理屈を検証してみる
みなさん、頭の体操でこんな問題を知っていますか?
A君はB君にこう頼みました。これから仮眠を取りたいので、できるだけ正確に15分後に起こしてほしい。そう言ってB君はA君に一本が10分で燃え尽きる線香を2つ渡しました。この線香を折ったり他の道具を使わずに15分計ってください。
答えが気になる方もいらっしゃると思いますが、さっそくネタばらしに移りたいと思います。うん、まぁ、ネタばらしをしないと先に進まないので・・・。
まず一本目は端から火をつけて燃え尽きさせて10分。
二本目は両端に同時に火を付けると、ちょうど真ん中で燃え尽きるので、10分の半分、5分が測れる。この二つを使って計15分を計れるということです。
確かに理に適っていますが、果たしてこれで一本の半分が正確に図れるのでしょうか?線香の物質は一本ちゃんと均等になっているのでしょうか?もしこれで正確に図れるなら、私たちはいつB君に起こしてと頼まれても大丈夫だと安心できます。
どちらにせよ、ちょっと確かめてみたいと思います。
まずは一本何分で燃え尽きるかを計測。そして二本目は両端同時に火を付けた場合、一本目の半分の時間で燃え尽きれば正確なわけです。
一本目を計測した結果、31分で燃え尽きました。
それでは、二本目を計測してみたいと思います。一本目が31分だったので、二本目が15分30秒で燃え尽きたら正確です。
左右にすかさず火を付ける。できるだけここでの誤差を生みたくないので、かなり素早く火をつけました。
途中、お皿の上で燃やしていると、火が弱くなる場面があったので、すかさず菜箸でカバーしました。
なんとか火を絶やすことなく、両端の火が統合し、燃え尽きさせることができました。
さてさて、問題の時間は・・・・・
16分ジャストでした!
誤差は30秒、二本目が燃え尽きるのが若干遅かったのですが、誤差30秒はなかなか正確だと思います。セイコーにしてみれば大変な誤差ですが、線香しか時間を測れるものがなかったら上出来だと思います。
というわけでみなさん、これでいつでも正確にB君を起こせます。
やったね!