花粉は、12ナノグラム(8300万分の1グラム)と極めて軽く微量な為、
積算線量が0.38マイクロシーベルトと、健康への影響を軽視しているが、
花粉症の苦しみを思えば、鼻粘膜からの放射能被ばくに恐怖を覚えてしまうのは私だけだろうか?

 皆さん、花粉用マスクは非常に効果があるそうです。
普通のマスクでもいいですから必ずマスクをして、放射能花粉からの被ばくを避けてください。

 河北新報より
【 福島第1原発事故で降り注いだ放射性セシウムがスギの花粉に含まれていないかどうかを分析するため、林野庁が1日、福島県飯舘村飯樋の国有林で調査を開始した。

 飛散前の今の時期のスギ花粉は、枝先の雄花と呼ばれる米粒大のつぼみの中にある。村の森林組合や専門機関の職員らが作業に当たり、林と緑地の境目に植えられたスギからのこぎりで枝を切り落とした後、はさみで丁寧に雄花だけを切り取って容器に入れた。

 調査は福島県内132カ所で9日まで行われ、1地点当たり100ミリリットルの雄花を採取。九州の専門機関で放射線量の測定など分析を進める。

 スギ花粉は1個当たりの重さが12ナノグラム(8300万分の1グラム)と極めて軽く、気象条件によっては風に乗って数百キロ離れた場所へも飛ぶ。放射性物質が含まれる土壌環境で育ったスギの花粉に、どの程度のセシウムが蓄積されるのか、科学的データはないという。

 林野庁によると、福島県川俣町のスギの葉からは1キログラム当たり17万7600ベクレルのセシウムが検出されている。花粉に同じ濃度のセシウムが含まれ、大量飛散期の空気を大人が4カ月間吸い続けたと仮定すると、積算線量は0.38マイクロシーベルトになるという。

 林野庁の松本寛喜森林保全推進室長は「試算では健康への影響はかなり小さいと考えられるが、専門家の助言も得て分析し、結果を広く知らせていきたい」と話した。】

  朝日新聞より
被曝予防に花粉マスク有効 セシウム通さず 東大実験
【 花粉用マスクをつければ、浮遊しているセシウムをほとんど吸い込まずにすみ、内部被曝(ひばく)量を減らせるとの実験結果を、東大アイソトープ総合センターなどがまとめた。30日に横浜市で開かれた日本放射線安全管理学会学術大会で発表された。

 同大の桧垣正吾助教は、福島第一原発事故直後の3月15日午後3時から翌日午前9時までの18時間、東大本郷キャンパスで、市販されている不織布の立体型マスクを着用した。

 花粉やほこりに付いて、空中を浮遊している放射性物質と、マスクに付着した放射性物質の量などを調べた。この結果、花粉用マスクで、セシウムのほぼ全てを吸い込まずにすむことが確認された。マスクに付着した放射性物質の量から換算すると、仮にマスクをせずに体内に吸い込んでいれば、内部被曝は9.3マイクロシーベルトに相当していた。

 来春、スギ花粉からセシウムが検出される可能性も指摘されており、林野庁は今秋から実態を調べている。桧垣さんは「除染の際も、放射性物質が舞い上がる可能性がある。気になる人は、マスクを着用すれば防げる」と話している。】