自宅ゲーム会25 カルバ他 | とりあえず日々ボードゲーム

とりあえず日々ボードゲーム

日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

平成28年7月17日


 本日は午前中に時間が取れ、メンバーとの都合も合ったので短時間ですが、ちい、まさ、りくの3人とのゲーム会です。いつもながら朝一に到着したちいとまずは2人でゲーム開始です。


☆フィヨルド

○概要

作者:Franz-BennoDelonge

対象年齢:8歳以上

対象人数:2人

標準時間:30分程度 


 未踏のフィヨルド地域を探検し、開拓していくことを目的としたゲームです。タイル配置の後、そのタイル上での陣取りと2段構えのゲーム構成になっています。

①スタートタイルを配置しゲームを開始します。

②手番が来るとタイルを捲り配置していきます。配置は2辺以上接していること、地形の絵が分断されていないこと、陸地が海で分断されないことが配置条件となります。

③配置したタイルには各自4個づつ所有している農家コマを配置することができます。農家コマは次の陣取りフェイズでの基点となるもので、配置箇所は非常に重要です。

④タイルが全て配置し終えると、陣取りフェイズへと移行します。陣取りフェイズでは、お互いの手番ごとにタイル上に土地マーカーを配置していきます。

⑤土地マーカーは必ず農家コマもしくは既に配置している自分の土地マーカーに隣接して配置する必要があります。ただし、隣接しているタイルであっても海や山の地形で平原が分断されていると置くことができません。

⑥土地マーカーを配置できる場所に全て配置するとゲーム終了で、より多くの土地マーカーを置いているプレイヤーの勝利となり、得点(置くことのできた土地マーカーの数)を記録します。

⑦これを3ラウンド行い、得点の多いプレイヤーが勝利となります。


○プレイ経過

フィヨ1
 スタートタイルを配置しゲーム開始です。管理人が黒で、ちいが白になります。



フィヨ2
 スタートタイルを中心に徐々に土地を広げていきます。お互い重要と思うポイントに農家コマを配置していますが、その後のタイル配置で重要度が上下することが多々あります。

 右側のタイルは置けなかったタイルで、置けないタイルは一旦脇によけておき、置けるタイミングがあればタイルを捲って配置する代わりに配置することができます。


フィヨ3
 タイルの配意が終わったところです。農家コマが中心をはさんで左が管理人、右がちいといった状況です。ここから土地マーカーの配置をしていきますが・・・


フィヨ4
 こんな感じになりました。中央から上にかけては管理人が押さえていますが、下半分はちいが押さえているといった状況ですね。数えてみるとぎりぎり1個差で管理人の敗北です。

 

 続けて2ラウンド目と行きたかったところですが、他のメンバーが到着したので1ラウンドで終了です。


○評価

 第1フェイズにはタイルをどう配置し、どのタイミングに農家を配置することで第2フェイズを有利に進めるかが非常に悩ましく重要なフェイズです。農家コマを配置したポイントが、実際に重要な位置になるかはその後の展開次第ですが、農家コマが置けるタイミングが配置したときのみと、ほんとに農家コマを置くタイミングは重要で勝敗のかなりの部分を担っている印象です。第2フェイズは上手く配置して多少の逆転の目が残っていますが、実質はあくまで第1フェイズの結果次第という感じです。2フェイズ制にしたことでそれぞれのフェイズですることに集中でき、わかりやすくなったのかなといった感じです。

 一方で気になる点は、3種類の地形しかないながらタイルの配置が難しいといった印象を受けます。タイル構成の問題なのか、どこにおけるか探さないといけない状況が多く、また今回が初めてということも有りますが地形のつながりで見間違えがあり、配置誤りが多かったように思います。回を重ねていくと配置誤りは減ると思いますが、カルカソンヌに比べると明らかに置けない&置き間違いは多かったように思います。そのほかにも配置の際、タイルが小さ目のためなのか、少し動いてずれやすいということも気になりましたね。

 タイル配置のフェイズに得点する要素はないので淡々とタイル配置、2フェイズ目はあくまで1フェイズ目の結果なので、相手の動きに注意はしつつも淡々と土地マーカーの配置と、全体的に地味めな印象は受けますが、2人専用でタイル配置と陣取りという2個の要素が上手く交じり合ったゲームとして、悩みどころもわかりやすく面白いと思います。


 ここで、まさとりくが到着し、頭の体操がてらコンポーネントが特徴的な「ゲットビット」をしてみることにしました。



☆ゲットビット

○概要

作者:DaveChalker

対象年齢:8歳以上

対象人数:2-6人

標準時間:10-20分程度


 サメに追いかけられるロボットを逃がすゲームです。実際にロボットとサメの人形を準備し、サメにかじられるとロボットの手足が取れていくというジョークの効いたコンポーネントとルールはインパクトがあります。

①人数に応じてカードを受け取り、プレイヤーのロボットを一列に並べ最後尾にサメをおきます。

②ラウンドごとに各プレイヤーが手札から1枚のカードを選びます。

③選んだカードがバッティングしたらそのラウンドは動きません。バッティングしなかったプレイヤーは、数字の低い順番に出したカードの数字だけロボットの順位を上げます。

④全員が動いた後に最後尾にいたプレイヤーはサメの攻撃を受け、両腕両脚のいずれか1つを失い列の先頭に移動します。

⑤サメにかじられたプレイヤー及び手札が1枚になったプレイヤーはカードを補充します。

⑥腕と脚が全てなくなるとゲームから脱落します。

⑦残り2人になるとゲーム終了で、この時点で先頭にいるプレイヤーの勝利です。


○プレイ経過

ゲット1
 ゲームスタート時の初期配置です。紫がまさ、赤が管理人、白がちい、黄がりくとなっています。ちなみにロボットの格好は各プレイヤーが好みにセットしています。


ゲット2
 序盤、ちいのロボットが他プレイヤーとバッティングしたことで早々に両脚を失います。管理人のロボットも片足を失っています。


ゲット3
 中盤にまさのロボットがようやくダメージを受けたところです。ここまではかなり上手く避けていました。ちいのロボットは片手のみで虫の息。りくのロボットも両腕を失っています。

 ちなみに、両腕と両脚のどこから外していくかはプレイヤーが適当です。システム的にも残りライフ的な意味なので、両腕を外したから泳げなくなるなんてことはありません。


  この後、管理人とまさは上手く順位を上げてサメの攻撃を避けますが、その分残りの2人が集中してダメージを受け、ちい、ついでりくが相次いで脱落することになります。


ゲット4
 りくが脱落して残り2人となった時点でまさが首位に立っており、管理人もあえなく脱落となったことでまさの勝利です。


○評価

 ルールはわかりやすく、現在の順位を見ながら他のプレイヤーの思惑が推測し、順位によってはあえてバッティングを狙う場合(下位のプレイヤーの妨害)などもあって、 バッティング系らしくお互いの思惑の読み合いが楽しいゲームです。

 やはり特徴的なのが、実際にロボットの人形を使い順位と残りライフの状況を表現しているところでしょうか。腕や脚を外していくというのは、若干表現の好き嫌いはあるかもしれませんが、一見ばかばかしいながら現在の状況が把握しやすいという視認性のよさもあります。

 若干スタート時の並びで有利不利があるような気もしますが、見た目の印象とは裏腹に、ゲームとして悩みどころもあり、コンポーネントも見ただけでなく意味を持っているとしっかりと楽しめるゲームです。



続いて、以前からりくが再戦を希望していた「ドラスレ」です。


☆ドラスレ

○概要

「自宅ゲーム会11後半」 を参照。


○プレイ経過

ドラスレ1
 我が家では今のところ勝率0%と大変ふがいない戦績ですが、今回こそとみんなで意気込みつつ早速ゲーム開始です。管理人がパラディン、ちいがハンター、まさが忍者、りくがグラディエーターの4人プレイです。


 最初に公開された一番遠くの山のミッションが忍者向きだったので、まさはまっすぐその山を目指します。残った3人は管理人とちいは左側、りくは右側といった感じでそれぞれミッションを目指します。


ドラスレ2
 それぞれ向かった先のミッションを確認しますが、各山とも運よく得意プレイヤーが向かった感じです。まさはリソースを使いつつ奥の山を一発クリア。残りのメンバーもそれぞれの山を順調にクリアします。まあ、管理人だけは1回失敗して2ダメージを受けると結構苦戦しましたがw


 今回はこの時点まであまり移動のダイスに「6」が出ておらず、4人プレイなので経験値が分散していることを除けば順調なペースです。まあ、この後から徐々に「6」が出だしてドラゴンゲージが上昇していくのですが(汗)


 最後は右下の山で、こちらも戦闘系のミッションと近くにいるりくが得手のミッションです。この時点でドラゴンゲージは残り3でオーバーという状況でした。この状況下で、もう1周手番を回し経験値を稼ぐのか、そのまま山を攻略してドラゴンに挑むのかは意見が分かれましたが、こういうときに余裕ぶって1周手番を回すとドラゴンゲージがオーバーしてドラゴン戦ということが経験上多かったので、山を攻略してドラゴンに挑もうという意見にまとまり、りくと近くにいたまさの協力で山を攻略しドラゴン戦へ突入となりました。


 この時点で、管理人はレベル1、他のメンバーはレベル2、体力リソースともにほぼ全快と、4人プレイなので経験値が分散してレベルが少し低めなのを除けば状況としてはいい状況です。というか全山を攻略してのドラゴン戦への突入は久々だなあ、とちいと話すくらい久々にいい状況下でのドラゴン戦開始です。


ドラスレ3
 山の攻略ボーナスも全て得ており、ドラゴンの体力は2減った状況からスタートです。


 初手から管理人の攻撃が上手くいき1ダメージ与え(まあ2ダメージも受けましたが)、続くちいもベノムバレット(ハンターの能力でドラゴン戦に1回のみ、ダイス目を6に変更する)を使用し1ダメージ。とんでくるドラゴンランページはちいが「1」の目を出し見事に回避。


 続くまさが成功数「2」で連携攻撃(他プレイヤー全員が1個づつ追加ダイスを振る)が、見事に成功し成功数「5」の2ダメージを与えます。というか、これだけゲームをプレイしながらこの連携攻撃が役立ったのは初めてのような気がしますw

 再度とんでくるドラゴンランページは管理人が白銀の盾(パラディンの能力で、ドラゴンランページを1回だけ防ぐ)を使用し無効化します。


ドラスレ4
 かなり順調な状況で、全員ほぼ無傷でドラゴンの残り体力は3です。

 

 この後、りくも攻撃に成功しドラゴンに1ダメージを与えますが、続く管理人が成功数「0」で4ダメージと今回初めてまともにダメージを受けます。リソースも使い切って何とか防ぎますが、残り体力が1と虫の息です。


 そして、次のちいも攻撃を成功させ1ダメージとドラゴンを追い詰めますが、反撃のドラゴンランページが全員に1ダメージと、防ぐ手立てがなく管理人が倒れます。


ドラスレ5
 とはいえ、ドラゴンも残り体力が1とかなり追い詰めており、続くまさの手番で終了かと思いましたが、ここでまさの成功数が「-1(一発死)」、とはいえ忍者の能力(ドラゴン戦の各手番1回だけ振り直し)があるためセーフと使用しますが・・・振り直した結果も「-1」であえなくまさも倒れます。


 立て続けに2人が倒れ少しあせりも出てきましたが、最後にりくがドラゴンにダメージを与え・・・


ドラスレ6
 なんとドラゴンを撃破し、ドラスレ初勝利となりました。


○評価

 テンポよく、比較的短時間でできる協力ゲームとして、ダイス運は強めなもののやはり面白いです。今回初勝利となったので、次回からは拡張(所有はしていましたが基本未勝利で拡張をつかうのもなぁ、といままで未使用でした。)も試して行きたいです。



 ドラスレの初勝利を喜びつつ、続くゲームを「カルバ」「ブルームサービス」のどちらかから選んでもらいましたが、「カルバ」の方の意見が多くまずはプレイしてみることにしました。


☆カルバ

○概要

作者:ドーンリューディガー

対象年齢:8歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:--(初プレイでも1時間以内だと思います、慣れてくれば30分かな。)


 探検隊のリーダーとなり、神殿にたどり着かせることが目的のゲームです。全プレイヤーが同じ状況下でゲームをスタートし、同じタイルを同じ順番に個人ボードに配置していくといったゲームですが、個人ボードでの使い方は個々人で違うため、結果差が生まれてくるといったゲームです。2016年のドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作品です。

①各プレイヤー個人ボードを持ち、個人ボード上に探検家と神殿の置く位置を決定します。なお、全プレイヤーとも、ボード上の探検家と神殿は全く同じ位置である必要があります。

②親となるプレイヤーを1人決め、そのプレイヤーはタイルを裏にしてシャッフルします。残りのプレイヤーはボードの周りにタイルを表向きに数字順に並べ、とりやすいようにしておきます。

③親がタイルを1枚引き、そのタイル番号を宣言すると、全プレイヤーそのタイルをボードに配置するか、タイルを捨て探険家を動かすかを選択します。

④ボードに配置する場合は、タイルの向きを変えてはならず正しい向きで配置します。道が繋がらない状況で置いたり、他のタイルで道が途切れることはかまいません。また、タイル上に水晶か金塊の絵があればタイル上に、水晶または金塊を配置します。

⑤探検家を動かす場合、捨てたタイルに描かれた道が、いくつの辺に繋がっているかで動ける歩数が違います。例えば3辺に道が繋がっているタイルを捨てた場合、探検家1個を3歩まで移動できます。移動を複数の探検家に振り分けることはできませんが、全歩数移動する必要はありません。金塊や水晶が配置してあるタイルに止まればそれらを入手することができます。

⑥探検家が神殿に到達すると、到着した順に神殿の財宝がもらえます。もちろん先に神殿に到着した方がより得点の高い財宝を得ることができます。

⑦全てのタイルが捲られるか、もしくは4人の探検家全てが神殿に到着したプレイヤーが出たらゲーム終了です。手に入れた水晶、金塊、神殿の宝の得点を合計し、最も得点の高いプレイヤーの勝利です。


○プレイ経過

※今回他のタイルで道が途切れてしまってもかまわないというルールを、他のタイルで途切れてはいけないとルールを誤っており、後半はかなりきつきつな状況でのプレイとなっています。


カルバ1
 探検家、神殿、タイルを配置しゲームスタートです。親役はちいがしてみたいとのことでちいが担当です。


カルバ2
 中盤の状況です。タイルを結構配置していますが、探検家コマが動き出せるような位置にタイルが配置されていません。この頃になると、使わないなあといらないタイルも結構出てくる(普通は探険家コマの移動に使う)ため、これは完全にミスでしたね。とはいえ、ちい以外は同様な状況で、この時点でみんなで反省会状態w

 特に右下は神殿と探険家コマの配置から十字路が必要となりますが、今回は序盤に1個出たきりで終盤まで2個目が出てきませんでした。そのため、管理人、まさは中段右端に1個目を配置していましたが、これを右下に配置していた方が結果的にはよかったなあといった感じです。ちなみに、ちいは右下に配置しており、かなり有利にゲームを進めています。


 最初に神殿に到着したのはちいで、青の探検家がゴールします。他3人は探検家がようやく動き出すか出さないかというくらいで、全員「もう到着!?」といった感じでした。


カルバ3
 出遅れながらも管理人も何とか青の神殿に探検家を到達させます。この頃には、まさとりくは黄色の探検家を神殿に到達させ何とか得点を得れたなあといった感じです。

 とはいえ、ちいは他の3人よりかなり先行しており、紫の探検家をこの直後に到達させます。


 こうなると誰も到達していないのは左下の茶色の神殿で、管理人はここからばんばんタイルを捨て何とか茶色の神殿に1番のりを目指し何とか1番のりでした・・・ちいと同着ですけどw

 ここでちいが全部の神殿に到着したことでゲームセットです。


カルバ4
 ゲーム終了時のボードです。管理人は2箇所の神殿に到達したのみで、まさも2箇所、りくが1箇所、ちいが4箇所と計算するまでもなくちいの勝利です。ちいのボードは撮り忘れましたが、ほぼ無駄のないタイル配置になっておりみんなで感心していました。

 ちなみに、2位は管理人とまさが同点、りくが少し遅れての4位という結果でした。


○評価

※今回ルールを誤りがありましたが、後半の配置がかなり難しくなった感があるくらいで、正式なルールとプレイ感に大きな影響はないと思います。再プレイをしてこの辺に違いがあればそのときに訂正したいと思います。

 ゲーム前に、ルールを確認したときは全員が同じタイルを同じ順番で配置していく「?」といった感じで、情報が完全に公開ということもあり、プレイヤー間で差が出たりするのかと疑問でしたが、全員が同じタイルを同じ順番で使うとはいえ、それぞれのプレイヤーで思惑が異なり、またタイルを捨て探険家コマを移動させるタイミングも人によって異なるので、最終形は全プレイヤーかなり違った状況で「ほんとに同じタイルと順番で使った?」といった感じです。

 基本的には神殿と探検家コマを道でつなぎ探検家コマを動かすといった分かりやすい感じですが、4色のコマを効率よくつなげ、効率よく動かすにはどうしたらよいかが悩ましく、途中に落ちている金塊なども得点源として決して低くないのでアクセントとなっており、タイル1枚1枚の使い方が非常に悩ましいですね。

 また、親がタイルを引き全員が同じタイルを同時に使うというゲームシステムなため、ダウンタイムがほぼ0というのもいいところだと思います。
 一方で、親はともかく、その他のプレイヤーは36枚のタイルを数字順に並べないといけないので準備に手間なところが少しあります。まあ、並べなくても実際ゲームはできますが、そうすると今度は毎手番タイルを探さないといけないためダウンタイムが増えてきますので、絶対並べた方がいいですしルールでもそうなっています。

 また、個人ボードにタイルを配置していくというゲームで、タイルも親が引いたものを全プレイヤーが使うという内容なため、結構なソロプレイ感はあります。神殿の到着順くらいしかプレイヤー間の絡みがないので、この辺のインタラクションの少なさは好みによるかもしれません。

 まあ、タイル配置中は自分のボードのみに集中している感じですが、いつの間にやら他プレイヤーに先行されていると、どんな配置をしたのかと他のボードも気になってしまいますし、タイル配置に悩みつつ個々人の思惑の違いがしっかりと出てくる面白いゲームだと思います。

 また、ボードの情報が完全に公開なので、小さい子どもや初プレイの人にもルールを教えながら一緒にプレイするには適したゲームかなと思います。


 ちなみに、年間ゲーム大賞のノミネート作のうち「インホテプ」はまだルールを読んだだけで未プレイですが、「カルバ」をプレイした時点で内容的に今年の年間ゲーム大賞は「カルバ」じゃないかなと思っていました。まあ、ものの見事に外れましたね。2016年の大賞は「コードネーム」が受賞したようです。 


 カルバも終わりあまり時間もありませんでしたが、残り時間にお試し兼ルール確認もかねて「ブルームサービス」をしてみることにしました。

 

☆ブルームサービス

○概要

作者:AndreasPelikan&AlexanderPfister

対象年齢:10歳以上

対象人数:2-5人

標準時間:45-75分程度


 2015年のエキスパート大賞の受賞作で、各プレイヤーが魔女となり国中に薬を配達します。内容、箱の見た目ともに魔女の宅急便といったところです。ちなみに、このデザイナーコンビは2016年も「スカイアイランド」でエキスパート大賞の受賞となり、現在2連覇中と注目のデザイナーだと思います。

①ボードの準備を行い、各プレイヤー10枚の役割カードに所定のリソースを所持します。また、イベントカードは10枚の中からランダムに7枚選び3枚はゲームから除きます。

②ラウンドの最初にイベントカードを捲ります。イベントカードはラウンド中の特殊な得点条件などが書かれており、そのラウンド中にのみ効果があります。7枚あるので7ラウンドでゲーム終了と、イベントと同時にラウンド管理の意味合いもあります。

③ラウンド毎に、プレイヤーは10枚の役割カードのうち任意の4枚を選択します。

④スタートプレイヤーは選んだ手札の中から1枚を選び、さらにそのカードの効果のうち「勇敢(効果は大きいがラウンド中1人のみしか実施できない)」「臆病(効果は小さいが選択したプレイヤー全員が実施できる。)」を選択します。

⑤スタートプレイヤーが選んだカードに対し、次のプレイヤーから順にカードがあるかないかを宣言します。ない場合はその次の手番プレイヤーに手番が回りますが、ある場合そのプレイヤーも「勇敢」か「臆病」を宣言します。ちなみにスタートプレイヤーを含め「臆病」を選択した場合、ただちに効果を適用しますが、「勇敢」を選んだ場合は全プレイヤーがあるなしを宣言するまで効果の実行を保留します。最終的に、一番最後に「勇敢」を宣言したプレイヤーだけが効果を実行でき、その他のプレイヤーは何の効果も実行できません。

⑥「勇敢」を実行したプレイヤーが次のスタートプレイヤーとなり、手札の中からカードを選んで実行します。以後、同様の手順を繰り返し全プレイヤーの手札がなくなった時点でラウンドの終了です。

⑦役割カードには主に、「特定の地形に移動するもの」「リソースを補充するもの」「特定の地形に配達するもの」「雲を取り除くもの」があります。「雲」とはボード上に配置される雲タイルで、魔法の杖(リソースの1種)を使い取り除きます。雲があるエリアには取り除くまで侵入できず、取り除いた雲タイルはゲーム終了時に得点化されます。

⑧7ラウンド終了時に手元に残ったリソースと取り除いた雲を得点化し、道中の得点との合計で最も得点の多いプレイヤーの勝利です。


○プレイ経過

 全員が初プレイなので、基本マップ及び拡張ルールはなしでプレイしています。また、時間の関係で3ラウンドで終了しています。


ブルーム1
 1ラウンド目の途中の状況です。

 1ラウンド目のカードの選択は、ちいがリソース優先、まさが移動優先、りくが配達優先、管理人が魔法の杖を集めつつ雲を取り除くといった感じです。

 管理人の狙いは当たり、とりあえず「森の魔女(森に移動、勇敢だと同時に配達ができます)」の「勇敢」に成功し、移動と配達を行って魔法の杖を得ます。この後も、管理人の狙い通り他プレイヤーは「天気の妖精(雲を取り除きます。勇敢だと追加の勝利点が得られます)」は他のプレイヤーが選んでおらず、管理人が勇敢を実行できます。

 ちいはちいで、リソース系を上手く実行し1ラウンド終了時に各薬系のリソースを3個以上所持している状況と狙いは成功といった感じです。まさとりくは配達等で得点は得ているものの、いくつかのカードの効果は実行できずといった状況でした。

 

 2ラウンド目になると、ちいは1ラウンド目に集めたリソースを配達、りく、まさはリソースを集めつつ配達、管理人は雲を取り除きつつ残りは全てリソース系といった選択で行われます。

 配達系でのバッティングが見られましたが、概ねそれぞれの思惑通り3ラウンド目に進みます。管理人は1ラウンドのちいと同様に、2ラウンド目終了時にはリソース大量所有といった状況です。

 
ブルーム2
 時間の都合で3ラウンド終了時に終えることにしていたので、3ラウンドは全員配達系を中心にカード選択を行っていました。画像は3ラウンド終了時ですが、3ラウンド目になると、全プレイヤーともスタートの城から徐々に離れた位置へ進んでいますね。

 
○評価

 前回の「カウンシルオブフォー」に続いてですが、途中中断なので次にきちんとプレイしたときに記入します。とはいえ3ラウンドまでの評価ですが、プレイしたメンバーの満場一致で面白い(面白そう)という印象です。

 毎ラウンド10枚から4枚のカードを選んでプレイするバッティング系のゲームですが、他プレイヤーの動向も見ながら4枚を選ぶこと、またバッティングのリスクを負ってでも「勇敢」を選択するか、ノーリスクの「臆病」を選択するのかが悩ましくも面白い感じで、またきちんと最後までプレイしたいです。

 ただ、内容的に多人数の方が面白いと思うので、今回プレイしたのと同様に4人以上いるときにプレイしてみたいですね。


 ここで時間となったのでゲーム会は終了です。ブルームサービスが途中で終了したものの、短時間ながらしっかりとゲームが楽しめてよかったです。なにより「ドラスレ」の初勝利がうれしかったですね。



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