自宅ゲーム会68 前半 ジェネシス 他 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

平成29年4月24日

 

 本日はくまと予定があってのゲーム会です。くまとは毎度のことですが平日ということもあり他のメンバーはつかまらなかったので、2人でのゲーム会です。

 

☆ディブルグ

○概要

「自宅ゲーム会58」を参照。

 

○プレイ経過

 まずはライナー先生作のカルカソンヌから開始です。くまも「カルカソンヌ(「自宅ゲーム会5 後半」を参照)」のプレイ経験はありますのでルールはざらっとの説明で早速開始です。

 

 お互いあまり乗っ取りをしかけず、それぞれの地形を押さえています.。管理人は右下の庭に商店が固まったことで、今後に期待して真っ先に確保しています。

 

 中央で大きな塔を作っているくまは、2箇所の井戸つきの道を完成させたこともあり、一歩リードしています。一方で管理人の右下の庭には商店が集中しており、かなりの得点源になりそうな様子です。

 

 中盤も終わるころ、中央の塔が完成し大きく引き離されてしまいます。

 

 

 しかし、この後左上で井戸つきの広い道を完成させて追いつき、若干くまがリードした程度の状態でゲーム終了となります。

 

 そうなると、屋根のボーナス&右下の庭の得点で一気に追い抜き20点ほどの差をつけての勝利となりました。

 

 続けて2戦目、なんだか1戦目と似たような雰囲気の城内ですが、右下の庭は早々に塞き止められています。また、比較的大きな屋根を完成させるなど序盤は管理人のリードでゲームが進みます。

 

 途中に、逆転をされつつも大きな点差は開かず、一進一退のままゲーム終了となります。一戦目と違い庭にもコマを配置していたくまですが、庭にある商店の数で管理人が上回り、また屋根のボーナスもうけとったことで、管理人の連勝となりました。

 

 本家とは似て非なるプレイ感で管理人も非常に面白いと思いますが、くまからも本家より好きかもというくらいの好評を受けていました。

 

 

☆ジェネシス

○概要

作者:ライナークニッツィア

対象年齢:8歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:20-30分程度

 

 原始時代における各種族の生存競争をテーマに、各プレイヤーが担当する種族の繁栄を目指しダイスの目に応じたタイルを配置し、エリアを支配していくゲームです。

 

①手番になるとダイスを2個振り、出た目の地形に応じたタイルをボード上の任意の場所に配置します。地形は4種類あり、ダイスの目にはオールマイティ(どの地形でも良い)があります。

②3マス以上同じ地形がつながっていればエリアとなります。地形を配置したプレイヤーがどのプレイヤーであるかは関係ありません。

③ゲームを進めていき、3マス以上つながっている空きマスがなくなったらゲーム終了です。

④エリア毎に得点計算をしていきます。それぞれのエリア内で最も勢力の強いプレイヤーは4ポイント、2番目に強いプレイヤーは2ポイントを受け取れますが、独占している場合は6ポイントとなります。また、全エリアの中で最も大きなエリアでの得点計算は得点が3倍となり、各地形ごとに見て最も大きなエリアの得点計算は2倍となります。なお、最も大きいエリアは、特定の地形の最も大きいエリアでもありますが、これは3倍で計算します。

⑤最も得点の多いプレイヤーの勝利となります。

 

 メインボードはこんな感じです。ボード上に火山や黒いタール坑がありますが、これらの地形にタイルを配置することは出来ません。また、今回は2人なので大河の左側(左3列)は使用しません。

 

 ルール上、最大の地形等のボーナスをもらわない場合であれば、3マスエリアの独占が最も効率がいいので、そのことは事前に説明しつつゲーム開始です。

 

 管理人は人類、くまが恐竜で、序盤は右下での争いとなります。山岳地帯(赤)の出目が良かった管理人は比較的小さな独占地形を作っていきますが、一方、序盤にサバンナ(黄)の出目が良かったくまは中央に大サバンナ地帯を作りだしていきます。

 

 中盤、戦場は左下の方へと移っていきます。ここでも小規模のエリアを作ろうとする管理人でしたが、くまからのっとりを仕掛けられ、火山にしても森林(緑)にしてもかなり大きなエリアになっていますね。

 

 最後は上側での争いとなります。中盤辺りまでほとんど湿地(青)が出ていませんでしたが、ここに来て青が頻出します。ゲーム終了条件を忘れており、勢いでボードの全マスを埋めてしまいましたがゲーム終了です。

 得点計算を行うと、最大ボーナスのもらえるようなエリアでは五分五分といったところですが、小さな地形になると管理人は独占のエリアが多く、かなりの得点を稼いでおり、大きく引き離しての勝利となりました。

 

○評価

 ダイスを振って出た目のタイルをボードに置くとルールは非常に分かりやすいですが、その一方でエリアを広げ大きなエリアを作るのか、エリアを閉じて小さなエリアを作るのかという判断が非常に悩ましいです。プレイ経過でも書きましたが、基本的には3マスエリアの独占が効率はいいのですが、1枚でも他プレイヤーのタイルが入ると独占は解除されますし、上手く閉じることが出来ずほかのエリアとつながったりすると乗っ取られる危険もあります。一方で、そうやって大きなエリアになってくると今度は得点が倍加するボーナスのおかげで、いっそのこと大きなエリアにしてやろうという思惑も出てきます。どの位置にどのサイズのエリアを作るのか、他プレイヤーが作り出したエリアにどの程度絡むのか、この辺の判断は非常に難しいながら面白いところですね。

 ちなみに、配置するエリアの選択はダイスによる選択なためダイス運が絡みそうな印象で、確かに今このタイルが欲しいのにこないというのはありましたが、手番のタイルは2枚とも好きな場所に配置できることもあり、どう使うかが重要で気になるほどではありませんでしたね。まあ、ダイスは1/3がオールマイティですし、裏面にして2枚引くより運の要素は少ないと思います。

 気になる点としては、「秦(「自宅ゲーム会27 後半」を参照)」や「チグリスユーフラテス(「自宅ゲーム会5 後半」を参照。)」といったライナー先生作のタイル配置ゲームに比べると、ボード上に基点となる場所がなく、争いとなるのも自分たちが作り出したエリアのみとなるので、特に序盤はどこに置こうかということになりやすい印象です。例えば秦はスタートマスがありますし、途中の村が重要な目標となります。また、チグリスユーフラテスだと神殿が初期から配置されていますし、財宝という目標もあります。この辺に比べると、少し見通しが立ちにくいのかなという印象です。

 前評判として、秦がチグリスユーフラテスライトなら、こちらはチグリスユーフラテスダイスといった意見もありましたが、個人的にはチグリスユーフラテスダイスというよりは秦ダイスといった印象のほうが近いかもでしたね。ただ、エリアの争いがマジョリティになっていることもあってゲームのプレイ感はどちらとも異なっており、若干の見通しの悪さはありますが、これはこれで面白いゲームだと思います。まあ、今回は2人でプレイしていましたが、マジョリティで2位を狙うのにどれくらいタイルが必要となるかなど、おそらく3人以上の方が悩みどころは増えて面白そうな印象です。

 

 

☆ハーバー

○概要

作者:ScottAlmes

対象年齢:10歳以上

対象人数:1-4人

標準時間:30-40分程度

 

 プレイヤーは事業家となり商品の獲得やトレードを通して資金を集め、港湾の各種施設を獲得することを目的としたゲームです。港湾の各種施設によるワーカープレイスメントのアクションと、出荷に応じて商品の価値が変わっていくのが特徴です。

 

①手番になると、場にある施設か自分のプレイヤーボードにワーカーを置き、かかれたアクションを実行します。ゲームが進み、施設の購入が行われると、施設は各プレイヤーの元に移動します。自分の施設は通常通り使用できますが、他プレイヤーが購入した施設の場合は、持ち主に任意の商品を1つ支払う必要があります。

②アクションを行った場には次手番までワーカーを配置したままにして置き、次手番の時には必ず別の場所に移動させる必要があります。

③施設の購入アクションを実施するとき、購入前に任意の種類の商品を出荷します。

④商品の価値は市場ボードに示されており、それぞれ必要な個数以上出荷することで、それに対応した資金が入手できます。この時、所有する同種の商品は全て出荷する必要がありますが、資金が増えることはありません。例えば、魚が2$の位置にあると2個以上必要となります。ここで手元に5個あれば出荷する場合は、5個とも全てなくなり2$が手に入ります(3個は無駄になります)。

⑤出荷された商品の価値が変更となります。まず、出荷されなかった商品の需要が上がり、出荷された商品はその後ろに出荷したときの需要の逆順に並べられます。

⑥出荷によって生み出された資金で、建物を購入します。ちなみに、資金は保管できないため建物の購入で余った資金はなくなります。

⑦いずれかのプレイヤーが4枚目の建物を購入すればゲーム終了となり、建物の得点を合計し最も得点の高いプレイヤーの勝利です。

 

○プレイ経過

 今回は初めてなので、ゲームスタート時に場にある施設をお勧めの「灯台」「開門」「船大工組合」+ランダム2枚とし、プレイヤーボードも埠頭労働者にしています。ちなみにプレイヤーボードは両面使用になっており、裏面はアクションの内容や能力が異なる各種キャラクターとなっています。

 

 ゲームスタート時の様子で。手前が個人ボードになり、右側少し途切れているのが市場ボード、その隣のカードが各種施設になります。

 お互いアクションを選択肢ながらゲームを進めますが、ゲームスタート時に一番効率が良さそうなのはプレイヤーボードのアクションのため、お互いが自分のボードにワーカーを配置し資源を獲得していきます。資源が溜まるまで、プレイボード→場→プレイボードという流れが続きます。

 

 最初に購入したのは管理人で、「碇マーク(カード中央右)」があると効果が上がるカードが場に多かったこともあり、「開門」を確保します。その直後、くまはくまで「船大工組合」を確保します。

 

 管理人は、碇マークが増えたことで場の建物の効果が上がり、ここから順調に資源の確保を行っていきます。

 

 そして、先に4個の建物を購入しゲーム終了となります。くまが3個しか建物を購入できていないこともあり、管理人の勝利となりました。

 

○評価

 ランダムに出て来る施設を上手く使いながら効率的に資源を集め、市場の価格を見ながらタイミングを見て出荷し建物の購入を行うゲームです。

 基本はシンプルなワーカープレイスメントになりますので、ルールは難しくなく手番手番がさくさく進むのは、コンポーネントと同様手軽でいいところかな。

 施設の購入は得点の高いものだけでなく、アクションが有利なものをおさえたり、購入した施設のシンボルによって効果の上がるものも多く他のアクションの効果を上げるための購入、と作戦によって買うものを代えていく必要があり、この辺が悩ましいところですね。

 一方気になる点ですが、ゲームの面白さが場のカード次第という印象が強いということでしょうか。というのも、基本的に商品を単純に2個入手できるというプレイヤーボードのアクションが、特に序盤はかなり強いという印象です。そうなると、プレイヤーボード→別の場所→プレイヤーボードというのを全員が繰り返すので、単調という感じが強くなります。これが後半になって拡大再生産となって場の施設効果をフルに活用となればいいのですが、シンボルと施設の組み合わせが悪ければ結局最後までプレイヤーボードとの往復となる様な、というか今回はお互い最後までほとんどそんな感じでした。

 また、4種類の商品の市場価格の影響が果たして有効なのかというのも結構気になる点です。というのも価格の高い商品はそれだけ数を集める必要があります。安い建物を購入するときには、その時の市場価格が5$の商品(5個)を集めるか、2$3$の商品(2+3でやはり5個)を集めるか、上記の通りアクションの選択肢によっては効率はほとんど変わらない場合もあります。変動して価格が上がればその分を追加で集めるだけの話ですが、一方で5$を狙って集めていた商品の価格が下がると手番の無駄ということになるため、結局集めるなら安い商品からかなと。じゃあ高い建物をとなると10$以上の建物を購入しようとすると、4つの商品のうち必ず3個は出荷する必要が出てきます。そうなると、そういう建物を狙うなら特定の商品を集めるよりはとりあえず全部集めといたほうが有効かなという印象です(使わなかった1種類の市場価格は上がりますしね)。ただ、この辺はプレイヤーキャラクターを使えば集めやすい商品も変わりますし、他プレイヤーとの絡みで考えると有効でないともいえないので要検証です。

 ついでに、ゲームをしてみるとそれほど難しいルールではないのですが、管理人が所有している完全日本語版のルールは説明する順番の問題なのか結構読みにくいという印象でした。

 どちらにしても、ゲームの概要を聞くと面白そうなのですが、場の施設によってはアクションの選択肢のなさ、市場価格の影響の少なさが気になってくまと一致でイマイチと感じてしまいました。この辺の調整が上手くいけば面白そうなんだけどどうなんでしょう。とりあえず、初プレイからでもキャラクターは使った方がプレイヤーごとの戦略に違いが出て面白そうですし、選択ルールのボーナスポイントカードも難しいルールでなく、それぞれのプレイヤーによって商品の価値に違いが出てい来るので入れた方がいいんじゃないかなと思います。

 

 ここから、本日のメインとなりますが、長くなるので中盤に続きます。

 

 

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