柳美里さんの本を最初に読んだのは
「水辺のゆりかご」でした。
小説というよりは、自伝・・として読みました。
集団になじめない感じや、仲間はずれ、
エスカレートしていくいじめ体験など
圧倒されるようなインパクトが残っています。
それから随分経って
前記事に書いた「ファミリー・シークレット」を読みました。
自分がこういう経験をしているのに
どうして、息子さんに辛く当たってしまうのか・・。
それが虐待の連鎖・・というものかもしれませんが
「水辺のゆりかご」から「ファミリー・シークレット」に至る
心の変化のようなものを感じたくて読んでみました。
読み終わって
ここまで書いちゃっていいの?って思いました。
柳さんの作風が、身を削って・・という感じなのはわかるけど
子どもの父親のことをここまで書いちゃうことに
いつか子どもさん自身が読むことを想像して・・複雑でした。
☆ 4つ
子どもさんが幸せに成長されますように。
命/小学館
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出版社 / 著者からの内容紹介
芥川賞作家・柳美里氏が作家として、また一人の女性として直面した苛烈な真実を正面から見つめ、血のにじむような筆致ですべてをさらけ出した、前代未聞の問題作。 妻ある男性との恋愛、妊娠、そして男の変心。さらには、かつての師であり、10年間共に暮らした恋人でもある東由多加氏との再会と、東氏の癌闘病、そして出産を迎えるまでを描いた本作は、柳氏の人生のなかでも最大のスキャンダルかもしれない。しかし同時に、「崩壊した家族」のなかで作家的感性を養ってきた柳氏の、命をかけた「家族再生」の試みでもあった。『週刊ポスト』連載中から大反響を呼んだ「同時進行私記」いよいよ刊行。
魂/小学館
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出版社 / 著者からの内容紹介
妻ある男性との恋・妊娠・未婚出産と、かつての恋人であり恩師でもある東由多加との同居に始まる癌闘病生活を通じて、生まれる命と死にゆく命の交わりを綴った私記『命』は、多くの女性の共感を呼び、45万部を刷るベストセラーとなりました。 『命』刊行から半年、生と死の壮絶なドキュメンタリー第2幕『魂』は、日々病魔に冒され、ときに幻覚にさいなまれる東と、その命に寄り添う著者の約2ヶ月にわたる壮絶な末期癌闘病を核とする<物語>です。