「 ボージョレー 」 とは何なのか?Vol.2 | なんでも食べ太郎

「 ボージョレー 」 とは何なのか?Vol.2

食べ物コラム

「 ボージョレー 」 とは何なのか?Vol.2
なんでも食べ太郎-ボージョレー

Vol.1では日本に定着したボージョレー・ヌーヴォーと一般のボージョレーワインは

醸造法も違う別物 だという事が分かりましただすが、


さてではこのVol.2ではそんなボージョレーの

より詳細な情報をお届けしたいと思いまするぅ~。


 ● なんでも食べ太郎 → 食べ物コラム

            → 「 ボージョレー 」 とは何なのか?Vol.1


一般のボージョレーワインは 伝統的な醸造法 で作られ、

ボージョレー・ヌーヴォーよりも 味はしっかり しているみたいだすぅ。

ボージョレー地区の南部の村が生産しているだすが、

最近ではボージョレー・ヌーヴォーの出荷量が大部分を占める様だすなあワイン



次にボージョレーワインの中でも 質の高いもの

ボージョレー・ヴィラージュだすが、ヴィラージュを冠する事が出来るのは

ボージョレー地区でも 北部にある38の村 で生産されたワインだすな。

ちなみにヴィラージュとはフランス語で村々という意味らしいだすぅ。


高地 である北部の葡萄は日光をたくさん浴びて育ち、

南部に広がる 低地 のワインよりもアルコール度数は1%高く、

厳しい規格になっているとの事だすぅ。


またヴィラージュでもヌーヴォーは生産されており、

それは ボージョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー と言うだすなあ。



さてさて、そして トップブランドボージョレー・クリュ

10の村でのみ 生産されているのは以前の記事でお伝えした通りだすぅ。


では今回はその村をご紹介致しませう~ (=⌒▽⌒=)


ワインサンタムール

「愛の聖人」という意味の村名らしいだすぅドキドキ

また10の村の中では最北に位置するみたいだすなあ。


ワインジュリエナ

「ジュリアス シーザー」に由来した村名だそうだすぅ。

2000年以上前から葡萄畑が在り、ボージョレー地区では最古参。


ワインシェナ

シェナ(樫の木)で覆われた森だった事から付いた名前だそうだすぅ。

10の村では1番小さく、ルイ13世お気に入りのワインを作っていたとの話も。


ワインムーラン・ナ・ヴァン

15世紀に各地に建設されたムーラン・ナ・ヴァン(風車)で、

唯一風車が風化しなかった丘なので、この名前になったそうだすぅ。

葡萄栽培に非常に適した土壌で、最も著名なワインらしいだすなあ。


ワインフルーリー

17世紀頃、パリにワインを送る特権を授けられていた3教区の1つで、

大きな水晶を含む花崗岩からなる特殊な地質が、

ワインの味にも差をつけているらしいだすぅ。


ワインシルーブル

10の村の中で最も高地に畑があり、

そのワインの味は最も女性らしいといわれ、

繊細な花の香りがして、魅力的な女性のようなんだそうだすぅ。


ワインモルゴン

他のクリュよりも熟成期間が1~2年長いそうだすぅ。

時間と共に熟したフルーツやナッツの香りがする

フルボディのワインを生産しているみたいだすぅ。


ワインレニエ

10の村の中で最も若く、1988年にクリュの仲間入りとなったそうだすぅ。

20世紀初頭に見つかった遺跡からはシーザーの時代から

葡萄を栽培していた事が分かったらしいだすぅ。


ワインブルーイィ

10の村の中では1番広い土地で生産性も最も高いらしいだすが、

その中でもクリュを名乗れるのは乾燥した花崗岩からなる

特殊な土壌のものだけとの事だすなあ。


ワインコート・ド・ブルーイィ

コートとはフランス語で斜面の意味で、10の村の中で南端に位置し、

標高500mほどの山の裾野に広がる斜面で葡萄が栽培されているとの事。

またその歴史は4~5世紀まで遡れるそうだすなあ。


以上、10の村だけがボージョレー・クリュ を名乗れて、

ワインの名前に 村の名前を使う 事を許されているのだすなあ。



なんでも食べ太郎-ボージョレー

さて、ではボージョレー・ヌーヴォーだすが、

これは直訳すると ボージョレー地方の新酒 という事で、

その年の ブドウの出来を判断する促成のワイン で、

短期間で醸造 する独特の製法のワインなんだすなあ目


もともとは 1年のワイン作りの締めくくり として、

村の人々が その年の収穫を祝い

採れ立ての葡萄で真っ先に新酒を楽しむ習慣 だったそうだすぅ。


そしてそれは地元の居酒屋などで安く供されていたのだすが、

やがて新酒を味わう集まりなどが催される様になって行ったようだすぅ。

しかしこれはその地方のみで行なわれていた事で、

ボージョレー・ヌーヴォーとは結局は 友達同士で気軽に 呑むような

ガブ呑み用の安ワイン だったんだすなあ (;^_^A


醸造期間が数週間と短い特殊な製法で、味も軽い ので、

この辺が反対派の方達が多い理由だしょう~。あせる


しかしこのボージョレー・ヌーヴォーを

現在の 世界的なイベント へと押し上げたのがデュブッフ社の創設者、

ジョルジュ・デュブッフ氏 と言われているんだすなあ。

氏が凄いのはその テイスティングの能力 と言われているだすが、

400種ものワインを一嗅ぎしただけで、

どんな畑でどんな世話をされたものかまで言い当てる事が出来るそうだすぅ。あせる


そんな氏が1万数千種のサンプルの中から 選んだ数十種 のヌーヴォーを

各国から買い付けに来た企業がその国に応じた アッセンブラージュ

(数種類のワインを組み合わせて1つの味に仕上げる)をしているんだすぅ。


あれ? ( ̄ー ̄;


つまり食べ太郎を含め皆さんが呑んでいるボージョレー・ヌーヴォーって、

数種類のヌーヴォーを組み合わせたもの

だったという事だすか?あせるあせる


例えば画像の食べ太郎が呑んだヌーヴォーは

田崎信也氏 がアッセンブラージュしたものだすなあ。


いやあ~。

し、知らなかった~ ( ̄□ ̄;) (前回同様)


ワイン通の人には常識なのかも知れませぬが、

食べ太郎全く知りませんでしたあ~ σ(^_^;)


つまり クリュ はヌーヴォーを生産していないし、

その 村の名前をワイン名に冠せる のだから、

その村で出来たワイン って事で、

ボージョレー・ヌーヴォーやボージョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーは

それらの村々で生産されたヌーヴォーをデュブッフ氏や

その他の企業なんかが アッセンブラージュ していて、

その村々で出来た 素のものではない んだすな食べ太郎ノーマルあせる!?

そう解釈して宜しいのでせうか?とりあえず、そう解釈しませう。

もし間違っていたらご指摘下さい。 m(_ _ )m



さて、ボージョレー・ヌーヴォーと言えば付き物なのが 解禁日クラッカー

そもそもこの解禁日とは何なのでせうか? ┐( ̄ヘ ̄)┌


それは メーカーのモラルの無さ が原因で

制定されたものだったのだすぅ ヽ(`Д´)ノ


当初は 解禁日は無かった のだすが、

各メーカーはどこよりも早く販売しようとし、

遂には ワインとして出来上がっていないようなもの まで

出荷されるようになってしまったのだすぅ むっ


そこで 11月15日 が解禁と定められたとの事だすなあ。

しかしその日が 土日 に当たってしまうと 運搬業者が休み な為に、

全世界11月の第3木曜零時解禁 と改定され現在に至るだすぅ。


そのボージョレー・ヌーヴォーの解禁日、日付変更線の関係

先進国では 日本が1番早く解禁 されるようで日の丸

バブル時代 には 成田空港 まで行って呑む飛行機走る人

なんて事もあったらしいだすぅ ( ̄ー ̄;


良いなあ バブル・・・

大人の時分に バブル 味わいたかったあ・・・食べ太郎ノーマル


それはさておきあせる

そうビックリマークヌーヴォーは 空輸 されてくるのだすなあ飛行機

話によると 日本で唯一空輸されるワイン

ボージョレー・ヌーヴォーらしいだすぅ食べ太郎ノーマル汗

それに依り、現地では 数百円 のものが日本では 数千円 となり、

その 価格の2/3は輸送費 らしいだすぅ Σ(=°ω°=;ノ)ノ

その辺も反対派の人の理解出来ないところなのでせうなああせる


初物好きの日本人 に合ったヌーヴォーは

輸出先の60%を日本が占める らしいだすが、

醒めた反対派の方はそれも馬鹿らしい数字だと思われる事でせうあせる


しかしまあ、食べ太郎も特に大賛成しているって訳ではないのだすが、

結局はクリスマスもバレンタインも 企業の戦略 なのだから、

ボージョレー・ヌーヴォーもそれを イベント として

食をお酒を楽しむ って事で良いのではないでせうか~チーズ食べ太郎ノーマルワイン


さあ、そんな訳で

今回の「ボージョレー」とは何なのか?という記事のまとめ。


ボージョレーワインには種類があり、

 ヌーヴォーはその中の1種であるという事。


ヌーヴォーだけが促成ワインであって、他のボージョレーワインは

 伝統的な醸造法で作られたワインだという事。


我々が呑んでいるヌーヴォーは数種類を組み合わせた

 アッセンブラージュがなされている事。


日本人は本当に初物がお好きなのねえという事。


食べ太郎はバブルを大人の時に味わいたかったという事(笑。



実に・・・実に現時点で 休日の内の半分以上の時間

この記事に費やしましたただすぅ (;´▽`A``


今回は文章比が多かっただすが、

最後まで読んで頂いた読者の方、ありがとうございました。


皆様があってこそ の食べ太郎であり、

なんでも食べ太郎でありまするぅ。


ではでは、次の記事でまたお会い致しませう~食べ太郎ノーマル