APECの直前の野田総理と中国側の会談で、「国有化に断固反対する」と釘を刺されたにも拘らず、
その直後に「尖閣国有化を正式決定」し、中国側の面子を潰し、虎の尾を踏んでしまったらしい。

 石原都知事は、もともと「中国が四の五の言うならやっつけろ」という血の気の多い方だが、
野田総理までが、拙速な「尖閣国有化」で中国を挑発しては、外交音痴と言われても仕方ないだろう。

 少なくとも数ヶ月は、中国の出方を見ながら、「尖閣国有化」のより良いタイミングを計るべきだったのでは?

 石原都知事に焚き付けられた格好の「尖閣国有化」、本当に必要だったのか?
週間文春には、尖閣諸島地権者に「負債40億円」が発覚!との記事も・・

 それにしても、今回の騒動で現地の日本法人が受けた多額の損害を、石原都知事や野田総理は
償う気持ちがお有りだろうか?
 
関連動画 中国各地で大規模な反日デモ 日系スーパーや企業など襲撃される


 価格・COMテレビ紹介情報より
「尖閣国有化」に関連する情報
【中国中央電視台
今月15日、北京の日本大使館前など中国各地で大規模な反日デモが行われた。9日にロシア・ウラジオストクで行われたAPECの直前、野田総理と政治家が約15分間の立ち話を行った際、政治家は「日本による尖閣諸島の国有化に断固反対する」と野田総理に表明。しかしその翌日、藤村官房長官が会見で日本政府は尖閣諸島を正式に国有化を決定したことを発表し、このことが事の発端となっている。

中国外務省の政治家は日本の「尖閣国有化」に強く抗議。中国中央テレビは尖閣国有化のニュースを繰り返し報道した。また、上海では日本人への暴行事件も発生し、こうした事態を受け玄葉外相が「事態をエスカレーションさせてはいけない」とコメント。更に、13日にはその他が東京・渋谷の路上で倒れ意識不明となり、北京・日本大使館前では大規模な反日デモが行われた。

情報タイプ:企業 会社名:中国中央テレビ 企業種:情報・通信 
・サンデーモーニング 2012年9月16日(日)08:00~09:54 TBS】

 NHKニュースより
尖閣国有化直前 日中のやり取り判明
【玄葉外務大臣が、沖縄県の尖閣諸島の国有化について、先に中国の楊外相と意見を交わした際、「東京都の石原知事による購入を阻む唯一の方法」などという表現も使って、中国側から理解を得ようとしていたことが分かりました。

政府は、今月11日に沖縄県の尖閣諸島を国有化しました。
これに先立つ今月8日、ロシアのウラジオストクで開かれたAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議の夕食会の場で、玄葉外務大臣は、中国の楊外相と短時間、ことばを交わしました。

政府関係者によりますと、この中で玄葉大臣は「自分は日中関係は非常に大事だという考えで対応してきており、そのことだけはくれぐれも誤解のないように理解してほしい」と述べました。

そのうえで尖閣諸島の国有化について、「自分や野中広務元官房長官のように日中関係のことを真剣に考えている人はこの方法しかないと考えている」と、中国との関係が深い政治家の名前を挙げたうえで、「日本政府による島の購入が、東京都の石原知事による購入を阻む唯一の方法だ」とも述べて、中国側の理解を得ようとしていたことが分かりました。

これに対し楊外相は、「いかなる形であれ、中国の領土主権を害する行為を中国政府は受け入れられない。中国は断固たる措置を取る。日本政府によるこのような行為は、一部の日本国民、特に右翼の関心に応えるために行っているものだ」などと繰り返し主張したということで、両者の溝は埋まらなかったということです。

この翌日には、野田総理大臣が中国の胡錦涛国家主席とおよそ15分間ことばを交わし、胡錦涛国家主席が「島の購入は、いかなる形であれ違法かつ無効であり、われわれは強く反対する。野田総理大臣には、大局的な観点から誤った決断をされないようにしていただきたい」と述べたのに対し、野田総理大臣は「尖閣諸島は歴史的にも国際法上もわが国固有の領土であり、われわれはこれを有効に支配している」と述べました。

19日夜、野田総理大臣は尖閣諸島の国有化に抗議する反日デモが中国各地で続いていることについて、「国有化するということを、再三、いろいろなルートを通じて中国側に説明してきた。一定の摩擦は起こるだろうとは考えていたが、想定を超えている」と述べています。

玄葉大臣と楊外相のやり取りからも、日本政府が、尖閣諸島の国有化について、事前に中国側の要人に対して直接説明することで理解を得ようとしたことがうかがえますが、当初の日本側の想定以上に中国側の反発は強いものになりました。】