自宅ゲーム会27 前半 金角湾 他 | とりあえず日々ボードゲーム

とりあえず日々ボードゲーム

日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

平成28年8月5日


 ここのところちいはともかくとして、まさ&りくとのゲーム会が続いていましたが、本日はちいに加え久々のせん&かなり久々のセンとの4人でのゲーム会です。だったんですが、まあ詳細は最後のとこで・・・


 とりあえず、センが用事で午後から参加だったので、午前中は3人です。頭の体操としてまず「タイワンスナックバー」から開始です。


小吃大胃王(タイワンスナックバー)

○概要

作者:倉木村

対象年齢:8歳以上

対象人数:3-10人

標準時間:15-30分程度


 大食いコンテストをテーマに、ウェイトレスが次々と持ってくる食べ物を食べたり他のプレイヤーに押し付けたりしながらも脱落せずに優勝を目指すゲームです。台湾製で、中国語のコンポーネントは始めてみましたが、日本の漫画的な可愛らしい女の子があしらわれたコンポーネントで、どちらかというと日本の同人作品かと思っていました。


①手札を配り残ったカードの山札に「もう食べられないカード」を加えシャッフルします。

②手番が来ると手札の「食い物カード」か「特殊カード」をプレイします。

③食い物カードを出す場合、最初の1枚は何でもかまいませんが、それ以降に出す場合は「同じ数字のカード1枚」(数字が累積する)か「任意の同じ数字のカード2枚」(累積数字を出したカード1枚分の数字にリセットします)になります。

④「特殊カード」はプレイするとその効果を発生させ、手番を飛ばします。

⑤手番にカードをプレイしない場合もしくはできない場合、山札から累積数字分のカードを引きます。

⑥引いたカードは自分の手札となりますが、「もう食べられないカード」が含まれていた場合は、1枚につき1点の減点です。また、「もう食べられないカード」を引いた場合、山札と捨て札をシャッフルし新たな山札を作ります。

⑦最初に3点の減点を受けたプレイヤーがでるとゲーム終了で、この時点で減点の少ないプレイヤーの勝利です。


○プレイ経過

タイワン1
 カードを準備しまゲーム開始です。左の「-1」と書かれたカードは各プレイヤーの減点状況を示すためのものです。

 「もう食べられませんカード」を何枚含めるかは任意ですが、今回は全メンバー一致で全てというハードモードです。

 
タイワン2
 せんがスタートプレイヤーで、まず「7(食い物カードの最大)」からスタートですが、早速ちいが対応できずにカードを引き、「もう食べられません」といきなりの減点、さすがハードモード。


タイワン3
 この後、管理人、せんと手札の補充のため小さい数字の時に山札からカードをとりますが、管理人は「6」を見事にクリア。しかしながら、せんは「もう食べれません」と減点を受けます。


 せん、ちいが減点を受け、序盤は有利な状態で進みましたが、この後ちいが再度減点を受け、ついで管理人も減点を受けます。

 

 ちいは後がない状態、管理人とせんが並んで減点1という状態で、勝利条件が「減点が同じ場合手札が多いプレイヤーの勝利」となっているので、管理人は小さい数字の時に積極的に手札を集めようとします。

 ここでちいが「2」をだし、管理人がカードを引くことを選択しますが・・・

タイワン4

 2枚だけなのに「もう食べられません」を引いてしまいますw


 これで、管理人も後がなくなり、この後はお互い手札を限界まで消耗する押し付けいに発展します。

 ほぼ全員が手札を使い切る壮絶な戦いに敗れたのはちいで、累積は「12」。そして気合を入れてカードを引いたものの・・・


タイワン5

 やはり「もう食べられません」が含まれており、ちいの負けが決まり、この時点で減点1のせんが勝利となりました。


○評価

 手札は多い方がいいため山札からカードは引きたいけど、「もう食べられません」が含まれていたらどうしよう、といったジレンマがわかり易く楽しいバースト系というかチキンゲーム的なゲームですね。

 気になるのは、ルール上「もう食べられません」を引いた時点で、捨て札と山札をまとめてシャッフルすることになっています。これが、カード枚数が多くてシャッフルするのに少し手間な上、シャッフルの機会が思ったよりもあります。この辺は、ゲームの手軽さの割りにシャッフルのつどゲームが止まるのでテンポが悪くなり気になりました。まあ、今回は「もう食べられません」を全て入れたので、「もう食べられません」が引きやすくなったことで、シャッフルの間隔がかなり短くなったため、余計にだったのかもしれません。ただ、「もう食べられません」の枚数を減らしたら減らしたで、「もう食べられません」を引くまでの間隔が伸び、ゲーム自体が冗長になるような気がします。シャッフル以外のテンポとゲーム時間的にはこれくらいでいいのかなと。

 それと、特殊カードは出すと手番が飛ばせる、と少し万能気味な割りに枚数が多いのもちょっと気になりましたね。途中、お互い特殊カードだけで手番を押し付けあうときもあったので、もう少し枚数を少なくして切り札的でもよかったのかなあと。

 とはいえ、気になる点もありますが、ルールは単純ながら誰が食べるかの押し付け合い、どのタイミングで食べるのかの判断、食べるときの一喜一憂が面白いゲームだと思います。シャッフルが得意な人がメンバーにいたらスムーズかもですね。

 そういえば、コンポーネントが可愛らしいですが、ゲーム中はそれどころじゃなかったですw



 続いて、午前中の残り時間で出来そうなのをいくつか準備すると、その中からちい&せんの一致で「金角湾」を選んだのでしてみることに。



☆金角湾

○概要

作者:レオコロヴィーニ

対象年齢:8歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:45分程度


 ヴェニスとコンスタンティノープルの間を船で往来し、積荷を運ぶことで得点を獲得していくゲームです。とりあえず、実際に動かすコマとなる船が、立体的に組み立てられた船で、これに積荷である商品(キューブ)を乗せて、マスを移動させていくと、コンポーネントが目を引くゲームだと思います。


①プレイ人数に応じボードを準備し、各プレイヤーの3隻の船をヴェニスかコンスタンティノープルのどちらかに配置します。また、風カードも配ります。

②船がヴェニスとコンスタンティノープルから出航するとき、それぞれの港に配置された商品を1種類(個数に制限はない)」持って移動します。ただし、船の帆と同じ色の商品は積むことができません。

②手番が来ると、まず任意で1回「略奪」を行うことができます。略奪は、対象としたい船の帆と同じ色の風カードを2枚出すことで、その船に乗っている商品を1個奪い倉庫にいれることができます。

③次に3隻の船のうち1隻を1マス動かします。ただし、船は「1マスに1隻しか入れないため、他の船がいるマスはとばします。」「船の帆と同じ色のマスはとばします。」「任意の枚数の風カードを使用でき、使用した風カードと同じ色のマスはとばします。」の各条件により、マスをとばすことができます。ちなみに、一旦港をでると一方にしか進めず、途中で引き返すことはできません。

④中継地(2人か4人の時にマップの中央に配置)かヴェニス、コンスタンティノープルのいずれかに船が到着したときは船の帆の色に応じて風カードが補充できます。(帆の色の数が少なければ少ないほど補充枚数は多くなります。)

⑤ヴェニス、コンスタンティノープルのいずれかに船が到着したとき、その積荷の商品は全て倉庫に送られます。
⑥商品のストックが全てなくなるか、倉庫に6色の商品が1セットでも揃ったプレイヤーが終了を宣言するとゲームが終了します。

⑦商品1個につき1点、商品1セットごとに追加の得点(4色は1点、5色は2点、6色は4点)となり、最も得点の多いプレイヤーの勝利です。


○プレイ経過

 
金角2
 コースを作り、船と商品をそれぞれの港に配置したらゲームスタートです。ちなみに、今回は3人プレイなので中継地はありません。

 

金角1
 ちなみに、角度を変えて撮ったところです。船が立体でいい雰囲気です。


 早速各プレイヤー数の多い商品から船に積み、次々と出航しています。

 各自が上手くマスをとばせるように考えながら動きますが、ここでそれぞれのプレイヤーの風カードの使い方に差が出てきます。管理人は温存していますが、ちいは積極的に略奪で使用しており、せんは移動を中心に使っています。

 
金角3
 最初に向かいの港に到着したのはせんの船です(手前の一隻だけ港側を向いている船、積荷は倉庫にしまっています)。この辺は風カードをしっかり移動に使用していたことが大きいですね。ちなみに、赤地に白い線の入った船がせん、青地に白いサメが描いてあるのが管理人、青と黄色の地に馬が描いてあるのがちいの船です。


金角4
 徐々に手元の倉庫に商品が溜まってきます。向かいの管理人の船ももう一息でゴールです。セットボーナスがあるので、各色をバランスよく集めていくことも重要ですね。


金角5
 出航のタイミングが被ると、こんな感じでにぎわってきます。

 ゲームも終盤に近づいてきていたので、管理人も風カードを本格的に使い出し、右側から左側に向かう船はこのあと一気に向かいのゴール手前まで移動します。

 一方で、ちいは引き続き略奪に使うことが多く、そのせいで手札がなくなることもあり船の移動には苦戦気味です。一方で、せんはコンスタントに風カードを使いながら順調に船を動かし稼いでいるように見られます。


 と、今いる船が大方港に到着したあたりで、ちいが6種類揃ったことによるゲームの終了を宣言します。


 ぽつんとど真ん中にせんの船が取り残されています。管理人的にはこの時10枚を越える風カードを所持しており、今から「略奪だあ」と狙っていたところだったため、ある意味上手いタイミングで終了されたなといった感じです、が・・・



 全員の商品を計算してみると、管理人とせんが同点1位、ちいが3位という結果でした。ちいは略奪にカードを使っていたので、思ったほど船が働いていなかったのが原因でしょうか。一方で、せんは風カードを随時使っていたので、おそらく序盤から中盤にかけてはトップだったと思いますが、後半に風カードを使い管理人が追い上げたというところだと思います。

 管理人的には今から略奪し放題だったので、もう数ターン手番があれば・・・という状況だったのですが。


○評価

 立体的な船、組み換えのできる鮮やかなボードとコンポーネントは非常にしっかりしており目を引きます。一方でルールを読むと、船は1隻のみ(とばすルールはあるものの)1マス進む、コースは一本道とシンプルすぎて大丈夫かなと思っていましたが・・・杞憂でした。

 船については、船の帆の色が多いほど早い船といった感じですが、一方で略奪に弱く、風カードの補充が少ないですし、積める商品にも制限があります。一方で単色の船は移動は遅いものの、略奪には強く、ゴールしたときの風カードも多めで、商品の制限も少ないです。単色の船が遅いといっても、コース上に多くの船が展開している状態であれば、一気にゴールを目指せるくらい動けることもあるというのも、面白いところで、この船のバランス取りはよくできており、どの船から動かすかというのを悩ませてくれますね。

 また、風カードも「略奪」「移動」両方に使え、どういう風に使っていくのかがこちらも悩ましいです。略奪は2枚使って1個の商品とコストが若干高めですが、手番に影響なく使え、セットボーナスという要素があることにより上手く使えばかなりの成果を上げることもできそうです。

 シンプルな手番の行動ながら、各種マスをとばすルールがよく効いており、自他の船の位置や、動かす船の帆の色、マップの色などから、より大きく効率的に動くには、というのを考えるのが非常に悩ましく、一手一手に重みのある感じで面白いゲームだと思います。 

 ただ、風カードや出てくる商品コマといったランダム&非公開情報はあるものの、相手の動きを計算した船の移動はどちらかというとアブストラクトっぽく、若干長考がちになるかもといったところはあります。とはいえよっぽどの長考をしない限り、ゲーム自体は概ね標準時間ほどで終わると思いますし、頭を使ったなあといった感じでゲームをした満足感もありますね。



 ここで昼になったので、一旦中断し午後から再開としています。午後については後半ということで。



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