自宅ゲーム会71 前半 デウス 他 | とりあえず日々ボードゲーム

とりあえず日々ボードゲーム

日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

平成29年5月7日

 

 5月に入り世間ではゴールデンウィークというものがあったようですが管理人は関係なし・・・だったのですがといってもさすがにこの間全くボードゲームが出来ないのもと思い、最終日にちい(ちい自身は時間があったのですが)と何とか時間を作ってゲーム会を行っています。

 

☆オドヴィル

○概要

作者:CarloLavezzi

対象年齢:10歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:30-60分程度

 

 オドヴィルの都市建設の依頼を受け、自分の労働者やギルドのメンバーの協力を得ながら街を発展させていくゲームです。

 

①手番になると「労働者カードを使用する」か「建物の建設」を行います。

②労働者カードを使用する場合、「資源の獲得」「コインの獲得」「建物の獲得」のいずれかを行えます。ただし、使用する労働者により獲得できる範囲は異なり、上位の労働者は全てが有利、下位の労働者はすべてが不利といった能力です。

③4枚ある労働者カードを全て使用し、手札にない状態で労働者の使用を選択すると、使用したカードは全て補充し、その後にカードを使用します。また、全て使用しない状況でも未使用の手札の枚数分だけコインを支払えば回収することが出来ます。

④「建物の建設」は労働者で獲得した建物(未建設の建物は2件まで)を資源を支払ってから共通の場の街に配置し目印の自分のコマを配置します。この時カードに書かれた建設ボーナス及び道で隣接する建物の建設ボーナスを直ちに獲得できます。また建物カードにはカードごとに得点が書いてあり、ゲーム終了時に取得できます。

⑤建設ボーナスには4種類のギルドのマークがあり、このボーナスを受けたときには各ギルドのキャラクターカードを受け取ることが出来ます。キャラクターカードには各種能力と、ゲーム終了時に保持していたときに受け取ることのできる得点がかかれています。場にキャラクターカードがないときにこのボーナスを取ると、一旦全プレイヤーが獲得しているカードを回収してから獲得します(手番で獲得したプレイヤー以外は一旦失う)。

⑥いずれかのプレイヤーが6個の建物を建設したらゲーム終了です。建物及びキャラクターカードによる得点、未使用の資源からの得点を合計して最も高いプレイヤーの勝利となります。

 

○プレイ経過

 管理人は赤、ちいは青でゲーム開始です。準備を行うとこんな感じになります。左がキャラクターカード(画像は準備途中なので、実際に2人プレイの場合は各ギルドランダムに1枚づつとなります)、中央が労働者で取得する建物カード、その隣がコインですが建物カードの裏がコインになっておりコインとして獲得するときは裏を見ずそのまま獲得します。その隣が資源ボードで、4種類の資源マスに置かれているコマ1個につき資源1となります。資源は先に獲得すればするだけ安価に獲得することが出来ます。

 右下にぽつんと1枚あるのがスタートカードで、ここに繋げるように建物カードを配置して行きますが、このカードが縦の上端となるため、横や下の方向には拡張できますが、これ以上上の方向にはカードを配置することが出来ません。

 

 早速ゲームを始めます。序盤に管理人が獲得した青ギルドの能力が「全ての労働者があらゆる資源を獲得できる(通常、下位労働者になればなるほど獲得できる資源が限られる)」というもので、これが結構便利ということもあってちいと管理人で取り合いとなります。

 

 そんなこんなで中盤です。お互い同数の建物を建設しています。ちいは建物ボーナス重視、管理人は得点重視といった建設方針でした。

 

 そして、管理人が6件目を建てると同時にちいも6件目を建設しゲーム終了です。4つのギルドのうち3つをちいが保持しており、ギルドの得点ではちいが大きく上回りましたが、建物に関しては管理人が上手く配置して得点を稼いでおり、逆転して管理人の勝利となりました。

 

○評価

 基本的には、労働者を使い資源を集め建物を建てるというゲームです。労働者は下位から順に完全に上位互換となっているため、同じようとに使おうとしても下位になれば下位になるほど効果は小さくなります。しかしながら、一番下位のカードでも「木材」の確保は出来ますし、1番目の建物カードは無料で獲得できると使いどころがないわけではありません。4枚全て使ってから回収したほうがコストが掛からないので、そのことを思うとそれぞれのカードで何を獲得するかを計画しつつ上手く取りまわす必要があります。

 面白いのは建物の仕組みと、ギルドの取り扱いのあたりでしょうか。建物は道をつなげれば連鎖して隣の建物のボーナスを追加で受け取ることが出来るため狙いたいところです。また、建設ボーナスの中にはギルドマークがありますが、これを取って入手できるキャラクターカードの能力は非常に有効なものが多く、必然的にマークの争奪戦になりやすいです。このキャラクターカードは、ゲーム終了時に得点にもなるため上手く確保して行きたいところでもあります。ただその一方で、建物ごとに得点要件があるため、場合によっては連鎖をとらないほうが得点効率が良くなる場合もあります。これらを踏まえ、どの建物をどの位置に建てるかというのは悩ましいところですね。

 あとコンポーネントですが、資源ボードで共有に管理をしたり、建物カードの裏をコインとしていたりコンパクトにまとまるよう工夫されているのはいいところだと思います。

 気になる点としては、アートワークが地味で面白そうと感じられないところでしょうか。こう画像でみると街の様子が全体的に暗いのですが、もう少し明るいアートワークではダメだったんでしょうかね。ついでに、若干道がどの方向につながっているのかが分かり難いカードがあるので、これも分かりやすくして欲しかったですね。

 アートワーク以外は特別気になる点はなく、このゲームを発売している「What's Your Game?社」は重量級といえるゲームを中心に発売しているため、そのイメージからすると思った以上に軽いタイトルです。ルール自体も見易く、展開も速いためプレイアビリティは高くコンパクトにまとまった面白いゲームだと思います。

 

 

☆デウス

○概要

作者:SebastienDujardin

対象年齢:14歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:60-90分程度

 

 古代文明の指導者として、自らの帝国を発展させることを目的としたゲームです。

 

①手番になると「建造物を建てる(カードをプレイする)」か「奉納をする(手札を捨て札にする)」のどちらかを行います。

②建造物を建てるは、カードをプレイし必要なコストを支払うことでボード上に建物を建造します。また、カードに書かれた特殊効果を実行します。

③プレイしたカードは個人ボードへ6系統あるカードごとにセットを作ります。カードをプレイした際、すでに同系統のカードがプレイされていれば、既にプレイされているカードの特殊効果を全て実行します。

④6系統のうち1種類「神殿」は他の5系統と異なり、2件目以降建造するためには資源以外に、他5系統のカードをプレイしていることが条件になります。具体的には2件目は他の5系統を最低1枚づつ、3件目は他の5系統を最低2枚づつといった感じです。神殿の特殊効果は基本的にゲーム終了時の得点です。また、神殿コマだけは全プレイヤー共通の場からとって配置します。

⑤奉納をするは、カードを捨て札にする際、一番上にしたカードによってその種類の建造物が手元に来るとともに、それぞれ異なった効果があります。基本的には捨てる枚数に応じて効果が上がっていきます。

⑥手番終了時に手札がなければ5枚になるまで補充します。

⑦ボード上にある蛮族の村は、隣接する全てのマスが誰かに占拠(建物を建てる)され、どこか1箇所にでも軍隊があると決算となります。最も強い戦力を有するプレイヤーが蛮族の村に配置されているボーナスタイルを確保します。

⑧蛮族の村が全てなくなるか、神殿を全て建てきればゲーム終了となります。ゲーム中の得点に、神殿の得点、リソースの在庫状況によるボーナスを加え、最も得点の高いプレイヤーの勝利です。

 

 オレンジが管理人、青がちいでゲーム開始です。左側がメインとなるボードで、手前は個人ボードになります。個人ボードの下に各種コマがありますが、基本的にここにあるコマしか使用できず、これ以上のコマを使用したい場合、奉納をするでコマを手元に持ってくる必要があります。

 

 とりあえず、序盤はこんな出だしです。ここから管理人が資源確保に力を入れる一方で、ちいが使用した最初の軍事カードが「軍事ユニットに隣接する蛮族の村の勝利点を2奪う」というもの、これを立て続けに2枚プレイし、活用して蛮族の村の勝利点を奪っていきます。

 

 中盤に入り管理人の資源生産力がかなり充実してきていますが、一方ちいは軍事カードの効果により、蛮族の村を更地にしていってます。

 

 管理人は蛮族の村で稼げなかった分、生産力もかなり向上しており何とか神殿で追いつこうと建設を行いますが、ここから「追い上げを!」と思ったところで、蛮族の村がなくなりゲーム終了です。

 

 得点計算を行うと、ゲーム中にかなり得点を稼いだちいに対し、管理人は神殿の得点で追い上げを見せましたが、5点ほど届かず、ちいの勝利となりました。

 

○評価

 まず、一見すると陣取り系のゲームに見え、領土の早取りの部分と、蛮族の村の取り合いという部分はあるのですが、実際にプレイしてみると陣取りとしての要素は薄めに感じます。どちらかというと、2種類の使い方ができる手札のカードマネジメントが重要な拡大再生産のゲームです。

 面白いのはこのカードの2種類の使い方で、一方はプレイして資源を支払うことで所定の建物を建設し

カードに応じた特殊効果を発動するというものですが、同じ種類の建物を建設することで以前建設したカードの効果が連鎖のように発動するため、上手く連鎖を考えたプレイが必要となります。ただそうなると、単純に同種の建物に集中した方がいいんじゃないかとも思われますが、大きな得点源となる神殿は5種類の建物を満遍なく建てることを求めるため、連鎖を優先すべきか、神殿の建設条件を満たすべきか判断に悩みますね。

 また、もう一方の使い方は捨て札にすることでカードの種類に応じた特殊ボーナスが発生します。このボーナスにはプレイした種類の建物コマを手元に持ってくるという効果もあり、連鎖をしようとすると手元の建物コマはすぐなくなるため(初期は2個)定期的にこのアクションで適時補充する必要があります。ボーナスはまとめて捨て札にすることで効果がより大きくなりますので、どのカードが必要で、どのカードを捨て札にするか、どの特殊ボーナスを発生させるかこちらも悩ましいですね。

 一応気になる点としては、最初に陣取りとしては薄目と書いていますが、一旦土地を支配していれば、動かせる軍人を除き、領土を失うことがありません。軍事系のカード効果で隣接国を攻撃することはありますが、勝利点や資源を奪う程度で領土まで奪う効果はないためこの辺に物足りなさを感じる方はいるかもというくらいでしょうか。

 まあ、それほど気になる点もなく、とりあえずカードを上手くマネジメントし、だんだんと連鎖をつながげることで、効果がより大きくなっていく拡大再生産的なところは、神殿の建設条件など単純に縦に連鎖をつなげていけばいいというわけでもなく、非常に面白いところですね。手番に行うことは分かりやすく、コンポーネントも充実しているとよく出来ていると思います。

 

 

ゲーム会はまだまだ続きますが、後半に続きます。

 

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