皆さん、こんにちは。6月になりました。夏が始まった感じがしますね。さて、今回の院長ブログは、10名ほどですが、徳島で勉強会がありましたので、そのご報告です。

 

場所は徳島県歯科医師会館です。大阪の枚方から矯正と一般歯科治療をしている酒井先生の講演でした。

徳島大学時代の同期の高瀬先生も参加しております。

包括歯科治療とは、わかりにくい言葉ですが、簡単に言えば、歯科医療の全ての分野(例えば抜歯などの外科処置や歯周病処置やインプラント処置や矯正治療や入れ歯治療、ブリッジ、顎関節治療などなどの多くの分野)の治療が必要とされる治療と言う事です。つまり、多疾患混在型患者への治療です。こうなると、矯正だけの分野では治せないわけです。入れ歯だけでもだめで、インプラントだけでもだめです。つまりある分野の専門家一人だけでは治せないことになります。

全ての治療分野に精通したブラックジャックがいれば問題ありませんが、実際はいません。今の医療体系は浅く広くではなく、専門分野だけを突き詰めて治療し続けて、やっと一人前になれるというものです。しかし現実は、多くの患者さんがもう我慢の限界になって歯科医院を訪れることが多く、そうなると、一つの問題だけではないんです。もうそれはあれやこれやの問題が絡み合って、自分の分野でも何をどこから手をつけていいのか、しかも自分の専門以外の処置も絡んでくると、先にやるのか、後回しにするのか、100点満点は無理なので、どこまでと妥協するのか、非常に難問題なんです。しかも保険ではない治療となると、費用も多額になり、経済的な問題も出てきます。

これは、他のドクターとの連携も必要で、ある専門家でも、他の分野のことをある程度わかっていないと、その患者さんの治療計画全体像が理解できないことになります。つまり自分ではできなくても、知識としては知っておかないといけないのです。これを勉強できる機会はそうそうありません。今回の酒井先生はとても臨床家として尊敬に値する仕事をされていました。とても勉強になりました。

矯正患者としての割合としては、こういう患者さんは少ないですが、その際には全力で挑戦していきたいと思います。

 

それでは、今回の院長ブログはこれまでです。皆さん、お元気にお過ごしください。

 

徳島の歯列矯正治療専門医院 藤崎矯正歯科クリニック

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