国連も警鐘を鳴らす 発火寸前 緊迫の南スーダン情勢を無視し、何を急いで「駆け付け警護」閣議決定?

『治安情勢を分析した国連にも照会し、「ジュバは比較的安定している」との回答を得ている』??と、安倍総理は言うが・・

失効?が濃厚なTPPを、拙速な強行採決で衆院通過させたのと同様、
無理筋をごり押しするのは、安倍総理の焦りの現れか?

安倍総理のごり押しで、PKO撤退さえ有り得る緊迫の南スーダンで、「駆け付け警護」の任務を押し付けられる自衛隊員に、何事も起こらなければ良いのだが・・
※ 南スーダンで大規模戦闘、政府軍 国連部隊とも交戦=PKO派遣中止か?

 NHKニュースWEBより
南スーダン対立激化で大量虐殺のおそれ 国連が警告
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【政府軍と反政府勢力の間で武力衝突が続いているアフリカの南スーダンについて、現地調査を行った国連の担当者は「民族紛争が起きかねない状況だ」と述べ、このままでは大量虐殺につながるおそれがあると警告しました。

ことし4月、国連などの仲介で双方が参加する政権が樹立され、衝突は一時収まりましたが、7月に首都ジュバで270人以上が死亡するなど衝突が再燃しています。】一部抜粋

 ロイターより
南スーダン陸自部隊に駆け付け警護、不安定な情勢下で新任務
【政府は15日午前の閣議で、南スーダンで国連平和維持活動(PKO)に当たる陸上自衛隊の部隊に、「駆け付け警護」などの新任務を付与することを決定した。現地情勢が懸念される中、自衛隊は今年3月に施行された安全保障法制に基づく新たな任務に踏み出す。

政府は新しい任務を、20日から交代要員として南スーダンへ向かう第11次隊に付与する。これまでPKOに参加した自衛隊の隊員は、自身または自身の保護下にある国連職員などを守る場合のみ武器の使用が許された。安保法制のもとでは武器の使用基準が緩和され、国連職員などが遠隔地で武装勢力や暴徒に襲われた場合も、救援に赴くことができる。

安倍晋三首相は15日午前に参議院で答弁し、「南スーダンの治安情勢は極めて厳しいのは事実」と発言。その一方で「南スーダンの平和は同国一国のみならず、アフリカ全体の平和と安定につながる。自衛隊派遣は大きな意義がある」と述べた。】一部抜粋

 NEWSWEEK日本版より
南スーダンPKOは「機能不全」、ケニアが国連批判で部隊撤退
【国連が南スーダンで展開しているPKO、国連南スーダン派遣団(UNMISS)から、ケニアがおよそ1000人の部隊を撤退すると発表した。ケニアの司令官が解任されたことに反発している。

 国連の潘基文(バン・キムン)事務総長は今週月曜、南スーダンPKOのオンディエキ司令官の解任を決めた。今年7月に首都ジュバで政府軍と反政府勢力の間の戦闘が発生した際、PKO部隊が適切に対応できなったため。この戦闘で70人以上が死亡している。

南スーダンは2013年12月に、キール大統領が、当時のマシャール副大統領にクーデター計画があるとして対立して以降、内戦状態となった。これまでに戦闘で数千人が犠牲になっているが、キールが南スーダンの多数派のディンカ族、マシャールが少数派のヌエル族を率いる民族対立の側面もある。

 昨年8月に双方で和平合意が結ばれ、今年4月にマシャールは首都ジュバに戻ったが、7月の戦闘の後、マシャールは国外に逃れている。】一部抜粋

 朝日新聞デジタルより
安倍首相「南スーダン治安悪いが、武力紛争はない」
【安倍晋三首相は15日午前の参院TPP特別委員会で、「南スーダンの治安状況は極めて悪く、多くの市民が殺傷される事態がたびたび生じている」としつつ、「武力紛争が発生したとは考えていない」と説明。停戦合意などのPKO参加5原則は保たれているとの認識を示した。

治安情勢を分析した国連にも照会し、「ジュバは比較的安定している」との回答を得ているという。その上で、「5原則が満たされていても、有意義な活動を実施することが困難だと判断する場合は撤収をちゅうちょしない」と強調した。】