朝起きたら首が痛くなった(ねちがい) 症例
■首から肩甲骨内側の重さ、引っ張られ感
■男性 80代
■鍼灸の経験あり
■訴え
1ヶ月前、朝起きたら首から左側肩甲骨の内側までが重だるくてしょうがない。一時良くなったがまた重くなってきた。
左側を下にして寝ると痛い。
■体の状態
首を触ってみると上の部分、下の部分にコリがある、特に左側が強い。
左右の肩甲骨も触ってみると左側の筋肉が固くなっている。
首の動きに対しての痛みは無く、動かすことによっての引っ張られ感があるという。
肩・腕の動きは異常なし、シビレもない。
呼吸痛や胸の苦しさ等もない。
■施術
首から背中にかけての筋肉の固いところに鍼をして置いておく。
固くなった筋肉をゆるめるために熱くないお灸を9ヶ所行う。
その後、細かいお灸を首から背中に肩甲骨内側に行い筋緊張を取って行く。
最後に触って痛みがある、首の上の部分下の部分の反応点、肩甲骨内側の反応点に、鍼をしてはすぐ抜く方法を行う。
体のバランスと整えるために肘と膝下のツボも使う。
施術後「引っ張られる感なくなった」「重さも半減した」
今は筋肉はゆるんでいるが、筋肉の固さが1ヶ月も続いていたので固くなりやすいと伝えて初回を終えた。
■経過
2回目(初回より3日目)
2日間は重さや引っ張られ感なかったが3日目朝に戻った感じがする。
左を下にして寝れたので助かった。
初回と同じ施術を行う。
施術後「1回目よりも今日の方が首やら肩甲骨が楽だ、良くなった感じがする」
3回目(7日後)
「良くなったが左側肩甲骨内側のある部分だけが重く感じる、そこがなくなれば言うことなし」
首から肩そして肩甲骨を触ってみると筋肉は柔らかくなっている。
左肩甲骨内側を丁寧に探るとコリを発見「ここですか」と尋ねると「そこだ」と返ってきた。
首から肩の施術後に左肩甲骨内側に4ヶ所鍼を置いといて、その後に、コリに鍼をしてはすぐ抜く方法を3ヶ所行う。
施術後確認のため動かしてもらうと「すっきりした」という。
念のために、週間後もう一回来てもらい「重さ、引っ張られ感ない」とのことで終了とした。
■最後に
寝違いは動かすと強い痛みが発生するものだが、今回は痛みではなく重さ、引っ張られ感が訴えだった。
時間が経ちすぎて、痛みがこりに変わり、広範囲に至ったものではないだろうか。