原子力の巨人・アレバ破綻の主因 オルキルオト原発の総工費は、当初見積もりの3倍=85億ユーロ(約1兆1600億円)
※ 安全な原発は夢か 仏アレバの新型炉建設が難航

 一方、東芝が見積る 日・英合弁原発の建設費は3基で1兆5000億円と半値以下。

 同じイギリスの 世界で最も高価な原発=ヒンクリーポイント原発の建設費は、なんと2基で4.2兆円、採算が合わず自国企業にソッポを向かれ・・
※ 世界で最も過保護?な原発=英政府債務保証、2倍の買取保証付きで建設へ

 その上、東芝主導の日・英合弁原発を建設するのは、渦中の子会社・WHウェスチングハウス。
オルキルオト原発では、3倍増の建設費をアレバが負担、5300億円の赤字が見込まれているが、

 日・英合弁原発では、発注者も受注者も東芝系。どう転んでも、東芝本体が巨額損出を被る結果に,
その上 日・英合弁原発が過酷事故を起こしたなら・・
※ 東芝:リスク無視で英原発事業買収へ、英国では「アジアマネー」頼み

 そんな危ない賭けに誰が出資するだろうか? 「経営者が正気を失わない限り100%有り得ない」
と、言いたいところだが、
政府系金融機関や年金基金などに 安倍原子力ムラ政権が要請すれば・・

 赤字部門を次々切り売りする 瀕死の東芝だが、果たして残すべき黒字部門などあるのか?
一番の問題児・原発部門を残したまま生き残りは可能か?
※ 東芝 中国の白物家電工場を売却へ
   東芝、テレビ生産撤退へ 海外委託で「レグザ」存続へ
   東芝、原発幹部さえ疑う「64基計画」=コスト超過で赤字垂れ流しの恐れも

関連記事 三菱重工、アレバ救済に苦悩 共倒れか? リスク回避か?
       原発という火中の栗を拾う愚か者*日立、英原発事業会社を買収へ
       罰当たりな原発輸出、いつかしっぺ返しが・・事故賠償「知らぬ顔」は通用しない?
       
 ロイターより
東芝の英原発資金確保に懸念、日本からの肩代わり出資探る
【 東芝が、仏エネルギー大手エンジー(旧GDFスエズ)(ENGIE.PA)との合弁会社を通じて計画している英原発プロジェクトの資金調達をめぐり、生損保など日本の機関投資家に出資などを打診していることがわかった。不正会計問題の発覚で財務状況が悪化、不足資金の肩代わりを探る動きとみられる。複数の関係筋が明らかにした。

エンジーとの合弁の英原発事業会社ニュージェンには、東芝が60%、エンジーが40%出資。東芝の米原子力子会社ウエスチングハウスが、加圧水型原子炉「AP1000」3基の受注を見込んでいる。

ニュージェン社は、2018年に投資を最終決定し、24年に3基のうち1基を稼働させたい意向だ。 東芝側は従来、同3基の総工費として日本円で1兆5000億円程度とみていた。しかし、人件費が高く、安全性の確保に厳しい対応を迫られる先進国での新規案件だけに、「1基当たり最低でも1兆円」との相場観が浮上している。

東芝は2年近く前にニュージェンへの出資(約1億ポンド、当時約170億円)を決めた。ニュージェンは建設事業が本格始動した際に増資をするものとみられ、関係筋によると、当初は「東芝が増資分の3割を引き受けて、残り7割は日本ではなく国外の投資家から調達する」という構想だった。

ニュージェンの増資額は総工費の3割という想定。仮にプロジェクトの総工費が東芝の初期の想定を上回って3基合計で3兆円規模になった場合、東芝が増資の際に負担する額は2700億円程度となる。 しかし、東芝は今年春に明るみになった不正会計問題の影響で財務状況が悪化、格付けも下がっていることから、自社で負担すべき資金の肩代わり先を探る動きに出たとの見方が出ている。同関係筋によると「東芝自体が(3000億円近い資金を)自力で出せなくなってきている」と指摘する。】一部抜粋