宇都宮簗瀬の集合住宅 竣工写真撮影しました。
9月に竣工した「宇都宮市簗瀬の集合住宅」、10月に入って貴重な快晴の日、竣工写真を撮影しました。撮影してくれたのは、ナカサ・アンド パートナーズの藤井浩司さんです。
中庭を囲むように建つ木造の賃貸3件+オーナー住居で構成されています。南側の駐車場、北側の大通り側2か所にエントランスがあり、庭はセキュリティーゾーンの中に入っています。
中庭の中から建物を見る。右側が」オーナー住居玄関 左が賃貸玄関。
建物名は「楓荘」と名付けられ、大谷石の壁にスチールの切り文字が良い雰囲気になりました。
家全体の色彩も、和風でありモダンでもあり、アンティークな家具が似合うオーナー住居をデザインしました。
庭を囲んで、どの住まいもガラス張りの広めの玄関土間があり、中庭と連続する木製建具の玄関が、親密で庭と調和した印象を作っています。開放的な1階の土間空間とは別に、2階にプライバシーの守られたリビングダイニングというメゾネット型の住まいで、開きつつ閉じる、という両方の性質が住まいには大切だと考えています。家の一部に、コミュニティーに開く場所を持つことが、今回の設計で大切にしたことでした。
中庭が日常的に行き来するための場所であり、小さなコミュニティーが育まれる場所になるように、軒下に長いベンチをしつらえ、井戸を再生し、気持よく和んでいただけるような外部空間を作りました。
この中庭の存在が、安心できる住まいの象徴として、皆さんと一緒に育まれていくことを期待しています。
設計から竣工まで3年近くがかかりましたが、建て主様には辛抱強くお付き合いいただき、感謝しています。本当にありがとうございました。
TWA本社ビルと宇都宮簗瀬の集合住宅、2つのプロジェクトが竣工しました。
今月、私達の事務所で設計・監理しました宇都宮簗瀬の集合住宅、横浜のTWA本社ビル、2つの建物が竣工しました。
宇都宮簗瀬の集合住宅は、オーナー住居+賃貸3戸の集合住宅です。中庭を囲むように、コの字型に建てられた木造の集合住宅で、土間とテラスの連続する家、軒下空間、井戸、デッキテラスやベンチなど、中庭に向かって開かれたさまざまな居場所を設計することで、コミュニティーが熟成していく住まいを作りたいと考えました。
楓の樹を数種類植えた中庭、大谷石の壁、レッドシダーの軒天やガルバリウムの壁面など、モダンな素材と自然素材がまじりあい、落ち着きのある佇まいを作っています。
宇都宮簗瀬の集合住宅 中庭
明日、宇都宮簗瀬の集合住宅 内覧会を計画しています。
ご興味がある方は下記にお問い合わせください。
2018/9/29
午前10時~午後16時
宇都宮駅から徒歩15分 (1.2km程度)
お問い合わせ/申込み info@t-taguchi.com
一方、横浜鶴見に竣工したTWA本社ビルは、1階にオフィス、2~5階に賃貸住宅が8戸入った5階建てのRC造のビルです。
オフィスは、建物のオーナーの本社なので、内部空間は作り付けの家具や従業員さん、社長さんの働きやすさ、快適さを考え、作り付けの家具や、複数のスペースを使い方に応じて使い分けられるように、分節しつつつながる空間をデザインしました。
賃貸は、高さ方向に最大限のボリュームを取り、天井高さをさまざまなバリエーションで作、面積以上の広がりや解放感が得られるデザインを目指しています。
2階賃貸住宅内観
「音楽家のための住まい」がWEBマガジンに掲載されました。
私たちの設計した家「音楽家のための住まい」がWEBマガジン「100%LIFE」に掲載されました。
ピアニストの川田健太郎さん、バイオリニストの藤崎美乃さんご夫妻の住まいです。
インタビューの途中にスタジオで生演奏もしてくださり、日ごろ、さまざまな音楽活動にこの家が活発に使われている様子をお聞きしたインタビューが載っています。
自分もいろいろな思いを込めて設計したことを、熱く語っています。
https://100life.jp/architecture/35904/
竣工から1年以上経って、実際に生活し、使われてからの取材とインタビューは、建物の雰囲気や実態をリアルに伝えてくれる基調な記事です。
こんなふうに満足し、喜んでいただいている話しを聞くと、とても幸せな気持ちになります。設計という仕事の苦労や葛藤、そして贅沢な幸せを感じました。
これからもますます研鑽を積んで、良い建築を作っていきたいと思います。