長崎大学HPより
【<山下俊一教授のコメント>   第11回朝日がん大賞を受賞して

 片峰茂学長のご推薦、ならびに日本対がん協会賞選考委員会の各位に、心より感謝とお礼を申し上げます。受賞の理由は、『チェルノブイリにおける調査研究』の業績ですが、

 これは長崎大学ならびに教室員のみならず、旧ソ連の共同研究者をはじめ多くの協力者のお蔭であり、
私が代表して「放射線と発がん」の分野で受賞したものです。

 更に、東京電力福島第一原発事故後の県民健康管理調査事業の円滑な推進が期待されています。
微力ですが、低線量被ばくの健康リスク解明と同時に、新たな放射線医療科学の世界拠点づくりに、
長崎と福島の関係を強固にすべく、更なる努力を重ねる所存です。

 特に、被ばく者の健康見守り事業を国内外でも種々展開し、国際機関と協力しながら、
本分野における人材育成に努める所存です。

 福島の再生・復興に向け、地域対応と国際化対応にも関係各位と協力しながら尽力しますので、
引き続きのご支援とご協力をどうぞ宜しくお願い申し上げます。】

 柳瀬川のほとり様より 福島県ホームページの怪。
【<福島県ホームページで「お詫び」???>
情報が少し古いのですが、まだ削除されずに福島県のホームページに掲載(2011年9月1日現在)されていますので、この怪しげな「お詫び」について書いてみます。

事の発端は福島県が3月21日に主催した「福島県放射線リスク管理アドバイザーによる講演会」です。

ここで、アドバイザーの山下俊一教授が「100マイクロシーベルトパーアワーを超さなければ、まったく健康に影響ありません。5とか10とか20とかで外に行っていいか明確です。

昨日いわき市で外に遊びに行っていいですかと聞かれました。いいです。どんどん遊んでいいと答えました。福島(市)でも同じです。まったく心配ありません」
と言った主旨の発言をして、質疑応答でも、心配する県民に対し同じ事を発言しています。

この、講演会の様子が動画として、福島県ホームページに掲載され、現在も見ることが出来ます。
福島県ホームページから、「災害関連情報」に入り「放射線関連情報」をクリックします。

ここの「福島県放射線リスク管理アドバイザーによる講演会」には、現在講演会の予定はありませんとしか書かれていませんが、その一行下の「放射線に関する知識」をクリックすると、3月21日に行われた講演会を見ることが出来ます。   http://bit.ly/lg0ROb 

この講演内容は「ミスター100ミリシーベルト」の異名をとる山下俊一教授の面目躍如なのですが、問題はこの画面の写真下に書かれた次の「訂正文です」

訂正:質疑応答の「100マイクロシーベルト/hを超さなければ健康に影響を及ぼさない」旨の発言は、「10マイクロシーベルト/hを超さなければ」の誤りであり、訂正し、お詫びを申し上げます。ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ありません。

何をいまさらと言う感じですが、この文、福島県が謝罪したのか、講演者である山下俊一教授が誤りを認めたのかがはっきりしません。

しかも、この「訂正」文が掲載されたのが、講演会後、2ヶ月以上も経過した5月末なのです。
ところがちゃっかり画面上の上の方に「更新3月22日」と書き込まれています。
なんとか検事がやった日付改ざんと同じです。

もう一つ、100マイクロシーベルト/毎時を10マイクロシーベルト/毎時と訂正しておきながら、「100マイクロシーベルトパーアワーを超さなければ健康に影響ありません」と自信たっぷりに述べる山下俊一教授の動画は、残されているのです。

訂正された10マイクロシーベルト/毎時が安全というのも、今や信ずる人は少ないでしょう。年換算では88ミリシーベルトにもなるのです。
福島県庁はどうなってしまったのでしょう。

なお、この動画は削除される恐れもありますので、保存できる方は残しておいたほうが良いかもしれません。】

 栄えある 『朝日がん大賞』 を受賞された、山下俊一教授の、「100ミリシーベルト」 騒動?の顚末?です。