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大河評論(FBより転載)

2012-01-16 13:22:11 テーマ:ブログ
恒例の大河評論。
『平清盛』の2回目、まずは辛口評価ポイントから。

①ストレスフリーすぎ
 白河院に対面したおり、明晰にかつ簡潔な言葉で、
 悪政を責める清盛。わかりやす過ぎるぞ。
 そんなものは、場面の流れや無言の表現でわから
 しめるほうが大人のドラマというものじゃ。
 同様に、舞いのシーンもやり過ぎですね。
 一瞬切っ先を向けて目線が合うだけのような大人の
 演出もありだったかなと。
 『天地人』『龍馬伝』あたりからそうですが、どうも
 ターゲットを中高生にしてるんじゃないかとさえ思えます。
 ラジオドラマ「青春アドベンチャー」みたいに、目を
 つむってても話がわかっちゃう。

②色彩のコントラスト不足
 兵庫県知事と同意見ではありません。
 京の都の荒れ方、庶民の衣服や住居のリアリティは
 ばっちりです。
 なにせ、平安遷都後250年以上を経てますので、ボロい
 のはそのとおりだ。
 でも、だからこそ逆に宮廷の色はもっと鮮やかでよかった
 んじゃないかなぁと。
 貴族と庶民の恐ろしいばかりの生活差が出て。

 
続いて良い評価。

①考証がしっかりしている
 舞いの舞台を一見して、緻密に再現されてるなぁと舌を
 巻きました。
 平安・鎌倉期の美術好きにとっては、うれしい限りじゃ
 あと、武士の生活ぶり(レベル)がリアルでよろしい。

②歴史的ファクトを丁寧に拾っている
 9世紀初頭から摂関政治が始まり、以後藤原一族が
 日本の実質上の支配者だった…というのは中学校で
 習ったとおりですが、実際にはさらにさかのぼって天智帝を
 操った鎌足の頃から既にそうだったと言えるでしょう。
 そこからすれば400年以上、天皇(中国の
道教の最高神から
 来ている。周辺国の「王」よりは権威あるけれど、隋や唐の
 「皇帝」の秩序…あらゆる宗教の上に座する…には服します
 よという、外交的配慮を込めた呼称)は、その名が示す通り
 まさに宗教的なお飾り」としての立場に甘んじていたわけ
 ですが、白河帝の代で俄然盛り返し、まさに実支配力を伴う
 「王」のごとく復権を果たしつつあったのが、清盛の生まれた
 時代です。
 その白河院を伊東四朗さんが憎々しげに演じてはりましたが、
 若き日はまさに修羅の政争の連続であったろうと想わせる
 凄みがありました。
 そういうファクトを、間違いなく拾って上手に繋げているあたり、
 歴史ものとしては今後の展開を大いに期待させます。

NHKラジオ第一にて(FBより転載)

2011-12-14 15:21:08 テーマ:ブログ
ただいま(13日夜)、田原総一朗さんがNHKラジオ第一に
出演中。
故宮沢喜一元首相の思い出を語っておられました。

宮沢さん、日米開戦の一年前に交換留学生としてアメリカに
渡ったおり、アメリカ人の学生が、
... 「アメリカと日本が戦争になりそうだけど、どっちかっちゃ
アメリカのほうが間違ってんじゃないかなぁ?」
的なことをバンバン言ってるので腰抜かしそうだったと。

その頃の日本では、戦争反対とか日本が間違ってるとか
言おうものなら、それこそ捕まってえらいことになるので、
誰もそういうことを思ってても口にできなかった。

それに比べて、まさに戦争始まりそうなのに自分の国の
批判を普通にしてるアメリカって、おっかしな国だなぁと
思った次の瞬間、
「いや、こんな国と戦争しても勝てるはずがない」
と思い直して愕然としたそうな。

うーん、さすが元首相の若き日の慧眼。
(しかし、自民党の元首相ってハトからタカまで幅広いのぅ)

言論が自由な国は強いってことなのか、それとも強い国だから
こそ多様な言論を包容できるのか。
どっちにしても、言論の自由の度合いは国の力強さの指標に
なるんだなと思います。

12月8日に②(FBより転載)

2011-12-09 21:33:03 テーマ:ブログ
さみー><
ようやく12月の気候ですね。

戦後間もない頃、小さな町の小高い丘の上に貧しい一軒家があり、
そこでひとりのおじいさんが子供向け英語教室を開いていました。
...
英語教室での決まりごとは三つだけ。
1.遅刻しない
2.さわがない
3.人に優しくする

でも、怒ると容赦なくコワイ先生だったので、みんなしっかり
決まりを守ってました。

ところがある日、ひとりの女の子がわずかに遅刻してきました。
手に一輪の桔梗のを持ち、うつむいて申し訳なさげに
こっそり席に着こうとした時、
「何をしてるんですか!立ちなさい!!」
と先生の大音響の怒声。

ちなみに、この教室では英語しか話してはいけないことに
なってたので、怒られるのも英語です。ひぇ~

先生は、縮みあがって声も出ない彼女の手に桔梗の花が
あるのに気づき、
「その花は何ですか?」
と尋ねました。

それで少しほっとした女の子が、
「…桔梗です」と答えました(もちろん英語で)。

すると先生曰く、
「君たちが道を歩いてて、何かに気を取られて道草を食って
しまうことを大人は叱りますが、私は叱りません。
そもそも道草というのは、馬が道々で美味しい草を見つけては
立ち止まり、歩みがゆっくりになるということからきていて、
決して悪いことではありません。
君たちが生きていく中で、美しいもの、魅力的なものをたくさん
見つけることでしょう。それらを愛でるのは、とても素晴らしい
ことです。
でも、遅れてきたことは、ちゃんと大きな声で皆にあやまりなさい
こそこそ座るのは、いけません」

それから先生は、しばらく桔梗の花の植物学的なこと、また
その名の由来などについて面白く話してきかせた後、皆には
少しの間だけ自習を命じて、彼女ひとりに授業の最初の部分を
教えました。

そして、
「君がせっかく摘んできた桔梗がしおれるといけないから」
と言い、牛乳瓶に水を入れて持って来て、女の子の桔梗を
さして机の上に置いてから、通常の授業を再開。

女の子は、その桔梗を牛乳瓶ごと抱きしめるようにして家に帰り、
押し花にしてずっと大事にし続けたそうです。

昨日書いた井上成美元海軍大将の、戦後のエピソードです。
こんな大人でいたいものだ。

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