久しぶりぶりの更新です。

おかげさまで、貧乏暇なし大忙し状態で、大袈裟じゃなく

寝る間もございません。。。


そういう中でも、活字中毒(これは褒められたことではない)の

僕は、ポケットに文庫本、カバンに単行本、枕元に漫画という

感じで、おそらくスモーカーの方にとってのタバコ、酒飲みの

方にとってのウイスキー(あ、これは僕だ)のごとく本を身近に

置いています。



最近熱中しているのが、

『アメリカ版 大学生物学の教科書 第1巻「細胞生物学」』

(講談社)


MITの、全学部の学生たちの教科書なんだそうです。

わかりやすいというより、面白い

日本の学部生の教科書も読みましたが、僕はこっちのほうが

好きです。


日本の教科書では、「コーヒーブレイク」とかいう囲み記事に

なるような話題が、本論のしょっぱなに出てくるところが、

サスペンスちっくで良い感じ。

常に携帯し、わくわくしてページをめくってます。


また、全学部の学生が読むというところがポイントですね。

日本では、文系と理系というふうに不自然な分割がされてる

ので、考えられないことです。

文系でくくられる人たちが、その方面ではかなり知的レベル

高そうに見えつつ、オーガニックやオカルトにはまる我が国の

現状は、まさに詰め込み縦割り教育の弊害顕著と言えましょう。




読みてーと思っているのが、伊集院静さんの、

『お父やんとオジサン』


朝日新聞の書評欄で、敬愛してやまぬ姜尚中さんが評して

おられたのを読み、おおおっと思っておりましたところ、

近所のブックファーストで最初の10頁を立ち読みし、そこだけ

でなぜか涙ぐんでしまいました。

実は僕、伊集院小説童貞だったのですが、けっこうスゴイかも!


その割には、1900円という値段を見てひるんでしまったワタクシ。

・・・図書館で借りて読もうっと。




それから、

『新聞と「昭和」』

(朝日新聞「検証・昭和報道」取材班編 朝日新聞出版社)


ライバル紙(?)読売新聞の書評で絶賛されてたという曰くつき。

これも本屋で立ち読みしたら、読み応えありありでした。

でも、2415円、高いっす>< 


ちなみに、僕の叔父が毎日新聞の記者を長年務めておりました

のですが、新聞記者ってめちゃくちゃたいへんなお仕事みたい

ですよー。

(我が一族も、何度か文化欄の記事にされてしまっております)




また、意外な伏兵発見!

『ここまでわかってきた 日本人の源流』

(産経新聞出版社)


普段は、この出版社の本には「知性の眠り」どころか

「知性のノンレム睡眠」を感じてしまっており、またかつて

司馬遼太郎さんを輩出した看板新聞にも「しっかりせいよ!」と

言いたくなるのが常なので、本屋で手に取ったときには、からきし

期待してなかったのですが。。。


あにはからんや、先端の研究結果をもそこそこちゃんと取り上げ

てたので感心!!えらいえらい^^

でも、お得意の単一優越民族論にそぐわなげな部分では、

「○○○と考えられつつある」「○○○というコンセンサスが広がり

つつある格好だ」というふうにクッションふわふわの表現に

なっているところがカワイイ・・・いや、苦悩の跡がにじむ。

そのかわり、列島の中で単一文化が醸成されたという見解に

ついては数ページ割いて断言口調です。

(このへん、「民族とは何か?」という定義にもよるので、

本来は議論百出でかまわないと思うんですがねー)


そういう部分を差し引いても、おそらく若い記者たちによる、

長年の「メディアの周辺をうろついている」という評価を

覆すべしという志があふれ出てきそうな内容は、とても好感が

持てました。

「よくがんばりました賞」あげたいものです。




以上、読んだ本と読みたい本ごちゃまぜの感想、テキトーでお粗末

でございましたにかっちゃん