自宅ゲーム会66 後半 クオヴァディス 他 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

平成29年4月2日

 

 前半戦も終わり後半に突入します。

 

 

☆クオヴァディス

○概要

作者:ライナークニッツィア

対象年齢:8歳以上

対象人数:3-5人

標準時間:30分程度

 

 ローマ帝国において、他の一族と交渉しながら、自分の一族の地位を上げ最終的には元老院議員を目指して名声を集めることを目的としたゲームです。

 

①手番になると、「一番下位の議会へ自分のコマを配置する」「コマを一つ上の議会へ移動させる」「シーザーチップを移動させる」の3つのアクションの中からいずれか1つを行います。コマの配置及び移動は、されぞれ議席に空きがある場合のみ行えます。

②コマの移動は上位議会の方向へしか移動できず、また移動するためには、現在いる議会において半数以上の同意がなければ移動できません。自分のコマのみで過半数がいれば問題はありませんが、過半数に満たない場合他プレイヤーとの交渉で同意を得る必要がありますが、交渉のルールは特にありませんが、その場で実行できる約束はすぐに行う必要があります。ただし、将来の約束の履行義務まではルール上求められていません。なお、上級議会への移動に同意したプレイヤーは1点の得点チップがもらえます。

③上級議会へ移動する際、その途中にある得点チップを入手することが出来ます。

④シーザーチップがある経路は過半数の賛成がなくても移動できますが、移動時に得点チップをとることは出来ません。

⑤最上位の元老院の5つの議席がコマで埋まったらゲーム終了です。この時点で議席にコマを置けていないプレイヤーは敗北となります。残ったプレイヤーで、最も得点チップを所持しているプレイヤーの勝利です。

 

○プレイ経過

 ゲームスタート時の様子です。ボードの配置上管理人の手前中央が元老院になります。管理人は赤、ちいが白、りくが黒、まさがグレイ、しょうが青です。

 

 序盤、りくとそれぞれのコマを1段階進める交渉を行い同意を得たことでコマを進めます。それ以外でも、割りとタイミングよく配置できボード上に順調にコマを増やしていきます。

 

 中盤です。最下位にある5席の議会で交渉がなかなかまとまらず、そこでコマの流れが止まってしまい膠着といった感じです。そんな中、コマの数で勝る管理人とちいが徐々に上位議会へコマを進めていきます。

 

 終盤、手前右側の議会からシーザーで滑り込むようにコマを進めた3人に対し、管理人は手前左の議席の過半数を自コマでおさえ、元老院の席を確保します。この時点で、元老院の空きは1席、席を確保できていないのはまさだけという状況です。

 

 そもそも元老院にコマを入れないと勝敗に絡めないことあり、ここからまさは高レート取引を他プレイヤーに提案してコマを何とか進める作戦に出ます。その一方で、まさの交渉により恩恵を受けたりくが、ゲームを終了させようと管理人のコマが元老院に昇格できる位置にシーザーを持ってきます。

 

 管理人としては、序盤に高得点のチップを確保しており、自分の方が得点で勝っていると思ったこともあり、素直に元老院にコマを進めゲームが終了となります。

 元老院にコマを進めることができなかったまさは脱落となり、残りの4人で得点チップの計算を行います。結果、お互いが勝っていると判断して動いた管理人とりくの得点が拮抗しますが、5点という高得点チップを複数おさえていた管理人が僅かながら上回り勝利となりました。

 

○評価

 他プレイヤーと上手く交渉をすることによって自分のコマを進めるゲームではありますが、その一方で分岐する経路のどこに自分のコマを動かして最終的に元老院に席を取るのか、という戦略的な要素も含んでいるゲームです。手番にすることは非常に分かりやすく簡単で、ゲーム全体として5人でも1時間かからないというのは魅力ですね。

 基本的には交渉ゲームですので、どうWINWINの取引・・・に見せつつも自分に有利な取引にまとめるかが重要な感じです。また、取引に使われることのある得点チップはそのまま勝利点となり、同意したプレイヤーはさらに1ポイント獲得できるため、どのプレイヤーと交渉するかというのも考えどころとなってきます。ちなみに、交渉のルールに制約はないので、得点チップだけでなく、相互に上位議会への移動に協力したり、他プレイヤーの妨害に協力することを始めいろいろと考えられます。意外と使えると思ったのが手番順の両隣となるプレイヤーとの交渉で、自分の手前のプレイヤーと取引をまとめそのプレイヤーが動くことで、続く手番の自分がコマを出したり移動させたりできますし、次のプレイヤーに対してはそのことを含めて交渉することが出来ます。

 また、過半数を取れる議会を作れば、自分のコマを自力で上位議会へ上げられるということになります。通常交渉ですと他プレイヤーにもプラスがあるように取引をするため、どうしても自分へのプラスも少なくなりますが、この方法だと自分だけがプラスになりますね。一方で、交渉に噛むことで同意するだけでも1ポイントと、(ゲーム終了時の得点からすると少なくない)ポイントが受け取れるため、できるだけコマを広く展開することでそれだけ交渉に噛むチャンスが広がってきます。最終的に1コマは元老院に入れるとしても、そこに至るまでをどう動かしていくかというのは非常に悩ましいですね。これらのことからも、自分のコマが盤面に多く出ているというのは有利なことで、自分のコマが出しやすいような交渉というのも考える必要があると思います。ちなみに、どれだけ名声点を集めても元老院に議席を確保しないと勝利できないというのは面白いところですね。

 気になる点としては、人数によるバランス調整がないので、3人くらいだと交渉の数が大きく減りそうということかな。交渉がないと、単にコマを過半数になるように置きながら進めるだけなので、味気ないゲームになりそうな気がします。出来れば最大人数でプレイした方が交渉が盛り上がりそうですね。

 ゲームとしては時間、ルールの難解さとも非常にプレイしやすい部類ですが、交渉ゲームとしての悩みどころはしっかりとあり非常に面白いゲームだと思います。

 

 

☆テレストレーション

○概要

「自宅ゲーム会30 前半」を参照。

 

○プレイ経過

 クオヴァディスの後は残り時間も少なくなってきたので、手軽に楽しめるゲームをプレイしています。細かい説明は書きにくいゲームなので画像を順に見ていってもらえれば。

 

 正解はなし。とりあえず、うん、象牙から始まるプールの流れが良く分かりません、最初の絵は上手だったはずなんだけどなあw

 

続いて2ラウンド

 正解は2名。個人的には、4つ目の画像から正解の牧場を導き出した管理人はかなりのファインプレーじゃないかと思うのですがどうでしょう?

 

さらに続いて3ラウンド目

 正解者はなし。このラウンド、「メレンゲ」に「ビル風」ってかなり難しいです。むしろビル風の最初の絵を「すきま風」と書けたちいがすごかったw

 

 とこんな感じで笑いに包まれた3ラウンドでした。ある程度の人数が必要ですが集まれば面白いです。

 

 

☆ザックンパック

○概要

作者:BerndEisenstein

対象年齢:10歳以上

対象人数:3-6人

標準時間:30分程度

 

 トラックの荷台に上手く荷物を積み込むことをテーマにしたパズル系のゲームです。

 

①各プレイヤー順番に5つのサイズの荷物に対応した5個のダイスを振り、ダイス目に応じた数だけ荷物を受け取ります。

②各プレイヤー2枚のトラックカードを受け取り、手前に置き一斉に公開します。

③公開されたトラックカードの中から、自分の手前に置かれたカード以外で1枚を確保します。確保は早い者勝ちとなりますが、最後に確保したプレイヤーは確保したカードではなく山札からカードを1枚引いてそのカードを使用します。

④トラックカードは積荷を置ける平面の形や、高さが異なります。このトラックカードにぴったり収まるよう、荷物を積んでいきます。荷物を置いてはみ出すような場合は積むことができません。

⑤全プレイヤーが荷物を積み終わると、「トラックカードで空いた空間分×1」及び「置けなかった荷物のマス数×2」で失点の計算を行います。ラウンド毎に最もこの失点の少ないプレイヤーは10点がもらえます。

⑥初期に保有している得点が「0」になったプレイヤーが出た時点でゲーム終了です。その時点で最も得点の高いプレイヤーの勝利となります。

 

○プレイ経過

 

 最初のラウンド、荷物を取りトラックカードを各自の前に配置した状態です。ここから一斉に公開し自分の荷物にあったトラックカードを選択します。

 

 トラックカードに荷物を積んだ状態です。一見、割りと上手くできているようにも見えなくもないですが、ブロックが足りず特に3段目には中央の青しか置かれていません。

 

 ゲーム終了時ですが、時間の都合上途中で終了しています。暫定の勝者は管理人と僅差でまさの勝利だったと思います。

 

○評価

 ある程度見た目どおりのパズル系ゲームですが、荷物を積み込むための土台となるトラックカードを早いものがちで取り合うというのが面白いところですね。空間が過剰でも不足でも失点となるので出来るだけぴったりとしたトラックを選びたいところです。しかしながら、じっくり選んだ結果最後になるとランダムに選ばれたトラックカードに積み込むことになるので、場合によっては大量失点の危険も伴うため、ある程度で選択をすることも重要となってきます。そんなゲームですので、ぴったりと積め失点「0」で終えると非常にうれしいものがありますね。

 荷物の積み込みはそのまんまパズルですが、高さの概念があり、荷物を縦に置いたりと結構やりようがありそうな感じです。荷物、トラックカードともランダムなので、この辺は好き嫌いがあるかもしれませんが、あまりパターン化しないのはリプレイアビリティを上げておりいいところじゃないかな。

 気になる点としては、今回5人でプレイしましたが毎ラウンド5個のダイスを振って荷物を準備するのが少し手間というところでしょうか。ダイスが1セットしかないため「振って」→「取って」→「次の人」を5回繰り返すのは結構なダウンタイムが生じます。ダイスの目が特殊なので普通のダイスで代用もしにくいため、もう少し少ない人数でするか、そもそもの対応人数からすればもう1、2セットついてればこの準備フェイズがスムーズに進んだのかなと思います。

 また、荷物を積み込むときにルール上時間制限がないのは緊張感がなくなるため、あった方が良かったんじゃないかなと。まあ、時間制限がない理由は、荷物の量によってどうしても時間のかかる人(段数の高い人)とかからない人(一段だけの人など)が出るからだとは思うんですけどね。

 と、準備フェイズのダウンタイムはラウンドを繰り返すとそれなりに気になるため、もう少し少ない人数でした方が精神衛生上良さそうという印象はありますが、ランダムな荷物にあわせたトラックカードの選択など、じっくり考えるだけでなく瞬間的なひらめきも必要となる面白いパズルゲームだと思います。

 

 

 久々の5人ということで、ある程度人数がいた方が面白そうなタイトルを中心に、しっかりと楽しめたゲーム会でした。

 

 

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