昨年8月6日【広島原爆忌】に放送された“NHKスペシャル「原爆投下 活(い)かされなかった極秘情報」”

 福島原発事故で、数々の隠ぺい工作を行い、福島県民、日本国民に無用な被ばく被害を強いた日本政府と、
67年前 ヒロシマ、ナガサキを見捨てた、大日本帝国の無責任体質は殆ど変っていないように見える。


原爆投下 活(い)かされなかった極秘情報

 2011shinsaiさまより
【NHKスペシャル
 「原爆投下 活(い)かされなかった極秘情報」
 http://www.nhk.or.jp/special/onair/110806.html

 太平洋戦争で日本がアメリカに敗れたのは兵器や物量だけではありませんでし
た。情報戦においても日本は完敗しました。
 
 日本陸海軍や日本政府の暗号はほぼ全て解読されました。情報をつかんだアメ
リカ軍は、準備を整えて日本軍と戦い、多くの戦場で勝利しました。極秘情報は
筒抜けでした。暗号が解読されていたことを日本側が知ったのは敗戦後のことで
した。日本国内では、警察や憲兵、隣組がスパイ活動防止、情報漏洩阻止と厳し
く監視の目を光らせていましたけれど、それは無意味なことでした。
 
 では、逆に日本側の情報収集はどうだったかと言うと、意外なことに、かなり
正確な情報を数多く入手していました。中立国であったスイスやスウェーデン、
スペイン、ポルトガル、トルコ、そして上海を拠点に、日本政府や陸海軍、商社
の情報機関は多くの情報を入手し、日本に送りました。特にスペインを拠点とし
た「東情報機関」、世界最強のシンクタンクと称された南満州鉄道調査部は、太
平洋戦争の戦況を左右する重大な情報を入手していました。
 
 しかし、軍や政府上層部は、せっかく入手した正確な情報を活かすことはしま
せんでした。都合の良い情報だけを取り上げたり、憶測や願望で作戦や政策を立
案し、命令しました。結果は見ての通りでした。
 
 太平洋戦争末期、日本軍諜報部隊は、マリアナ諸島のテニアン島で、不審なコー
ルサインを出し続けるアメリカ空軍部隊の存在をつかみました。その部隊こそ、
広島・長崎に原子爆弾を投下する任務を与えられた部隊でした。「これはただの
爆撃隊ではない。なにか特殊な武器を使う部隊なのかもしれない」と警戒しまし
た。そして、1945年8月6日、その部隊の爆撃機が広島へ向かっているのを、コー
ルサインでキャッチしました。しかし、日本軍は何もしませんでした。そして、
「特殊爆弾」こと原爆が広島に投下されました。
 
 8月9日、テニアン島から同じコールサインを発して、B29爆撃機が日本へ向
かいました。「これは広島と同じ特殊爆弾を搭載したものだ!」と確信し、報告
しました。しかし、軍上層部は何もしませんでした。その爆撃機は小倉(北九州
市)上空を飛び回った後、長崎へ向かいました。
 
 原爆投下の情報をつかみながらも、それを活かすことをしなかった日本側の行
動を追う番組をNHKスペシャルが放送します。】