☆ 参議院環境委員会で質疑

地域で取り組める、生ゴミのガス発酵による発電について取り上げました。



生ゴミは、焼却ゴミの約1/3を占めます。
水分が多く燃えにくいので、都市ガスや重油が余計にかかります。

しかし、生ゴミを燃やさず、ガス化してエネルギーにする方法があります。以下の事例を紹介しました。

・新潟県長岡市生ゴミ発電センター(方式:湿式メタン発酵 売電)
・新潟県村上市 民間企業(方式:乾式メタン発酵 売電)
・北海道恵庭市、北広島市の下水処理施設(方式:下水と生ゴミ混合)

ゴミ焼却施設の更新が各地で行われていますが、必ずしも生ゴミのガス化が選択されているわけではありません。生ゴミの分別を行うために割高になるとか、費用が安い建設方法があまり検討されず、今まで通り全量焼却が良いという結論になっていたりするようです。
焼却熱で発電する方法は多くのところでとられていますが、エネルギー効率は生ゴミをガス化する方が高く、やり方によって費用対効果も高く、CO2排出も削減されるので、やらないのは、とてももったいないのです。

ゴミ処理施設は絶対に必要ですが、必ずといっていいほど反対運動が起きると思います。あるところで、反対運動をしていた人が、生ゴミを分別してガス化して発電する方法を聞いた後、「それを知っていたら、運動の仕方も単に反対するのではなく、分別してエネルギーにしようという運動に変わったと思う」と言われていたそうです。

恵庭市は、地形上ほとんど自然流下で(東京は違います)、停電しても下水でエネルギー生産ができる可能性があり、臭気対策も万全で迷惑施設というより、地域の防災拠点としても期待されているようでした。もともと埋め立て地の制約でゴミ減量が求められ、解決するための生ゴミのエネルギー化が市民提案から生まれ、それを受けて行政が100回以上説明会を行った結果、今は家庭の生ゴミ回収率が90%以上と、市民の協力ができているからこそ実現しています。

地産地消のエネルギーは地域によって利用できるものが違います。また、どこかの誰かがやってくれるものではなく、市民の理解と協力がなければできないと思います。

環境省で、今年度予算で、事例や効果の検証を行っており、今日の質問で、どんな方法があり、どんな効果があるか、自治体にも市民にも分かりやすくホームページ上で広報することが答弁されましたので、注目したいと思います。

色々課題はありますが、地方議員さんや民間の取り組みと連携して、一歩一歩乗り越えて、進めていきたいと思います。