竹谷とし子です。

昨日の本会議終了後、佐渡島へ。

公明党離島振興対策本部で、平成24年度に予定される離島振興法改正のための視察です。

遠山本部長、長沢国土交通部会長、山本ひろし事務局長、そして、新潟市中央区の大激戦を勝ち抜いた志田県会議員に同行させていただきました。

私の選挙区でもある東京も、八丈島、大島、小笠原諸島など、豊かな離島がありますが、高齢化など離島に共通の問題も抱えています。

昨年の尖閣問題が起きてから、離島対策がお住まいになる方々だけではなく、日本の安全保障上の問題と認識されるようになってきました。次の法改正はますます重要です。そのためには、やはり現場を見て、現場の方々が感じておられる問題意識を共有させていただく必要があります。全員、国会日程が詰まっている中でしたが、当初の3日間の予定を1日半に短縮して佐渡市と全離島振興協議会のご協力を頂き敢行させていただきました。

今回の視察では、まずは玄関口である新潟市の佐渡汽船でお話を伺い、佐渡島到着後は、高野市長、甲斐副市長、島で唯一の女性議員である公明党の本間議員はじめ佐渡市の議会や行政の方々と懇談させて頂く中で、佐渡の魅力、そして課題などを伺いました。

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翌日は、就航したばかりの佐渡空港、病院と一体となった市営の特別養護老人ホームを案内いただいた後、佐渡市のビジョンを伺い2時間にわたり懇談。

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昼食に新しい佐渡名物になっているというブリカツ丼を頂きながら引き続き懇談。午後は、トキの飼育施設(鳥の鳴き声だけが響き渡る豊かな自然の中にありました)で説明を伺いました。その後、放鳥したトキが生育できるような自然農法で米作りをおこなう取り組みを視察。トキの餌となるどじょうを田んぼの中ですくう、という体験もさせていただきました。島に30以上残っている能舞台を視察した後、佐渡島名産の直売所、そして、史跡の塚原三昧堂を訪れ、帰途につきました。知れば知るほど、佐渡島の歴史、文化、自然の魅力にとりつかれそうです。

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離島には、日本の魅力がたくさんある・・・そう思っていたら、佐渡島に20回も通っているという外国人の方と帰りの新幹線で隣り合わせになり、佐渡の魅力を逆に教えていただきました。
おおざっぱな地図を見ながら、そこに書いていない地名がスラスラと出てくるほど熟知しているのにはビックリしました。

私も同じ問題意識をもっているのですが、日本の観光政策に欠けているのが、「ブランディング」。外国人の方からは、ブランディングをしっかりしていないから、「もったいない」と指摘していただきました。

今、佐渡島では、佐渡の魅力を磨いてブランド力をあげようと官民あげてとりくみがなされています。トキが生息できるほどの環境で育ったおコメは「朱鷺と暮らす郷」米というブランドとなり、震災の影響を受ける前から昨年の古米も売り切れで他のコシヒカリよりも割高で取引されるそうです。しかし最初は、それまで行っていた便利な農薬のヘリコプター散布を止めることに反対もあったそうです。それを乗り越えて今は、全島の1/4近い田んぼで、生きものを育む減農薬農法が行われているとのこと。そうした苦労話のような『物語』も、買う側には魅力のひとつになっています。


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能の舞台。こちらでは今の季節、毎週土曜日に薪能が開催されているそうです。県立学校では能の授業もあると。

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トキの赤ちゃん。手を差し出すとくちばしで触ってくれました。人に慣れるトキは珍しいそうです。

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「朱鷺と暮らす郷」で育った酒米でつくったお酒。島内には作り酒屋が7軒もあると。夏は米作り、冬は酒造りに取り組む佐々木氏から佐渡島で生まれた自然農法の説明を伺いました。

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佐渡天然ブリカツ丼。衣も佐渡米の米粉と佐渡産に徹しています。