「中野区K邸」 着工しました。 | 建築家 田口知子の日常をつづったブログ

「中野区K邸」 着工しました。

昨年から設計を進めてきました「中野区K邸」は、先週の木曜日に地鎮祭を行い、着工しました。音楽家のための小さなスタジオを持つ住宅です。


 当初、全部をコンクリート造で、と設計を進めてきたものの、見積もりの結果予算があわず、急きょ2-3階を耐火木造に変更する、という大きな決断をしました。それでも空間の質や断面デザインなどほとんど当初のままので木造に変更できたとことは、構造の梅沢先生に技術だと思います。
 さまざまな不安な時期を経て、やっと着工を迎えられたことは、設計者としては本当に感慨深いです。


晴れた気持ちの良いお天気で、式を取り行う猿田彦神社の宮司様が、最初に式次第、作法の手順を説明してくれました。このような宮司さんはめずらしく、暖かい雰囲気の地鎮祭になりました。



施主ご夫妻のご両親が参加されて、この家が無事に、安全に完成するよう、皆さんで祈りました。近しい人たちで集まって一緒に祈る地鎮祭は、宗教的な意味を除いても、とても大切な機会だと感じます。建て主のKさん、ご家族の皆様、おめでとうございます。



 この建物は、1階が半地下でコンクリート造、2-3階を耐火木造という混構造になります。木造でかつ耐火、というのは細部に注意が必要な、難易度の高い建築です。工務店も設計者もお互いに気を引き締めて、工事監理を進めて、丁寧に工事を進めていってもらいたいと思います。