☆沢田研二「我が窮状」=我が九条☆ | 権力とマイノリティ

☆沢田研二「我が窮状」=我が九条☆

沢田研二ソングス1

NHK「SONGS」(水曜日・23時~)は、9月17日と24日の2回に渡って、沢田研二特集だった。今年6月に還暦を迎え、11月の大阪ドーム・12月の東京ドーム公演に向け、現在ツアー最中のジュリーだ。テレビの音楽番組には、2001年以来7年ぶりの登場。
5月に発表したニューアルバムの「ROCK'N ROLL MARCHR」の楽曲と往年のヒットナンバーを織り交ぜ、今の沢田研二の“ロック”を歌った。
「SONGS」はいつも大人向けの音楽番組として、なかなか凝って番組制作しているけど、いや~今回も相当にリキ入ってましたね。

◆セットリスト
[パート1]
ROCK'N ROLL MARCH
我が窮状
君をのせて
勝手にしやがれ
神々たちよ護れ

我が窮状は「我が九条」と朝日新聞のひとの欄に紹介された歌。
去年のアルバム「生きていたらシアワセ」でも、最近のジュリーの心境やメッセージが際だっているのだが、「我が窮状」が平和へのメッセージだということは伝わったけど、窮状が九条とは、なかなかやるじゃ~ん。この話題を取り上げている政治系ブログも多かった。
パート1の最初の2曲は、100名の東京混声合唱団をバックに歌うし、一曲ごとに衣装替え、ファンの証言によれば、最近のツアー衣装だという。

[パート2]
時の過ぎゆくままに
危険なふたり
海にむけて
君だけに愛を
Long Good-by

この時は「時の過ぎゆくままに」からいきなりスタートした。ヒット当時より還暦ジュリーの歌の方が、今の退廃的なムードにピッタリなんだわ。
演奏はいつものバンドメンバーの他に、加瀬邦彦も演奏に加わり、ザ・タイガースのメンバーだった岸部一徳と森本太郎もゲスト出演でトーク。
「Long Good-by」は、1・2番が岸部一徳が作詞、3番の作詞が沢田。作曲が森本太郎。この曲はタイガースのメンバーだった瞳みのるが、タイガースのラストコンサートを最後に、音楽活動から離れたが、彼に対する友情を歌った曲なのだ。

■ユーチューブサーフでジュリーの映像はずいぶん見ており、ジュリーのベストアルバム「ロイヤルストレート・フラッシュ3」までは去年ゲットした。
今年はジュリーの還暦イヤーということもあって、ユーチューブの映像も増えており、必然的にタイガースの映像も見ることになる。う~♪タイガースのアルバムも欲しいと「ザ・タイガース ゴールデン☆ベスト」を手に入れて、聴いていたところだったY(^^)ピース!





■ありのままの自分を 還暦ジュリー、ドームで「祭り」
朝日新聞 2008年9月30日
  
 最新曲「ROCK’N ROLL MARCH」で「ツブシ効かぬ 僕らみんな」とシャウトし、元タイガースの岸部一徳と作詞した「Long Good—by」ではかつての仲間に思いをはせ、「僕らはきれいな大人になれたかな」と問う。

 今も全国ツアーの真っ最中だ。ヒット曲と新曲を織り交ぜ、4人のバックバンドと3時間近いステージを歌い切る。客席も振り付きの大合唱。ジュリーの漫談のようなトークに大爆笑で応える。ショーとしての充実ぶりには驚かされる。

 ドームコンサートは、休憩を入れると約6時間半の長丁場になる予定。悩みに悩んでタイガース時代も含む69曲をリストアップしたところ、という。「ドームだから特別なことをやるのではなく、今の自分とバンドを見て欲しい。たぶん感極まって泣くと思うけど……」

 すっかり涙もろくなり、体形もそれなりにはなったけれど、深みも味わいも増したありのままのジュリーがファンを迎える。「今なら聞こうかとか、最後だろうから見ておこうか、という人がいるかもしれない。楽しんでもらう自信はあります。これからも新曲を出し、ツアーもやっていく。これをやめたら自分がつぶれてしまうから。ツブシ効かないのにね」(谷辺晃子)

    ◇

 ドームコンサートは、11月29日、京セラドーム大阪。12月3日、東京ドーム。いずれも午後3時開演。1万2千~8千円。問い合わせは大阪公演H.I.P大阪(06・6362・7301)、東京公演が情報DI:GA(0180・99・3111)。