恐れていた、汚染コンクリートによる“放射能”マンションが、現実に二本松市に出現してしまった。
汚染コンクリートを政府が公認した瞬間から、“放射能”マンションや“放射能”ハウス、“放射能”校舎、
“放射能”橋や“放射能”道路が出現のは、時間の問題だった。

 たまたま今回は、汚染汚泥から作られた汚染セメントによる放射能汚染ではなく、汚染骨材が原因だったが、今後は汚染セメントで作られた“放射能”ハウスが大問題になるだろう。

 今回の汚染の原因になった砕石は、なんと、高汚染地域の浪江町の砕石場から採取した砂利だと言う。「石から高線量が測定されたのは想定外だった」と担当者は言っているようだが、高汚染地域の砕石が高線量なのは当たり前のことだ。

 放射能汚染を軽視し、問題の砕石を採取した業者、それを仕入れた建設会社の責任も大きいが、高汚染地域からの砕石の採取を黙認した政府の責任が、一番重い。

 今後、このような事が起こらないように、高汚染地域からは、一切の原材料の出荷を禁止しなければならない。

 また、政府が、低レベルの汚染で問題なしとしている、汚染汚泥・焼却灰からの、セメントや肥料の製造を禁止しなければ、“放射能”ハウスや、“放射能”農場が、日本全国に出現してしまう。

 zakzakより
【福島県二本松市の新築マンションから高放射線量が検出された問題が波紋を広げている。砕石会社が福島第1原発事故から出た放射性物質に汚染された石をコンクリート用として複数の建設会社に出荷し、マンションの基礎部分に使われていた。二本松の物件以外にも使用されているとみられ、第2、第3の汚染建物が出る可能性が高い。

 汚染されたコンクリートが使われたのは二本松市若宮地区にある3階建て賃貸マンションの土台部分。昨年7月に完成した新築で、二本松市によると、1階の室内で、毎時0・9~1・24マイクロシーベルトと屋外より高い放射線量が検出されたという。

 市による子供の被ばく線量調査で、このマンションの1階に住む中学2年の女子生徒の線量が昨年9~11月の3カ月で1・62ミリシーベルトと高かったことから判明した。

 このマンションには12世帯が入居。線量が高かったのは1階の4部屋で、うち2部屋は、県の借り上げ住宅として南相馬市と浪江町からの避難住民が生活している。

 深刻なのは、汚染石がすでに広く流通していることだ。石は「双葉砕石工業」(福島県富岡町)が計画的避難区域に入っている浪江町の砕石場で採取し、昨年3月11日~4月22日に約5200トンを県内の建設会社など20社に出荷済み。二本松のマンションにコンクリートを納めた会社は、さらに県内の100社以上にコンクリを販売し、さまざまな工事に使われているとみられる。

 経済産業省によると、警戒区域や計画的避難区域内の砕石場の石については放射性物質の基準は設けておらず、荷制限もしていなかった。担当者は「石から高線量が測定されたのは想定外だった」としており、流通ルートの洗い出しに血眼だ。】

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