福島第一原発が、全電源喪失の末メルトダウンした原因の一つが、コストダウンのためタービン建屋に
取り残された『メタクラ・配電盤』の冠水だった。

 そして今回の電源喪失の原因も、仮設の『メタクラ・配電盤』。
有ろう事か、2011年3月に取り敢えず設置したトラックに載せた仮設の『メタクラ・配電盤』を、正規のものに交換することなく、核燃料プールの冷却システムなど重要施設に、2年以上経った今も使用していたのだ。

 更に、電源喪失(停電)に備える、非常用バックアップ回路が確保されていないことも判明。

 東電の方たちの知能程度は、過去の苦い経験もまったく生かせない「三歩歩けば忘れる」といわれる
鶏と同じ程度なのか? 
こんな低脳児?たちに、日本の、地球の命運が懸かる、原発事故の収束を任せ放しで本当にいいのだろうか?

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 東京新聞より
福島第一停電 仮設配電盤 交換せず
【東京電力福島第一原発の使用済み核燃料プールなどで同時多発した停電事故で、東電は重要な装置が仮設の配電盤につながっている危険性を認識していながら、後手に回った。

 停電の原因は仮設の配電盤で起きた異常が各設備に波及したと、東電の調査でほぼ判明。同時多発事故の恐ろしさは、東電自身が二年前に痛感したはずなのに、その教訓が十分に生かされなかった。 (桐山純平)

 東電は、問題がありそうな部分を一つ一つ点検していき、最後に可能性が残ったのが3、4号機の
仮設配電盤だった。この配電盤は、二〇一一年三月の事故直後の同十八日ごろに設置され、そのままトラックの荷台に置かれた状態で、ずっと使われてきた。簡易的な仕様で、文字通り仮設だった。

 そんな配電盤であるにもかかわらず、つながれた装置は、3、4号機と共用プールの冷却装置など重要なものが多かった。早く専用の配電盤に交換していたら、停電事故は防げた可能性が高い。
 配電盤を製造する企業で構成する日本配電制御システム工業会によると、仮設の配電盤は取り付けるのは簡単だが、ほぼ電気を流すだけの機能しか備わっていない。

 これに対して、どんな機器と接続するかを十分考慮して取り付けられた専用の配電盤であれば、「他の機器に不具合を波及させないよう制御も働くので、今回のような事故は起きにくい」(担当者)という。

 「3、4号機は今月中に、共用プールはもう少し後に、専用の配電盤につなぎ替える準備を進めていた。結果論として、もっと早く対応しておけばということになったが…」。東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は十九日の会見で後悔の念を述べた。

 事故当初は電源復旧を最優先するために仮で対応することは仕方なかったとしても、早期に配電盤を専用のものにしなかった東電の危機管理の甘さがまた露呈した。】

 日経225先物をテクニカルチャ-トで獲る (時々原発を考える)さまより
メタクラ惜しんで長蛇を逸した福島第一原発(ウォ-ル・ストリ-ト・ジャ-ナルから
【残念なのは、安全基準の見直しで2・4号機の追加ディ-ゼル発電機を山側の高い位置に設置したが肝心の配電盤(通称メタクラ)はタ-ビン建屋から出すことはなかったことである。

このメタクラをディ-ゼル発電機と一緒に高い位置に設置しておけば、福島第一原発は完璧だった。メタクラの費用などたいしたことなかったのに・・メタクラの水没が致命傷になった。設計思想に一貫性を欠いた。ウォ-ル・ストリ-ト・ジャ-ナルは後一歩だったと論評している。長蛇を逸した。

元副社長の豊田氏は「津波が起こってもディ-ゼル発電機が原子炉建屋の中に入っていれば事故は起こらなかった」と言っている。事実その通りだった。福島第二原発が津波に対しても安全に低温停止出来たのはまさにこの一点に尽きる。

ただ元副社長の豊田氏は「金のかかることなので、言い出しにくい雰囲気もあった」のではないかとも言っている。

当時の東電はコストダウンの空気が異常に強く、聞くところによれば中国の文化革命のようで、本質を理解しないコストダウン紅衛兵社員がいっぱいいたそうだ。】一部抜粋

 ウォ-ル・ストリ-ト・ジャ-ナル日本版より
設計上の欠陥が事故を悪化させた―福島原発