強欲な多国籍企業は途上国で莫大な収益を上げながら、「移転価格」という仕掛けで税金を納めない。

 もし彼らが、労働者に適正な賃金を支払い、適正に納税すれば、自然や資源の豊かな途上国の人々は、
餓えることも無く、医療、教育・・人間らしい最低限の生活が営める筈だ。

 しかし西欧多国籍企業は、未だに植民地支配?を続け、なんら恥じる事も無く不当な利益を貪っている。
これがグローバル経済、新自由主義の正体なのか?

 G8で取り上げられた税逃れ問題も、結局はG8メンバーのどの国が、強欲多国籍企業の収益を税金として取り上げるかという問題に過ぎず、決して途上国のために討議したわけではない。

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 WHY POVERTY? 世界の貧困~なぜ格差はなくならない~
【イギリスのBBC、デンマークのDR、ドイツ・フランスのARTE、NHKなど、
数十か国の公共放送局が参加する国際共同プロジェクト。
なぜ21世紀になっても世界から貧困が消えないのか?という問いかけを発端に、
各地のドキュメンタリー監督が合わせて8本の作品を制作。
2012年11月、世界に問いかける。】

全ての映画 ドキュメンタリーで、英語版のみですが視聴出来ます。
※ NHKでも、BS世界のドキュメンタリーシリーズで放送していました。


 アフリカ争奪戦 ~“富”を操る多国籍企業~
【国際共同制作のプロジェクト「世界の貧困~なぜ格差はなくならない~」。今回はアフリカでまん延する貧困に焦点をあてる。舞台はアフリカ南部のザンビア共和国。推定人口1200万人のこの国は銅やコバルトなどの天然資源に恵まれている。

 この銅採掘事業を実質的に運営しているのが欧州に拠点を置く多国籍企業。銅山から得られる膨大な利益によって、そのCEOが住むスイスの町は税収が潤い、市長が減税策を打ち出すまでになっている。しかしスイスの住民は、一体なぜ減税が可能になっているのか、その「からくり」には関心を持たない。

 小さなスイスの町に大きな恩恵をもたらしているザンビアは、国民の8割以上が、1日2ドル以下で暮らす貧困層だ。

 アフリカ人ジャーナリストを取材チームに加えた番組制作陣は、ザンビア政権側や銅山への取材も行いながら、ザンビアで生まれた「富」が、なぜ地元に大きな利益をもたらすことなく、他の地域に流れているのか。多国籍企業の商取引など、会計上の“からくり”も含め、その構造的な問題を明らかにしようとしていく。】



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 gooニュースより
税逃れ防止で協調 G8閉幕 シリア内戦早期解決へ合意
【英国・北アイルランドで開かれていた主要国首脳会議(G8サミット)は18日、多国籍企業の税逃れを防ぐための国際協調などを盛った首脳宣言を採択して閉幕した。シリア内戦の早期解決をめざすことでも合意した。

 重要議題の税逃れ問題では、グローバル企業の脱税で巨額の税収を失っているとされるアフリカ首脳も招いて対策を協議。各国の税務当局が、そのつど要請をしなくても銀行口座などの情報を自動的に交換できるルールや、脱税を処罰するための多国間の制度づくりへ協力することを確認した。また、企業がどの国で利益をあげ、税を支払っているかを税務当局に報告させるための共通のひな型づくりに取り組む。

 さらに、実態のないペーパーカンパニーを使った脱税を防ぐため、企業の実質的な所有者を登記させる仕組みなどを各国がつくり、企業経営の透明性を図ることでも合意した。こうした税逃れ防止策の具体案は、経済協力開発機構(OECD)がまとめ、7月にモスクワである主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に提案する。】

 TVでた蔵より
NEWS23 ザンビアシュガー
【税逃れする多国籍企業について密着。マザブカにある砂糖工場「ザンビアシュガー」は5300人(正社員1850人)を越える従業員がおり、親会社はイギリスの巨大企業で売り上げは1兆1000億円となる。

 畑は170km平方メートルを越え東京ドーム3636個分の大きさで敷地内には女性立入禁止の看板や労働者用の住居がある。作業は手作業で行われ1日約370円の給料だという。

 月11億円以上の利益があるにもかかわらず07年からザンビア政府の納税がなくなった。アクション エイド ザンビアの代表は税逃れの実態について語った。

 税逃れはタックスヘイブンといわれる低税率地にあるアイルランドなどの場所へ多額の納税をし逃れていた。取材班が多額の納税をしているアイルランドのダブリンへ会社を探しに行くと会社は存在しておらずサンビアシュガーは「従業員ゼロは間違いで実際には優秀な従業員の給料に支払われている」とコメント。

 ザンビアの貧困率は68%で5歳以下の子どもの45%が栄養失調。マザブカにある「ナカンバラ診療所」には毎日沢山の患者が訪れるが治療が間に合わず1か月に2人の子どもが亡くなる。今年子どもを亡くした女性は悲痛さを語った。診療所の看護師長は税収があればもっと子どもを助けられると訴えた。】一部抜粋