「NEWS23」筑紫哲也の正義。
ざまあみやがれい!様より
'02年、東電・原発全17基停止命令。トラブル29件隠ぺい事件報道(文字おこし)
【「行政や企業の不正が、組織の自浄作用よりも、内部告発によって初めて公になるケースがあとを絶ちません。1つの告発が社会全体の利益に繋がっても告発者地自身が不当な扱いを受けるなど、会社社会の日本になじまない内部告発ですが、その意義を考えるために、番組では今夜から、シリーズ内部告発をスタートさせます。」

今年4月には福島と新潟にある、東京電力の原発17基、全てが停止するという前代未聞な事態にまで発展しました。 そのきっかけになったのは一人の技術者の内部告発でした。

スガオカ氏らのチームは、89年の8月福島第1原発1号機の保守点検作業をしている時、蒸気乾燥器が、180度間違って取り付けられているのを発見しました。蒸気乾燥器からは多くのひび割れが見つかりました。

「排水管のひびが映っている映像を消去するとーー」「(東京電力の人は)喜んでいました」
「要求には従いましたが、不満でした。そうした要求があったこと上司に報告しました」
アメリカのジェネラル・エレクトリック社の上司に問題提起しても、全くとり合ってくれませんでした。
ついに日本の原発の監督官庁である、旧通産省、資源エネルギー庁への内部告発に踏み切ります。

内部告発から、およそ1年にわたって、スガオカ氏と通産省の間には事実確認のやりとりがありました。しかしその後通産省からの連絡は途絶えます。

そして内部告発から2年後の去年8月ーー

調査結果が発表された後も安心はできませんでした。命を狙われるかもしれない、そう恐れるほどゼネラル・エレクトリック社側からスガオカ氏に圧力がかかったといいいます。

実は告発文を受け取った通産省、原子力安全・保安院は、スガオカ氏の実名が書かれた資料を東電サイドに渡していました。

アナ「もしこの問題を日本人が知っていて、その日本人からはたしてこの告発があっただろうか、という疑問をまた一方でありますよね。」

筑紫「それから、告発者の保護というのが大事なんですけれども、あまりにも貧弱ですから、今あの、法制化しようという議論はようやっと日本でも出てきてますけどね」】  一部抜粋

昔のテレビキャスターには、どんな圧力にも屈しない、ジャーナリストとしての正義を貫く気概がありました。
今のキャスターからは残念ながら、そんな気概は感じられません。