「聖域なき関税撤廃が前提」ではないが、「全ての物品が交渉対象」??まさに玉虫色の共同声明。

 明らかな公約破りではないが、限りなくクロに近いグレー!
安倍総理のリップサービスを信じて自民党を勝たせたJAの幹部は、いまごろどんな想いでいるのでしょうね?

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 東京新聞より
コメも交渉対象 政治混乱の恐れ
【<解説> 安倍晋三首相とオバマ米大統領の首脳会談は、焦点となったTPPへの日本の交渉参加をめぐり、日米双方が自らに都合よく解釈できる共同声明を出すことで落ち着いた。これでは、会談は最初から日本を交渉に参加させるためにつくられたアリバイにも見えてくる。

 首相は会談前、国内で「聖域なき関税撤廃が前提なら交渉に参加しない」と約束し、ワシントンに乗り込んできた。共同声明に、全ての関税撤廃を求めないとする趣旨の表現が盛り込まれたことを受け、首相は「前提でないことが明確になった」と胸を張った。

 だが、表現は「一方的に全ての関税撤廃をあらかじめ約束することを求められるものではない」と抽象的だ。しかも、同時に「全ての物品が交渉対象とされることを確認する」との原則が明記された。

これは日本が高い関税をかけて保護しているコメなどの農産物なども全ていったんは交渉のテーブルに乗せることを意味する。米側からすれば、日本に譲歩したという受け止めにはならない。

 首相が帰国後、交渉参加に慎重な意見が大勢を占める与党内から「これでは農業は守れない」と批判されるのは確実だ。それでも首相が参加表明を強行すれば、政治が混乱する事態を招く恐れもある。】