https://stat.ameba.jp/user_images/20100430/13/tabe-tarou/5d/0e/j/o0600045010518367456.jpg?caw=800)
そして、このちょんちょんと出ている2つの突起物、 これは入水孔と出水孔で、 この2つは口の形状を見ると判別がつくのだすぅ。 -型が出水孔で、+型が入水孔。 確かに見てみると正に+と-( ̄□ ̄;) これで植物プランクトン等を摂取して餌としており、 排出も行なっているのだすな 下にアップを載せておきますのでご確認下さいませ~ |
![なんでも食べ太郎-ほや](https://stat.ameba.jp/user_images/20100430/13/tabe-tarou/14/4f/j/o0600045010518367343.jpg?caw=800)
![なんでも食べ太郎-ほや](https://stat.ameba.jp/user_images/20100430/13/tabe-tarou/91/57/j/o0600045010518367342.jpg?caw=800)
上が入水孔の+、下が出水孔の-、お分かり頂けましたでせうか? もしスーパー等で見掛けたらお買い求め下さい。 現物を見ると、より分かり易いですよ (o^-')b しかし本当に不思議な生物だすよね~ ( ̄ー ̄; 生物の発生についてのモデル生物として 発生学では古くから用いられていた様だす。 そして免疫に関する研究など、 世界中で様々な研究の対象となっているみたいだすよぉ Σ(・ω・ノ)ノ! 確かにこの姿を見ていると何かそれも頷けまするね |
![なんでも食べ太郎-ほや](https://stat.ameba.jp/user_images/20100430/13/tabe-tarou/59/2b/j/o0600045010518367138.jpg?caw=800)
では最後に食材としての情報を記しておきませう 世界中の海に生息しているにも関わらず、 食用としているのは日本、中国、韓国、チリ、 そしてフランス(?)らしいですぅ (°д°;) おフランスでもホヤ食べるんざんすね ∑(゚Д゚) 気になる栄養はと言いまするとミネラルが豊富で、 抗酸化作用のあるセレン、セレニウムを含んでおり、 またグリコーゲンも豊富で、特に産卵が終わり、 太り始めていき6~7月になった頃が一番旨味が増し、 その頃は冬に比べるとグリコーゲンの含有量も7~8倍になるそうだすぅ! つまり旬は初夏なのだすな! でも養殖物なんかは通年流通しているみたいだすよ ちなみに養殖物ほど赤みが強く、天然物ほど赤みは薄れるようだすぅ。 中には真っ白な天然物もあるみたいΣ(=°ω°=;ノ)ノ それも綺麗で良いだすよねえ そしてこのイボイボが多いほど、身が締まっていて美味しいとの事。 ところが先に述べました北海道の赤ボヤは このイボイボが無くてつるんつるんなんだって~\(゜□゜)/ う~ん、見てみたい!そして食べたい! ところで、皆さんがホヤを敬遠する理由であるあの生臭い苦味は、 採取されたホヤが体内の栄養素を自己消化してアンモニアやら何やらが どんどん蓄積されていくからの様だすぅ。 だから獲れ立ては風味にも格段の差があるのだすな! 是非、ホヤのフルーティーな風味とほどよい苦味、 皆さんにも味わって頂きたいだすなあ~ さあ、次は21時に「ホヤの捌き方」をご紹介致しまするよぉ~ (^ε^)♪ ホヤ買ったはいいけど、どうすんのコレ~? って時はご参考にどうぞ~:*:・( ̄∀ ̄)・:*: |