最近、といってもかなり前から夕方から夜になると「キュル、キュル」みたいな鳴き声が連続して聞こえてきていました。勝手にハクビシンの鳴き声だろうと思い込んでいました。
今も、裏庭からいつものように鳴き声が聞こえるので、一応確かめておこうと、ムササビ観察用のサーチライトを高木に当てると、一羽の鳥がふわっと近くの枝に飛び移りました。なんだ、ハクビシンだけじゃなくて、ムクドリかなにかもこんなところをねぐらにしていたんだ、と思いつつ観察継続。すると、他にも何羽も鳥がいるのです。しかも、枝から枝へひょろっと飛ぶだけ。
ん・・・?
もしかして・・・?
頭が丸い・・・。
え・・・?
慌ててフィールドスコープを持ち出し、懐中電灯片手にピントを合わせると・・・
やっぱり・・・・!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アオバズクの巣立ち雛だぁぁぁぁぁ!
アオバズクは、夏鳥として日本に渡ってくる小型のフクロウです。
それが、我が家の裏で繁殖していたのです!いやあ、気づかなかったなあ。だって、あれが鳥の鳴き声とはとても思えないですから~。ねずみが首を絞められたような声なんですよ。
毎晩聞こえていたのは、巣立ち雛が親鳥に居場所を知らせ、餌をねだっている声だったのです。しかし、かなり前から聞こえていたということは、他にも番がいるのか?新たな疑問も出てきます。
なんということか・・・。バードウォッチング歴35年。ある野鳥関係団体(今更恥ずかしくて書けない)の役員までやっているというのに、自分の家の裏で繁殖しているアオバズクに気がつかなかったなんて。営巣に適している樹洞があったんですねえ。びっくり。反省とともにうれしい観察となりました。やはり思い込みはいかんねえ。