きてくださってありがとうございます!

 

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4月に発売予定の新刊の作業がようやく終わり、ついに原稿が印刷会社さんに運ばれていきました。

 

 

ついに行ってしまわれた……

 

 

もう間違いがあっても後の祭りです。半笑いで泣きじゃくるしかない(高度か)。

 

 

そして撮影の時の話です。

今回12月と1月に計3日(プラス表紙撮り直しで1日)撮影をしたんですが

 

大量の撮影なので、前日から宝島社の編集のアシスタントさんが1人、洗い物や買い物などの手伝いにきてくださいました。

 

 

私は人に指示をするというのが昔から苦手で。指示されたい側の人間。

 

あれしてこれして、っていうのはこき使ってる感じがして申し訳ないし、だからといって何も頼まないのは相手も気を遣うし、そういうわけでいつも身内の姉に頼んでいて。

 

事前に「姉と2人でも全然大丈夫です」とはお伝えしていたのですが

 

編集担当の瀬尾さんが

 

「めちゃめちゃ動きのいい男子です。今聞いたところ、むしろ行きたいッス!だそうです」

 

と言って下さったので、実際はすごく追われていたのもあり、ありがたく来て頂きました。

 

それがこの左にうつってるNさん(29歳男性)で。

LINEのやりとりでも

 

「そろそろ新大阪に到着予定です。新大阪にて、軽食とお飲物を買ってから伺おうと思うのですが、何かお好みのものがございましたらお教えください」

 

など、本当に丁寧で腰が低くて礼儀正しかったので、私も姉も人見知りゆえ(特に姉)ちょっと緊張していました。

 

でも実際会ってみると、全然大丈夫でした。

 

 

何が楽かって

 

「今本当に何もすることがないんで、座っててください」というと

 

ほんまに座っててくれるっていう。

 

たいてい、自分以外の2人がせかせか必死で作業していたら何もなくとも一緒に立って待っているし、私も逆の立場ならきっと立っていてしまうんですけど

 

こちらとしては本当に座っていてほしいんですね。

 

そらこれが和食の巨匠と弟子とかやったら絶対あかんのやろけど、アシスタントさんっていっても普段絶対こちらのほうが立場は下やし、いや、下とか上とか関係なく誰であっても、気を遣われるのが苦手で。

 

お昼ご飯も、私と姉はとにかくできるだけ早くすべてを終わらせたいからいっさい休憩時間を取りたくなくて、作業しながら合間に立ちっぱなしで食べてるんですね。

 

だから「ほんとに遠慮なく先に食べてください!」って言うんですけど、アシスタントさんは気を遣ってずっと待っていてくださったりして、それも申し訳ないから無理やり自分から休憩をとって食べる…みたいな感じになるんですが

 

Nさんは

 

「え、いいんですか?……じゃあ遠慮なく、いただきまーす!」

 

と、率先して食べてくれるんです。

 

すごい体育会系っぽいんですけど、空気を読んでか否かほんと美味しそうに座って食べてくれるんで、それが私も姉も本当に楽でした。

 

なんやろ、まったく失礼じゃなく気楽でいてくれる。

 

そしてNさんは、ナミがいると思って、セサミストリートを見て予行演習してくれていたそうで(なんの)、保育園だと知って残念がっていました。

 

 

お昼ご飯に買ってきてくださった551の豚まんを食べる時…

 

 

山本:Nさん、おしょうゆ使いますか?

 

Nさん:僕しょうゆ駄目なんですよ~。

 

 

ぇえーーーーー!!!

 

この日本においてしょうゆ駄目って。生きづらすぎるやろ。

 

 

Nさん:いや、醤油自体は全然好きなんです。でも醤油をこう、ポタポタッと小皿に量を調節しながらいれるじゃないですか。この行為が駄目で。

 

山本:行為が駄目って何ー!

 

Nさん:いや、自分の入れたい量だけをこう…チョロチョロ…といれてる姿がもう。ダサくないですか?

 

山本&姉:全然。

 

Nさん:えー!あとこの、つけすぎないようにチョンチョン…ってつけてる、この姿がもう、駄目なんすよ。なんかかっこ悪いじゃないですか。大の大人の男がこんな、いれすぎんように加減して…こんな姿を…わかりませんか?

 

山本&姉:わかりません。

 

山本:じゃあすでについてるのはいいってことですか?

 

Nさん:そうなんです!しょうゆの味は大好きです。だから山本さんがしょうゆをつけてくれてたら全然いいんです。別皿が駄目っていう。

 

山本:お寿司どうするんですか?

 

Nさん:僕なんもつけないっす。

 

山本&姉:ええーーー!!

 

Nさん:魚の味を楽しんでます。

 

 

この時点でちょっと変な人キターと思い始めたんですけどね。

 

 

作業中は、Nさんが持ってきてくださったノートパソコンから音楽を流してもらっていました。

 

(Oasisの曲が流れ…)

 

山本:(作業しながら)これオアシスですか?

 

Nさん:そうっす。

 

山本:ノエルギャラガー。

 

Nさん:そうです。僕友達ですけどね。

 

山本:嘘でしょ!?

 

Nさん:ほんまっす。だって僕ライブいきましたもん。

 

山本:それだけでーー!(笑)ほな私もくるりと友達やわ。

 

Nさん:いやいや、目があったんです。僕のほう見て歌ってて。

 

山本:いやそれライブ行った人全員が言うやつです。

 

Nさん:いや違いますよ!!ほんとに合ったんですって。

 

姉:それ全員言うやつですよ。

 

Nさん:だって僕ね、ミスチルのライブもいったことあるんですよ。そしたらね…目が合ったんですよ~!

 

山本:いやそれ説得力なくなってる!ミスチルのライブでは目が合わなかったならまだわかるけど!

 

Nさん:いや~。目あっちゃうんすよね~。

 

 

(BUMP OF CHIKINの曲が流れて…)

 

Nさん:バンプも会ったことあるんですよ~。

 

山本:えー!…ライブでですか?

 

Nさん:違いますよ!(笑)カフェで。普通に座ってお茶してたら、いて。

 

山本:そんなパッと見てわかりますか?

 

Nさん:わかりますよ。見たら。だって目が合いましたもん(笑)

 

山本:どんだけ目ぇ合うねん。

 

Nさん:いやほんまですって!わかりますよ見たら。オーラがあるんで。

 

 

(ミスチルの曲が流れ…)

 

 

Nさん:桜井さんも…会ったことあるんですよ(笑)

 

山本:ぇえーーーー!!どこでーー!

 

Nさん:いや、サッカーの練習のね…(かくかくしかじか)さすがに桜井さんはオーラすごかったですね。

 

山本:目ぇ合いました?

 

Nさん:目ぇ合いましたね(笑)

 

 

(洗い物を担当してくださり)

 

 

山本:すみません洗い物おまかせしてしまって。

 

Nさん:まかせて下さい!!僕昔、皿洗いのバイトしてたんで!得意なんです。

 

 

(コーヒーを飲む時)

 

山本:コーヒー好きですか?

 

Nさん:大好きです!僕昔カフェでバイトしてたんで。

 

 

(ビールの話になって)

 

山本:お酒飲みますか?

 

Nさん:大好きなんですよねー。僕むかしバーテンで働いたことがあって

 

 

いやどんだけなんでもやってんねーーん!

 

完全に適当に発言してるとしか思えないんですけど、なんとこれが全部事実だそうで。

 

 

Nさん:いやほんとね、いつも適当って言われるんですよ。嘘はついてないんですけどね~。

 

 

(ケツメイシの曲がかかって…)

 

山本:うわーこの曲めっちゃ好き。

 

Nさん:ケツメイシはね…

 

山本:はい(興味深々に)

 

Nさん:なんもないんすよ~~!

 

山本:なんもないんかーい!

 

Nさん:なんっっにもないです。

 

 

ふと気づくと、いつもシンクに洗い物は無く、すべての食器の水滴が完璧に布で拭かれて重ねられていて。

 

撮影に使っていないお鍋の蓋の汚れやサビ、毎日使ってるマグカップの茶渋まで全部なくなってピッカピカになってたっていう。

 

めちゃくちゃびっくりして「どうやって落としたんですか?!」と聞いたら

 

 

Nさん:いや~僕の指「激落ちくん」なんすよ~。落ちちゃうんですよね~。

 

 

そして今までこんなにきれいな台所だったのいつ以来だろうと思うぐらい、シンクもコンロも、ついには床までピカピカに拭きあげてくださっていて

 

すべての布巾をズラッと並べて綺麗に干して「お疲れ様でーす!」と帰っていきました。

 

 

何この人。天才か。

 

 

今度Nさんとの他愛無い会話集を書きます。

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