【日本は国内外の諸事情により現時点では核武装はできないが、
原発開発により
・潜在的核武装が可能となるだけでなく
 資源の乏しい国家的エネルギー政策上、
・エネルギー源の一つとなり
 更には、開発した原発技術をもとに
・原発の輸出
という一挙三得を獲得しようとしてきた

しかし福島の事故により、この国家戦略が根幹から揺らいでいる。
・輸出した先の国で深刻な原発事故が起こればどうするのか
 自国ですら解決の目途の立たない
・高レベル放射性廃棄物の処理はどうするのか

百万キロワットを超える大型原子炉には
高温高圧に耐え得る溶接の継目がない強い鋼が求められる。
日本製鋼の原子炉圧力容器等のシェアは八割だという。

日本は世界の原発部品の供給大国

「日本の核政策に関する基礎的研究」(1968年)
1.核爆弾製造に関する問題点
2.核分裂性物質製造の問題点
3.ロケット技術開発の現状
4.誘導装置開発の現状

単にプルトニウム原爆を少数製造することは
可能であり、また比較的容易であろう。
しかし、近い将来有効な核戦力を創設するというのであれば、
多くの困難が横たわっている。
日本の核戦力創設能力の検討に当たっては、
技術的、財政的、人的・組織的条件だけからは
最終結論を導き出すことは不可能。
さらに戦略的、国民心理的、外交的側面について
十分な検討を加える必要がある。

原子炉製造産業の国際競争において
濃縮ウランを製造できる能力を獲得しなければならない。

原子炉製造産業が世界的な大企業になることは明らかなことであり、
この分野で輸出国になるか、あるいは輸入国に留まるか
今世紀末から21世紀にかけての経済発展の大きなキメ手になる】