さようなら原発1000万人アクション
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2011-11-26

地域防災計画に女性の視点を!

テーマ:ジェンダー
「地域防災計画に女性の視点を!」
反映させるためには日常から政策・方針決定の場に女性が多く参画していること

女性と災害ネットワーク埼玉 




 私たち「女性と災害ネットワーク埼玉」は、東日本大震災のあと1カ月後に発足。震災後に、さいたまスーパーアリーナに福島から避難して来た人たちに対する市民団体の支援活動や埼玉県男女共同参画センター(With Youさいたま)が、支援に係わったことを知ったことがきっかけだ。
 さいたまスーパーアリーナや埼玉県内で避難所になった旧騎西高校で、女性支援をしている人のヒヤリングを行い、その後ボランティアサポートにも入っている。また、災害と女性に関する情報交換を行っている中で、埼玉県の「地域防災計画」見直しが行われることを知り、そこに「災害とジェンター」の視点を入れるためにどうしたらよいのかと、7月8日に「どうなっているの?埼玉県の地域防災対策」集会を開催した。

 埼玉県は男女共同参画プランが改定期であり、そこに「女性の視点に立った災害対策」の項目が、急遽入ることが分かり、やはり「地域防災計画」そのものの検討が必要ではないかということで「埼玉県地域防災計画」と「さいたま市地域防災計画」を読んだ。県の地域防災計画は広域的で抽象的な印象があり、避難所設置や自主防災組織などは基礎自治体の管轄であり、具体的な防災のイメージがつかむために、さいたま市の地域防災計画に目を通した。

 地域防災計画の見直しに係わる県庁内のワーキンググループが夏に立ち上がった。見直し項目は「帰宅困難者対策」「備蓄物資見直し」「放射性物質対策」「避難所の設置運営」「災害対策本部体制」の5つである。私たちネットワークは、9月に地域防災計画の担当課である消防防災課と男女共同参画課に対し、行政請願を行った。内容としては、災害とジェンターの視点を取り入れるために「計画の方針・決定過程への女性の参画を30%以上に」「災害や復興の実態を把握するためにジェンダー別の統計をとること」などを要望した。その後、県議会に対しても同様のロビー活動を行った。


 現在、地域防災計画改正に関するパブリックコメントを募集中であり、改正内容が県のホームページに公開されている。改正項目はワーキンググループが立ち上がった5項目で「女性の視点」が入ったのは「避難所の設置運営に関する改正」だけである。「女性に配慮した避難所運営を行うため、運営組織には複数の女性を参加させるように配慮」「災害時要援護者や女性に配慮し、男女別更衣室、男女別トイレ、授乳場所等の設置に努める。また、女性に対する相談員の配置や相談窓口の開設にあたっては男女共同参画センターや民間団体の活用」「必要物資:女性用下着、生理用品などの衛生用品。妊産婦:マット、組立式ベッド」「性犯罪や配偶者間暴力等を防ぐため、避難所には、女性相談窓口を設け、女性相談員、福祉相談員を配置若しくは巡回」などである。


 請願行動の際に「地域防災計画の見直しに係わるワーキンググループ開催の概要」という資料を手に入れたが、女性メンバーの比率は平均16・2%で、「避難所の設置運営グループ」は31%。そこで私が推察するのは、避難所の設置運営に女性の視点が反映されたのは、政策・方針決定の場に女性が多く参加していたからではないだろうかと言うこと。今回の改正は5つの課題だけの改正であり、「総則」などには手を付けないようなので「政策・方針の決定の場に女性を30%以上」というのは、今後の課題だ。
2011-08-15

福島原発事故:黒い雨で家畜が被曝! 80km圏外へ全員退避すべき!7/19(字幕付き)

テーマ:反原発
福島原発事故:黒い雨で家畜が被曝! 元原子力委員会委員が非難。
7/19 ガンダーセン(日本語字幕: Junebloke )
http://www.fairewinds.com/ は非営利財団の為、みなさんの寄付を同HPにお願いします。

★下記概略:
1)福島第一原発事故の現状について
・最初の6週間が放射能流出が多く、現在はその時と比較してかなり減少している。3月には夜間に放射性蒸気をカメラで目視出来たが、現在は温かく目視出来ない。しかし、放­出が無くなったわけではない!

・9月には原子炉建屋を覆うカバーが出来るので、放射能放出が原発付近が主になり、広範に拡散することはなくなるだろう。

2)日本の放射能汚染について
・黒い雨で家畜が被曝! 放射能汚染された肉牛が発見された。セシウムの半減期は30年。
<放射能汚染の稲わらの半減期とは?>
現在: 500,000Bq/Kg 検出。
30年後:250,000Bq/Kg
60年後:125,000Bq/Kg => 60年経ってもこんなに放射能がある!

・米国原子力規制委員会は、米国市民に福島第一原発から50マイル(80km)圏外への退避を勧告!放射能の拡散が起こっている現状から、非常に正しい勧告だ!
日本人も同様に80km圏外へ全員退避すべきだ!

(3)日本で「黒い雨」と呼ばれ始めているものについて
・関東、柏市の国立がんセンターが放射能検査をしたところ、事故当時通常の30倍の放射能を確認。放射線の専門家の計測報告です!
・日本政府は、情報を制限するのではなく、放射性物質を制限することが重要なのです!







2011-08-13

‘ロニセラ’ライブin 浦和 8月11日

テーマ:フォークソング
ちょうど一ヶ月前の7月11日「小室等音楽活動50周年記念ライブ」だった。 えー、また浦和に小室さん、それにさがゆきさんも来るってー。

2009年10月22日、浦和駅前ビル「コルソ」で「小室等と仲間たちのフォークコンサート 白鳥恵美子・六文銭’09」
小室さんのプロデュースで、司会も担当。こういうコンサートに来る人たちの多くは、わざわざライブハウスに足を運ぶ層ではない。その辺を心得たコンサートプロデュースはさすが。よく知られた歌の時は、大きな歌声喫茶状態になりましたからね。


前日に予約の電話を入れたら、一部は満席、二部ならOKと言うことで
午後9時前に、Cafe Toneに行った。 こんな所にジャズバーがあったのか。

■■■

コンサートホールには、そりゃでっかい、祝・花束っていうか、
何て言うんだ?結婚式なんかに出るような、立派なやつ。
そうそうたる方々の、拝見。
そりゃ負けるのは、分かっていたので(^^ゞ
直接、小室さんに手渡したいと、思って、
いろいろ考えて「ひまわり5本」ブーケー風を花屋さんでアレンジ。


権力とマイノリティ-ひまわりの花束


二部ってスタート9時だぞ~、午後9時。。。

早めに会場前について、ドア越しに、小室さんやゆきさんの練習風景が見えた。
一部に参加していた方がおつれあいも、っていうことで、迎えにいっていらっしゃていて
ついつい小室ファンとして、いろいろなうんちくを語ってしまいました。ちょっと時間あったゆえ。
その女性は一部のロニセラライブが気に入って、
おつれあいにも来た方が良いと近所だからと呼び寄せたんですよ。
ファンが増えるのは嬉しい(^_^)


■■■■■

Cafe Toneに入って、IWハーパーのソーダ割りをオーダー。グラスがなかなかいい感じ。
一部が終了した後ですから、休憩中でミュージシャンはギター練習だし…
観客は飲んだり食べたり等々の状態、二部のスタートは9時なので…。
ゆるりと雑談風に、小室さんが昔のラジオやテレビ番組のおしゃべりをしていたの。

小室「大橋巨泉のイレブンPMの前身番組のピンクムードショー知っている人いる?」
「ラジオでは浪曲とかやっていて、親父がよくうなっていたの」

でしゃばりな、わたし「えっ、浪曲って?」とささやかな突っ込み。
そしたら小室さん、即座に浪曲を披露したんですよ。さすが!!
わたし「小室さんって、ジャズだけじゃなくて浪曲もやるんですね。確か、お爺さまが旅芸人だっとか?」
小室「そうそう。矜恃張りで全国を回って、あちこちの家に行って芸を披露していたの」
わたし「じゃぁー三代目じゃ、ないですか!」

◆◆◆◆◆     ◆◆◆◆◆◆


■二部のセットリスト
あとで、ゆきさんとコンタクトとったので、曲目すべて判明。


1.小室さんの曲で歌は知っているけど、題名は忘れている(^^ゞ

時計の針

1.歌詞「赤い花つんで・・・」からはじまるフレーズ

赤い花白い花


どうも「読み人知らずで、NHKみんなの歌で、九重佑三子あたりが歌っていたらしい 」小室さん談。読み人知らずって…。

調べてみたんですが、赤い鳥が70年にシングルのB面で「赤い花白い花」レコード化、その後「ビッキーズ」というデュオがNHKみんなの歌で様々な人に知られるようになったそうです。そのデュオの1ひとりが九重佑三子!?歌声喫茶でよく歌われたとのこと。ちゃんと譜面も音も流れてくるホームページがありました。


1.結詞 作詞・作曲 井上陽水

小室等アルバム「時のパスポート」に収録されている。 50周年ライブでは、井上陽水がサプライズで出演「雨が空から降れば」と「結詞」を小室さんと共演。陽水の雨が空から降れば\(◎o◎)/!

でしゃばりな、わたし。
「けっしって読むんですか?むすびことばですか?」と。
小室「枕詞ってあるから、結びことばかも知れないし、それは僕にもわかりません」

1.夏が終わる 作詞・谷川俊太郎 作曲・小室等

1.お早うの朝 作詞作曲、上と同じ


1.「5月には・・・」のフレーズではじまる歌

5月の風の中で 作詞・作曲さがゆき

1.消しゴム 作詞・作曲さがゆき 

1.何度でも 作詞・作曲小室等の新曲 
50周年ライブで初披露

アンコール

1.「流れ星、いくつ数えた・・・」の歌詞ではじまる
ジャズのスタンスダート・ナンバー「スターダクト」ではなく「星に願いを」でした。

小室「著作権の問題で録音はできないので、ライブスペシャルです」



権力とマイノリティ-小室等とさがゆき

ジャズユニット「ロニセラ」の小室等さんとさがゆきさん


■■■

ライブが終わって、ふたりはお店が出した料理を食べ、写真を撮ったりが終了し、ジモティのわたしが浦和駅のホームまでナビ。

その道すがら、わたしは小室さんご本人に「小室さんのセカンドアルバム東京の発売日に都内のレコード店に行ったけど見つからなくて、音楽雑誌に書いてあった六文銭ファクトリーの渋谷区松濤の住所(実は小室さんのご自宅でもあって)に行って、小室さんにお目にかかってしまったんです」
ゆき「バクバクだったでしょう」
小室「あそこは、一階がガテマラ大使館で、二階と三階を事務所と自宅として借りていたの」
わたし「あと文化放送の三ツ矢フォークメイツに小室さんの曲をリクエストハガキに書いて、それを小室さんが読んでくれたんです」

などと、中・高校生の頃からファンでしたとご本人に告白してしまいました。と言うオチでした。お粗末。

2011-08-04

崎山比早子講演会・浦和「低線量被曝・内部被曝」の真実

テーマ:反原発
8月4日「崎山比早子講演会」ユーストリーム中継の録画

中継市民埼玉のデビューです(^^)

浦和コミュニティーセンター・ホール 10:00~11:40


子どもを守りたい!
放射線の身体への影響
お話 崎山比早子(ひさこ)さん(医学博士)


プロフィール
医学博士、元放射線医学総合研究所主任研究員、マサセッチューセッツ工科大学研究員を経て、現在高木学校所属(高木学校:故高木仁三郎が市民科学者を育てるために創った学校)。放射線被曝研究者の第一人者。震災後の5月20日、衆議院特別委員会で参考人として「放射線の健康への影響について」の意見を陳述されました。
著作:共著「受ける?受けない?エックス線CT検査」高木学校発行
新刊:共著「これでいのか 福島原発事故報道」あけび書房 他

主催:医学博士・崎山比早子さんの話を聞く会実行委員会
講演:さいたま市、埼玉新聞SSC











2011-03-23

緊急報告「福島原発で何が起きているのか」

テーマ:反原発
【緊急報告】広瀬隆/広河隆一 「福島原発で何が起こっているか?-現地報告と『原発震災』の真実」

日時:2011年3月23日(水)19:00~21:00(18:30開場)
会場:早稲田奉仕園 スコットホール(定員200名)
上記で開催される同イベントの生中継。

地震大国日本。広瀬氏は原発の危険性を訴え、警鐘をならし続けてきた。そして広瀬氏が予測した事態がまさにいま起こっている。3月11日に起こった東北関東大震災。
翌12日、DAYS JAPAN編集長であり、フォトジャーナリストである広河隆一は現地に向かった。現場で見えてきたものは、マスコミが語るものとは大きく異なっていた。広瀬隆氏と広河隆一が、福島原発で今何がおきているのかを報告する。

■広瀬隆
1943年東京生まれ。早稲田大学卒業後、大手メーカーの技術者として勤務。その後、医学書、技術書の翻訳者を経て執筆活動に入る。多数ある著書の中「東京に原発を!」(JICC出版社)、「ジョン・ウェインはなぜ死んだか」(文藝春秋)、「危険な話」(八月書館)、「棺の列島」(光文社)、そして新作となる「原子炉時限爆弾~大地震におびえる日本列島」(ダイヤモンド社)、などで原発の危険性を訴え、市民への呼びかけを続けている。



2011-03-06

3月6日女性と政治キャンペーン

テーマ:ジェンダー
東京・渋谷で「2011女性と政治キャンペーン」が行われました。

とりあえず、写真をアップしておきます。
ハチ公前で14時からキャンペーンをする予定が、右翼の街宣車が占拠していました。
そこで、場所を譲って欲しいと話し合いに出向きましたが、無視されました。
やむえず、今なんて言うんだ?「旧宮下公園口」で1時間のキャンペーンをしました。

市民派の女性議員や4月の統一地方選の候補者を中心に超党派の女性が集まりました。
福島みずほさんも、応援に駆けつけてくれました。
気さくな人柄の福島さん。道行く人から話しかけたり、立ち話をしたりまちの人気ですね~。みずほたん。




権力とマイノリティ-女性と政治4権力とマイノリティ-女性と政治3

権力とマイノリティ-女性と政治2権力とマイノリティ-女性と政治1



3月8日「国際女性デーのクォーター」上智大のシンポのユーストリム中継


「世界118位の現実:クオータ制は突破口となるか」
http://www.erp.sophia.ac.jp/Institutes/igc/newsdetail11.htm

日本の女性議員(衆議院)の比率は世界118位(2010年10月)。わずか11.3%に過ぎ ません。
参院では18.2%ですが、まだ2割にも達していないのが現状です。
世界各国ではクオータ制度が次々と導入され、
それによって女性議員比率が向上していますが日本国内では女性議員が増えることの意義も、
またクオータ制の有効性に関して も、ほとんど関心が払われていません。
しかし、日本は国連の女性差別撤廃委員会(CEDAW)からは暫定的特別措置
(いわゆるポジティブ・アクション)の導入を検討するよう求められており、
今年8月までにどのような措置を取ったのか報告しなければなりません。
また昨年12月に策定された第3次男女共同参画基本計画(2010年閣議決定)では、
衆参議員の候補者に占める女性の割合を今後10年間で30%にまで増やすよう数値目標を設定し、
各政党にクオータ制の導入を検討するよう要請することとなっています。
クオータ制は女性議員を半ば強制的に増やすことになりますが、しかしながら、
それに対しては「逆差別」に当たるとか,立候補の自由の侵害であるという根強い批判もあります。
だとしたら、なぜ多くの国でクオータ制が導入されたのでしょうか?クオータ制の導入で、
その国の政治はどのように変わったのでしょうか?
そこで、国際女性デーである3月8日に緊急シンポジウムを開催し、
国政にクオータ制を導入することの意義について議論をし、理解を深めたいと思います。

【日時】 3月8日(火)18:00~20:00 (17:30開場)
【場所】上智大学中央図書館9階 L-921
【参加費】無料(どなたでも参加できます)

【概要】■基調講演 辻村みよ子(東北大学大学院教授)
■発表者(予定・順不同)
橋本ヒロ子(十文字大学教授,国連女性の地位委員会日本政府代表)
申琪榮(お茶の水女子大学大学院准教授、ジェンダー研究センターセンター員)
福島みずほ(参議院議員,社民党党首,元男女共同参画担当大臣)
小宮山洋子(衆議院議員,民主党,厚生労働副大臣)
円より子(前参議院議員,民主党)
木谷宏(麗澤大学経済学部教授,食品会社元CIO(最高情報責任者))
越堂静子(ワーキング・ウイメンズ・ネットワーク(WWN)代表) 
三田資子(一市民として,株式会社ブレイン・コミュニケーションズ )
竹生悠子(学生,上智大学国際教養学部)
竹信三恵子(朝日新聞編集・論説委員)

■司会 三浦まり(上智大学法学部教授,グローバル・コンサーン研究所所員)
主催:上智大学グローバル・コンサーン研究所
協賛: お茶の水女子大学ジェンダー研究センター
     東北大学グローバルCOE「グローバル時代の男女共同参画と多文化共生」








2011-02-14

2月5日岩上安身さん講演会

テーマ:メディア
翼賛メディアを撃て 独立系ジャーナリズムの可能性


権力とマイノリティ-岩上安身4権力とマイノリティ-岩上安身3(会場)権力とマイノリティ-岩上安身2権力とマイノリティ-岩上安身1


皆さんこんばんは。岩上安身です。
事前アンケートによれば、私のことを知らない人が会場に3割はいる(笑)。だけど、新聞やテレビが真実を伝えていると信じている人は、ほとんどいないという特異な集まりの様です、この講演会は…。

最初に前提になることを話しますが、09年に政権交代という大きな政治的変化がありました。それに伴い、メディアをめぐる大きな変化・マスメディアの問題がある。情報というのは、個々の発信と受信であるはずですが、情報発信というとマスメディアの発信のことを指すと思われています。従来は例えば朝日から産経、左から右まで幅があった。しかし最近、どのマスコミも均質な情報しか流さなくなりました。これはおかしいことです。

マスコミが、横並びで報道するようになっている原因に、記者クラブの問題があります。記者クラブ問題は、メディアの限界を露呈するようになった。これは日本だけでなくチュニジアで起きたジャスミン革命や、今エジプトで起きていることについて、テレビや新聞は「動乱、暴徒」と報道していますが、果たしてそうでしょうか。実はエジプトの民衆革命なのです。これを牽引したのがいわゆるソーシャルメディア・ツイッターやフェイスブック、ユーチューブ、ユーストリームなどです。これらは非常に大きな社会的テーマになっている。

去年もソーシャルメディアが大きく関わった問題があります。尖閣諸島の中国漁船の問題も映像がユーチューブにアップされたから広がった。あるいはウィキリークス。暴露サイトとか告発サイトと良くない形容がされることが多いのですが、ウィキリークスの当事者はジャーナリズムと言っている。それはもちろん従来のジャーナリズムとは違う。しかし、こう言うのはけしからんと政府は言っています。

政権交代後に記者会見がオープン化され始めたので、私は何度も大臣会見に足を運んでいます。だけど前原さんは「政府の情報を取ってきてけしからん」という言い方をします。でもよく考えてみると、大臣の記者会見の内容は誰のものなのでしょうか。政府はどんな権限があって情報を独占することが出来るのか。その中には秘匿してしまい情報、国民にとって不都合な情報もあります。そうした中、メディアや情報の主権について考えなければいけないと思います。メディア情報環境は、インターネットやソーシャルメディアの発達で大きく変わって来ました。環境が変わって来ただけでなく、その情報の取り扱い方をどうするのか、私たちは否応なく問われるようになって来ました。ここで情報の主権者はいったい誰なのか、それが問われるようになった。つまり私たち国民が情報の主権者だと言うことを認識すべきです。

最近、フリーランスの記者たちが中心になって、まだ名前は仮称なんですが「自由報道協会」を設立しました。これは既存の記者クラブとは違う情報発信の場をつくろうという趣旨で始めた運動なんです。
09年の政権交代で変わったことのひとつは、メディア環境の変化。大臣の記者会見のオープン化です。ふたつめは、当然ながら政治が変わったことです。政権交代から始まった後に、鳩山政権から菅政権への民主党政権の変遷の中で、大きく変質してしまったのことも認めざるを得ない事実です。現在の民主党政権をどう評価していいのか、当惑している人たちが少なからずいます。これまでの自民党政治に飽き飽き人たちが民主党に投票した。それに与党の看板を掲げて実質的な権力を握ってきた官僚や経済界・マスメディアなど、既得権益を握って来た勢力に対する不満や批判として民主党を支持した人も多かったでしょう。

私たちは省庁の事務次官を交代させたくても出来ません。日本は議院内閣制ですから、国会議員を選んで、国家権力や行政権力をコントロールしていくことは、大事だし必要なことです。政権交代でそうした期待感が高まったのに、ここに来て落胆してしまった。気の早い人は、民主主義はダメなんじゃないかと思って、投票に行かないなど、選挙に無関心な層が増えいるようだし、政権交代そのものや民主党をどう評価したらよいか迷っています。我々はこの辺を見定めないといけない時期に来ているのです。

私はデモクラシーは大事な制度だと考えます。それに常に息を吹き込んで行くことが必要だし、そもそも民主主義の主体は、私たち国民・有権者である市民です。自らが発言もせず行動もしないで、背を向けるのではなく、出来ることをやっていくことが求められていると思います。そういう前向きな姿勢を持ち続けていくことが必要だと思います。その前提で批判すべきは、現在の菅政権のあり様ではないでしょうか。民主党の体質そのものが問題だとも言われますが、ずっと取材をしていて痛感するのは、今の民主党はふたつの政党になっている“現実”です。ひとつの政党として09年のマニフェストを掲げ、政権交代を果たした民主党ではなくなっています。マニフェストを裏切り続けているなら、私は民主党を容赦なく批判します。議員の中には言行一致で行動している人もいるし、どっちに乗ったら勝ち馬になるのか、窺っている中間派も多いでしょう。

言い換えると議員に大きな影響力を与えているのは、マスコミだとも考えられるます。が、マスコミも含めた世論であり、有権者である私たち市民が主体なのです。我々自身がこの国の主権者であり、主人公であることを自覚することが大切ではないでしょうか。自分の手の届く議員に対して、おかしいことはおかしいと発言し、向くべき方向はこちらではないのですかと説得していくこと。そして議員の話しの方が違うのなら、納得のいくように説明して欲しいと…。説明と同意もなく、約束を変えるのは明らかにおかしい。約束というのをどうにでも変えていいというのは、大きな間違いです。

約束をしたんだから、それを守れ! と言うのは当然のことです。約束は破るためにあると言う新聞がありますから呆れてしまいます。最近はろくろく新聞を読みませんが、ツイッターをやっていると、今日の社説にこう書いてあったと書き込まれているんです。そういう新聞は破り捨てましょう! そして不買を呼びかけましょう。そして新聞の専売店の人たちに、今日の新聞はおかしいよと言いましょう。これを本社に伝えてくれと。そして新聞本社に意見をメールやファックスや電話で伝えましょう。電話をかけて窓口の人を困らせるようなクレーマーをやれと言っているのではないのです。繰り返される冷静で説得的な抗議はやっていいことでなんです。それでメディアが変わらないというのであれば、我々はそれを相手にしないという選択をすればいいんです。私はすでにそれを選択していますが、自滅するマスコミは変われません。だとしたら、我々はよき営みをすればいいんです。今、自分たちの力でメディアでつくることは可能です。自分たちの手で発信し、新しい政治カルチャーをつくればいいんです。ソーシャルメディアの発達で、それが可能に時代になったのです。

■TPPは米国の「年次要望改革書」の強制執行?

現在の政治的課題としてTPPがあります。これは国民に情報開示されていないでなく、経済界や支配層にも本当のことが伝わっていません。対米従属ベッタリの菅政権は「ハイ、これから始めようぜ」という状態になっていることをわかって欲しいのです。3番目。国際関係の変化も今大きな曲がり角に陥っています。ひとつは米国との関係ですが、対中国との外交です。1年以上前から対話を続けてきた元外務省国際情報局長の孫崎享(まごさき・うける)さんとDVDを制作しました。制作当時はそれを公開するのはためらわれたですが、最近は理解者が増えてきましたし、もっとこのことを広めていかなければならないと思っています。別に危険思想を吹聴しているわけではなく、事実に基づいて対談しているだけですが、既存のマスメディアのコードに未だに引っかかります。

端的に言って日本はアメリカの属国です。アメリカの教科書に「保護国」という言葉が出て来たりするんです。日本は独立国だと思い込まされていますが、独立国としての権利を我々は持っていないのです。そのことは薄々は知っているが、そのことを正面から取り上げるようなことはしません。「真の独立の達成を求めよう」などと言うことをさせられなくなってきた。何でそういうことを問い直さなければならないのか。これまではアメリカの従属国・保護国としてだだ温和しく従っていれば、いい時代もありました。冷戦下においては、そういう選択肢もあったかもしれない。冷戦が崩壊したあと、それを見直す機会もあったはずですが、それもまた潰されて来ました。それを検証するという作業は、とても勇気のいることでもあります。こうしたことを既存メディアで語ることは出来ません。しかし、我々は待ったなしの所まで来ています。

それは「帝国」としてのアメリカが持たなくなって来たという事実です。帝国は帝国で従属国を抱え、直接的にも間接的にも支配をしてきました。それによって利益を得てきた超大国でなのですが、それによって従属国には経済的な見返りがあったということも事実です。しかし、リーマンショックは、そうした経済的な利益を従属国にもたらすことが出来なくなったほどのダメージだったんです。

一方、中国については、バブルが崩壊するとかいろいろ言われ、国内にさまざまな矛盾を抱え続けながらも、経済成長を続けています。いつか抜かれると言われていましたが、ご存じのように中国は去年、日本のGDPを抜いたわけです。今後、中国のGDPはそう遠くない時期にアメリカのGDPを抜きますよ。これからの世界経済の中心は間違いなく中国になるでしょう。日本・米国・中国だけの関係をとってみても、経済の中心は中国です。中国の経済は下請け経済に過ぎないと言う人がいますが、それは“成長経済”について見誤っています。中国経済の成長スピードはすざましい。アメリカや日本の経済は成熟していまったので、外部に“成長経済”を持たないと、やっていけない所まで来てしまっています。ヨーロッパも同じです。

アメリカの貿易相手国は日本ではなく、もはや中国です。実はヨーロッパも含め先進国は自国との貿易は中国が中心だと考えています。まだまだ中国は成長を続けます。我々が目前の経済的利益のために、中国に市場を求めていくことは当然です。それと同時に、自国の安全保障のために、向き合うべき相手は目と鼻の先にある中国です。外交と安全保障は両輪です。例え戦争をやってもそれが終わったらまた付き合わなければならないわけです。まして絶滅させるなんて妄想だし、なんとか折り合っていかなければならない。国益に関する問題が起こった時には、言うべきことは言い、入られないように守りを固めるのが外交です。片手で殴れるように拳を握りながら、もう片方の手で握手が出来るようにしておくということです。今、日本と中国はそうした状況にはありません。

先の尖閣諸島の中国漁船問題について、ここまで大騒ぎになったのは、中国嫌いの人たちだけでなく、政府の要人や大臣までが騒いだのです。「絶対に領土は1ミリも譲っていけない」と…。冷静に考えればわかるように、たかだか漁船が来ただけで、一挙に領土問題に持って行ってしまうようなことではない。外交交渉を辛抱強くしなければならないことがいろいろあるのに、その外交のトップにある前原外務大臣がそのあり様です。僕、記者会見をすぐ目の前で見ていたし、そもそもその質問をしたのは私ですから(笑)。外務大臣の記者会見はユーチューブにアップされているから、中国の要人だってそれを見るでしょう。中国に喧嘩を売っているようなものです。それは非常に困りますよね。いざとなったら前線に立つことのない立場の人に、そういう騒々しいことを言われるは…。計算があってそう発言しているのであって、ただの無知とか暴言ではないですよね。

前原さんは「日米同盟の深化は国是」という文脈で発言している。日米同盟と日米安保の違いについて、私たちはきちんと説明されたことがありせん。そうして私たちはアジアの中で孤立させられることになり、隣国との円満な関係をつくれなくなってしまう。空想的な平和主義の話ではなく、現実な世界の話です。現実的に利害関係があるのは当たり前のこと、皆さんが家庭や職場で相手に対して毎日やっていることです。家族の中でも隣の家とも会社でも、何かと面倒くさいことに折り合いをつけて、私たちは生活しています。それと同じように日本政府が当事者として相手国と話し合い、問題を打開していくという外交を戦後60年間やってこれなかった。それは日本の外交はアメリカがやるものだったからです。アメリカに従属している我々の意識の問題だけではなく、制度的にそうなってしまっている。それを見直さないと、やっていけなく日が来ることに、そろそろ気付くべきではないでしょうか。それには日米同盟に関するベーシックな知識が必要です。

米中関係というのは、冷戦期の米ソ関係とは異なり、ぶつかり合いながらも相手と手を結ぶという戦略的な関係を構築しつつあると言えます。アメリカにとって大事な市場である中国と従属国の日本が、それに先んじて仲良くなることを許さない。日本はあとから付いてくればいいと…。さて、こういう状態がいつまで続くのでしょうか。日本と(北朝鮮も含め)中国との関係は、根深いものだというプロバカンダがずっと続いています。肝心要の国益や我々の経済や生活のために、隣国との友好関係を何らかの形で躓かされている。こうした三つのことが重要なテーマで、お互いに重なり合っているのです。

政権交代を果たしたアメリカの言いなりにならない鳩山政権の後の菅政権は、対米従属政権になりました。小沢一郎の「政治とカネ」問題は、単なる収支報告書の「期ズレ」に過ぎません。検察は村木問題に見るように、単に前田検事のフロッピー改ざん事件ではありせん。最近開かれた「検察のあり方検討会」で村木さんが言ったことは、マスコミでまったく報道されていません。虚偽で証拠すらない検察にとって都合のよいストーリーがつくられたのです。前田検事だけでなく、検察が組織的に動かなければ、都合のよいストリーを創作することは出来ません。そのストーリーの辻褄が合わなくなったので、証拠としてフロッピー改ざんが行われたのです。検察は民主党の石井一議員を落とし入れようとしたけど、アリバイが露見してし、村木さんは無実だった。こうした検察の強引な手法、やっていようがいまいがのでっち上げのストーリーを、記者クラブメディアは、検察のリークとして垂れ流し続けて来たのです。誤報どころか虚報を垂れ流しています。

菅さんがいま総理大臣になっているのは、「国民の生活が第一」というスローガーンを掲げて、民主党の政権交代が実現したからでしょう。なのに、国民の生活はどうでもよくなって「小沢切りが第一」になっている。本当におかしいですよ。それで内閣改造をして、立ち枯れのおじいさんを座らせてしまった。あっ、すいません“あ”が抜けていました。どういうことでしょうか。消費税増税のために失敗した経験は、97年の時に経験しているんです。これは非常に危険なことで、消費が冷え込むことは明らかです。

法人税の減税と消費税の増税はセットです。消費税は89年に導入されて、年に220兆が私たちの財布から抜き取られています。ほぼ同額が法人税の引き下げで補填されているのです。その法人に行ったお金はトリクルダウン、したたり落ちるんだと言われてきた。マネーは大企業から中小企業や労働者に回ると言われてきたけど、労働分配率は下がり続けているじゃないですか。労働法制は激変し、非正規雇用だらけになってしまった。

菅さんは去年「一に雇用、二に雇用」と言っていましたが、今年になってからまったく言っていませんよ。ひどい話ですよね。菅政権の変質は、アメリカの意を汲んだ政権であることに違いありません。すでに大政翼賛会になっている。そして記者クラブメディアは、自由報道協会の邪魔をするなよ。国民から見放されて博物館の中で生き残っていけばいい。何もシーラカンスを撲滅せよとは言いません。そういえば、こういうものもあったとよなあー、伝統芸能のように。

情報の主権者は私たち国民なんです。記者クラブメディアはヌケヌケと「編集権の独立」と言いますが、経営からの独立、権力からの独立はあっても、国民からの独立はあり得ず、記者クラブメディアは国民から独立してしまっています。編集権の独立を自由に情報操作が出来ることと勘違いしているんです。私たちは生きている瞬間に情報を取捨選択しているんであって、それをカスタマイズして、編集していけばいいんです。ツイッターではタイムラインと呼んでいますが、情報の受信も発信も私たち一人ひとりがやっていけばいいんです。「声なき声」ではなく、大きな声を出して行くべき時ではないでしょうか。

2011-02-10

2月10日 自由報道協会(仮) 小沢一郎衆議院議員会見

テーマ:政治
自由報道協会(仮)による記者会見。

まあー、以下の映像を見て下さい。約50分のダダ漏れ。


小沢一郎氏「オープンな日本社会をつくることが必要。さまざまなクローズドな制度や仕組みを変えていくことが、いま求められていると思います」



 

自由報道協会(仮) 小沢一郎衆議院議員記者会見


ユーストリーム配信は、ケツダンポトフのそらのさん。
司会は上杉隆さん。自由報道協会・暫定代表。
質問者は、畠山理仁さん、伊田浩之さん(週刊金曜日)、江川さん、七尾さん(ニコニコ動画)、岩上安身さん、そらのさん(ケツダンポトフ)、常岡さん、あともう1人。
2011-01-09

【集会告知】岩上安身さん講演会

テーマ:メディア
“民営化”された政府広報 翼賛メディアを撃て!
独立系ウェッブ・ジャーナリズムの可能性
Independent Web Journal 岩上安身さん講演会



2月5日(土) 開場18時00分~ 開演18時30分~20時30分

埼玉会館7階会議室B 浦和駅西口下車5分
アクセス→http://www.saf.or.jp/saitama/guide/access.html
参加費 1000円



岩上安身オフィシャルサイト
http://iwakamiyasumi.com/


2009年9月に鳩山・小沢が率いる民主党の「国民の生活が第一」というスローガンのもと、待望の「政権交代」が実現しました。ところが、鳩山内閣の総辞職後に成立した菅政権(2010年6月発足)は、民主党のマニフェストをことごとく覆し、消費税増税を始め、小泉構造改革を継承する政策(対米従属、官僚依存と天下り容認、大企業優遇税制)などを打ち出しています。元々、民主党が提起してきた「消えた年金」を始め、後期高齢者医療制度や障害者自立支援法の廃止など、社会的弱者や低所得者層に対する政策の見直しは、まったく成されていないのに等しい現状です。

格差社会の更なる拡大は、貧困層の増大や自殺者3万人が連続13年という「先進国」にあるまじき社会現象を生み出しています。それは「無縁社会」と呼ばれ、若者たちの将来に対する不安の増強現象を引き起こしているのです。ところが、マスコミはいわゆる「政治とカネ」報道に終始し「平成メディアファシズム」状態。まるで“民営化された”政府広報機関と化しているのではないでしょうか。今年こそ、政権交代のテーマである「国民の政治が第一」という小沢一郎議員を政権中枢に据えるべき時です。

フリージャーナリストの岩上安身さんは、ネットでツイッターやユーストリーム(ネット中継)を通じて、精力的な取材による発信をしています。昨年12月23日には、小沢一郎議員の単独インタビューをネット中継によるリアル配信を行い、大変注目されました。独立系ウェブメディア会社「Independent Web Journal」を立ち上げた岩上安身さんを招き、独立系メディアの可能性と、今後の課題について共に考えていきたい思います。ぜひ、皆さんも議論に参加してください。



<追記> 講演会の申し込みは必要ありません。直接、会場においで下さいませ。懇親会(会費4,000円)も予定しております。



主催:市民じゃ~なる 
http://shiminj.blog108.fc2.com/
連絡先 Tel 048-834-1232
2010-12-24

民主党都議会の裏切りで可決されたマンガ規制条例

テーマ:メディア
■石原都政を助け表現の自由を束縛する民主党、読売新聞のリーク通りの結果
11月16日に読売新聞がリークと思われる記事を発表。それによれば「再提出案では『非実在青少年』の文言を削除、18歳未満とした規制対象のキャラクターについての言及を避けた」と報道。続いて19日の石原都知事の定例記者会見を受け、各社20日に新聞報道が相次いだ。朝日新聞によれば「新たな改正案では、強姦など刑法に触れるような性行為や、近親相姦など社会規範に反する性行為を『不当に賛美、誇張』したマンガやアニメについて、18歳未満への販売規制を対象とする」とあった。読売は「民主党も修正内容に同意するとみられ、条例改正の公算が大きくなった」朝日では「民主党にも賛成する声があり、可決される可能性がある」結局、読売新聞のリーク通りになったのである。

■日刊ゲンダイ記事と同じ気分
12月15日発行の日刊ゲンダイはこう伝えた。「マンガ規制条例きょう成立、民主党都議会でも裏切り。石原都政を助け、表現の自由束縛、子供のしつけは親がすること、都が乗り出してくるな」
この記事を読んだとき、私の思いをそのまま表していると思ったものだ。民主党都議会の裏切りは、私の想定の範囲であったから。6月議会に「有害」コミック問題を考える会2010として、条例案の廃案を求める請願を提出していた。その際に民主党にも紹介議員になってもらえるように、都議会に面会に行ったのだが、紹介議員になってもらえなかっただけではない。6月の総務委員会に、この案件で請願1と陳情4が付託されていたが、民主党は自公と共に趣旨採択に反対した。面会に行った民主党の都議にどうして請願・陳情について反対に回ったのか説明をして欲しいと迫ったが「条例案を否決したのだから」と理由にならない話だった。ちなみにその民主党の議員は、青少年条例に熱心で12月議会では、自ら総務委員会の副委員長を買って出た菅総理の地元の都議だ。

■ブログとツイッターで都議会初日に緊急集会を開催
黙りを決め込んでおくのも悔しかったので、私は読売新聞の記事を読んだあと、6月議会で請願の紹介議員になってもらった会派の事務局に連絡を取った。そうしたら、民主党幹部に青少年・治安対策本部が、条例案をコピー厳禁で見せて説得しているようだが、前回反対に回った会派には説明に来ていないとのこと。また11月16日に議員に出された説明資料をファックスで送ってもらったところ「青少年の健全な育成を図るため、インターネット利用環境の整備に関する規定及び図書類等の青少年への販売等に関する規定を整備するとともに、児童ポルノの根絶等に関する規定を設ける。施行日:平成23年7月1日」とあった。これは3月議会の説明資料とほとんど同じ文面。そして12月議会は11月30日に開会し、石原都知事の所信表明、12月7日に各党の代表質問、8日に一般質問。条例案が審議される総務委員会は9日。15日は本会議の最終日。

■まったく!何なんだ!
ほんとに時間がないと思いつつ、11月22日の考える会2010のブログに以下のようなことを書いたので、一部引用しておく。
「今から出来ることを提案する。12月議会の総務委員会に付託する請願・陳情を提出するためには、12月1日午後5時が締め切りなので、それまでに、請願・陳情書を都議会議長宛に提出することだ。都条例に関することなら、都民だけでなくも請願・陳情は可能だ。あとは、11月30日に本会議が開催され、石原都知事の所信表明が行われるので、都議会の傍聴をしよう。傍聴席のキャパシティは約200席なので、それを埋め尽くす傍聴者がいるとこの問題に対するひとつのアピールになる」
その後、ツイッターなどネット入って来る情報をチェックし、都議事務局の方と連絡を取りながら、石原知事の所信表明の日に緊急集会を開こうと言うことになった。その方の資力で都議会の部屋を押さえ、5月の総務委員会で参考人として発言した弁護士の田中隆さんに集会に来てもらえることになった。その時点の26日にブログとツイッターで集会の告知、追って発言者の交渉を行うという、今考えるとホントに綱渡りのようなことを決行した。

■漫画家・出版界・法曹界が矢継ぎ早の反対声明、そして緊急集会
29日には大手出版社が動き、漫画家のちばてつやさんや秋本治さんらが「青少年条例案は表現の自由を侵す」と緊急記者会見を行った。その前後に、前回も反対声明を出した日本ペンクラブや出版界、法曹界などの声明が矢継ぎ早に相次いだ。
そして11月30日。私は新たに廃案を求める請願を携え、都議会に向かい、前回と同じ都議2人に請願の紹介議員のサインをもらい、議案法制課に提出してから集会の準備。午後1時から石原都知事の所信表明で傍聴者が約100名。

■3時からの集会は約120名の参加
まず始めに、弁護士の田中隆さんが「今回の条例案の問題点は、3月改定案から『非実在青少年』という文言は削除されたが、淫行処罰規定など新たな規制対象が追加され、立法事実の論証も科学的知見の裏付けも存在しない」と問題提起した。
続いて、出版倫理協議会の高沼英樹さんと西谷隆行さんは「出版界の自主規制である18禁マークを付け、グレーゾーンにあたるものは小口止め(中が見えないようにクリップ)がなされ、区分陳列はきちんと行われている。また、レイティング(年齢区分マーク)が可能かどうかも含め、児童と表現のあり方検討会で行っている」
そしてジャーナリストで前衆議院議員の保坂展人さんは「6月議会で否決されたため、青少年・治安対策本部はメンツが丸潰れになってしまため、再提出したのではないか。18歳まで一切性的関心を抱かない青少年とはいったいどんな存在なのか、石原さんに聞いてみたい。こうした条例を通すことは検閲社会になるのでは」と発言した。

■3名の都議が発言、生活者ネットの条例反対表明はこの集会が初めて
共産党の吉田信夫さん、生活者ネットの西崎光子さん、自治市民の福士敬子さんが、それぞれ反対することを表明した。ちなみに、生活者ネットはこの集会で初めて条例案に反対することを公表した。
その後、9日の総務員会の傍聴は予定の倍の40席が埋まる中、吉田議員と西崎議員が反対討論を行い、民主党と自公の賛成多数で、あっけなく可決、付託された請願2と陳情330は、もちろん不採択。そして15日の最終日に正式に決まった。都議会最終日は傍聴席は満席だったが、テレビニュースでは傍聴席の様子は写らなかった。


■腰砕けの民主党と反対運動の課題
自治市民の福士敬子さんが、談話をホームーページで発表しているので、一部引用しておく。
「多方面から、『今回の条例案は、言論統制に向かう第一歩である』という意見が出されている。今回の条例可決によって、東京国際アニメフェアへの出展辞退など、出版業界から大きな反発が出ており、都が進めるアニメ産業振興への影響も懸念される。さすがにアニメ産業・出版業界も『NO』というべき時を心得ていた。今回の可決にあたっては、付帯決議が付されているが、新銀行東京の設立の際も、築地市場移転の調査費予算の際も、付帯決議に何の有効性もなかった。民主党は、付帯決議を付けるたびに、腰砕けになっていく」
民主党は菅政権の成立以降を見れば明らかなように、マニフェストを次々破り続け、都議会よ、おまえもか!という気分だ。都議会は1議席差ではあるが、石原与党より野党の方が上回っており、世論も圧倒的に規制反対で動いたのに、なぜ、否決できなかったのかという問題が横たわる。

■大きなお世話ですが(^_^;)
現在は20年前と違い、ネットメディアの発達により、ブログとツイッターの発信で、情報の共有が瞬時に出来るので、アナログのチラシを作らなくても集会が開催できるというメリットはある。しかし、主権者が議会における請願の威力を理解できないとか、リアルで会議を開きながら平場の民主主義でどうやって反対運動を構築していくかの運動力は、非常に落ちているといると言わざるを得ない

「マンガはなぜ規制されるのか『有害』をめぐる半世紀の攻防」長岡義幸著(平凡社新書11月発行)を読んで参照して欲しいが、「マンガの規制に対する論点は、90年代の『有害』コミック規制のときにほぼ出尽くしている。92年1月、『有害』コミック問題を考える会が『コミック規制に対する私たち考え』を発表していた」(P248)

そこには2ページに渡り、その見解が書かれているが「自らが表現物によって被害を受けたと感じたならば、行政などの他者に預けるではなく、直接、出版社や表現者との対話を求める作業を重ねるべきです」というのが結論だ。私がわざわざ「有害」コミック問題を考える会“2010”という市民団体を今回立ち上げたのは、20年前の考える会の事務局であり、著者の長岡義幸さんもその会のメンバーのひとりだったのだ。今どきの若者は云々などと言うつもりはないが、そんな過去の経験から“運動力”の低下は否めないというのが正直な感想だ。

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