平成28年5月8日
前日に続き、本日も午後から時間をとってのゲーム会です。今日の参加者は管理人、ちい、コウの3人。とりあえず、コウが初参加というかボードゲームが始めてということもあり、頭の体操として分かりやすいものから始めてみることにしました。
☆ペンギンパーティー
○概要
作者:ライナークニッツィア
対象年齢:6歳以上
対象人数:2-6人
標準時間:15分程度
ピラミッドを作って遊ぶペンギンたちのパーティーがテーマです。まあ、いつものライナー先生らしくテーマはテーマだけとしてカードを使った簡単なゲームです。
①5種類のペンギンの描かれたカードを全員に配りきります。
②手番になるとカードを1枚プレイしピラミッドを作っていきます。カードはおかれているカードに隣接するように配置していきます。また、1段目は8枚まで好きなカードを置くことができますが、その上の段にはすでに下段に置かれた2枚のカードの間においていくことになり、下段の2枚のうちどちらかのカードと同じ種類のペンギンしか置くことができません。
③カードを置けなくなったプレイヤーはその時点で脱落し、残ったカード分のシャチチップ(減点)を受け取ります。
④全員が手札をおききるか(この場合ピラミッドが完成)、脱落したらラウンド終了です。全ての手札をおくことができたプレイヤーはシャチチップ2枚を戻すことができます。
⑤人数分のラウンドを行い、最も減点の少ないプレイヤーの勝利です。
○プレイ経過
1ラウンド目はルールを確認しながらのプレイです。全員が順調に重ねて行きますが、後半にほぼ全員同時に手詰まりとなり、管理人とコウが2枚のシャチチップ、ちいが3枚のシャチチップを受け取りラウンド終了です。
2ラウンド目に入ると、管理人の手札に赤ペンギンが1枚しかなかったので、それを1段目でだし、残りは積極的にブロックに動きます。
3段目には早くも赤ペンギンが置けなくなり、ちいは3枚の赤ペンギンをのこして、コウは赤ペンギンと黄ペンギンを残して脱落となりました。一方で、管理人はうまく全部のカードを置ききります。
今回は2ラウンドでゲーム終了としたので、管理人はシャチチップが0枚、コウが4枚、ちいが6枚という結果でした。
○評価
ペンギンカードをピラミッドの形に配置していくというだけのゲームですが、ルールが非常にわかりやすく、プレイ時間も短めながら、「横に広げるか、縦に積むか」「自分の手札に多いカードを伸ばすのか、少ないカードをブロックにいくのか」と悩みどころも分かりやすくなっています。
カードの質もよく、かわいらしいペンギンの絵柄と、比較的小さな子供や初めてボードゲームに触れる人にもお勧めしやすく、一方で、それぞれのプレイヤーの思惑の読みあい、ライナー先生らしいジレンマとルールほど単純でもなく、考えつつ楽しめるゲームだと思います。
続けて、最近管理人がお気に入りの「バース」をしてみることに。
☆バース
○概要
自宅ゲーム会11前半を参照。
○プレイ経過
ゲームスタート時です。青が管理人、赤がコウ、黄がちいです。管理人のダイスはほとんどが4以上と相対得点では有利そうですが、小回りが利かないのが気になるところです。
序盤はちいが他のプレイヤーを上手く踏み台にしながら、8点エリアにダイスを配置します。コウはちょうど自分の手番で8点エリアが他プレイヤーにふさがれていることが多く、結果的に1、2点エリアに配置し相対得点を狙う形になります。管理人は大きな数字を活かしてどちらかというと3、5点エリアを中心に配置できるように回って行きます。
ゲーム終了時です。1、2点エリアは熾烈な相対得点の争いとなり、お互いダイスの振りなおしのたびに一喜一憂しながらでした。絶対得点では8点エリアに2個ダイスを配置しているちいが有利で、順に管理人、コウでしたが・・・
相対得点の状況です。ちいは相対得点が無得点、一方コウは全てのダイスを相対得点の計算に生き残らせています。1点エリアは後半の振りなおしがふるわず、低得点の争いですが同点でした。
結果、絶対得点で有利だったちいは3位となり、絶対相対どちらでも順当に稼いだ管理人と相対得点で大きく追い上げたコウがちょうど並んでの1位となりました。
○再評価
ルールがわかりやすいゲームでありながら、考えどころも多いです。その一方でダイス運(振りなおしも含め)もあり、初めてのプレイヤーでもいい勝負となるので、ほぼ3人限定のゲームですがお勧めです。
続けて、コウも少し慣れてきたようだったので「カタンの開拓者」に挑戦してみることに。
☆カタンの開拓者
○概要
自宅ゲーム会1後半の後半を参照。
○プレイ経過
とりあえずコウにはルールを説明してゲームを開始します。最初の開拓地の配置については管理人とちいが相談し、一番よさそうな土地においてもらっています。
ゲーム序盤です。管理人は黄色、コウが赤、ちいが青です。今回はレンガが「2、10、12」の土地と希少資源になっており、序盤の街道建設の段階でかなり苦戦しています。
管理人は鉄の産出がないため、麦の産出地を押さえ、麦の交易港(通常銀行と同じ資源4枚で好きな資源と交換できますが、港を押さえておくと麦2枚で好きな資源と交換できるようになります。)を押さえることで自給自足(管理人宅ではこう呼んでいますが、ようは交渉しなくても全ての資源を自分でまかなうことです。)を狙います。
一方でちいはレンガの算出が少ないことから早々に都市にアップグレードする作戦を狙います。
管理人は思ったより2や12の目が出てくれたことでレンガの確保ができ、順調に街道を広げて行きます。
一方でちいの方も鉄の産出が順調で、比較的早い段階で都市のアップグレードを行えています。
コウは初めてのプレイなので、とりあえず色々試しているという感じですが、やけに7の出目ばかりだし管理人とちいの資源産出を妨害しつつ、資源を奪っていきます。
中盤以降、ちいの土地から鉄と羊の産出が順調で、そのほかの資源はあまりなかったのですが、交渉したり、銀行と交換したりしつつ確保して行き、最初に「ロンゲストロード」も確保します。また、追加で建設した開拓地もスムーズに都市にアップグレードして行き順調な拡張です。
管理人は自給自足体制を整え、後一歩で「ロンゲストロード」を奪える状態でしたが、それよりも一手早くちいが10点に到達します。
ちいが序盤に発展で引いた「1点」があり、管理人も存在を忘れており、そのことで「ロンゲストロード」を奪うのを後回しにしてしまったことが敗因というか、ちいの作戦勝ちですね。
コウは後半、自分の鉄の産出地に盗賊がおかれてからパタリと「7」の出目がでなくなり、そのせいで鉄の産出が途絶えてしまったのが痛かったです。
○再評価
前回のときにも書きましたが、今更管理人が書くまでもなく面白いです。
初めてだったコウは、なぜか盗賊がおかれると産出の目がでるというあるあるで悩んでいましたが楽しんでくれたみたいでよかったです。
この後管理人はいったん用事で席をはずし、その間2人で「カルカソンヌ」「「ドラスレ」をしていたようで、「カルカソンヌ」はちいの勝利、「ドラスレ」は敗北だったようです。
管理人が戻ってからは、時間も残り少なくコウに何を勧めてみようかと迷った挙句、「古代ローマの新しいゲーム」の中からいくつかやってみようということに。
☆古代ローマの新しいゲーム
○概要
相方ゲーム会8を参照。
☆近衛兵(古代ローマの新しいゲーム)
○概要
作者:ライナークニッツィア
対象年齢:10歳以上
対象人数:2-4人
標準時間:10分程度
ローマにおける軍人皇帝時代の権力闘争がテーマで、二つの陣営に分かれて、近衛兵からいかに多くの指示を集めるかというゲームです。内容はともかく、一風変わったバースト系のゲームです。
①ボードとカードを準備し、ボードにポーンを配置します。
②手番が来るとカードをめくります。陣営は、赤紫と青緑、中立の黄色となっており、追加でカードをめくることができますが、めくったカードが対立する陣営だった場合はその時点でバーストとなります。ただし、対立する陣営であっても今までにめくったカードと同じ数字のカードをめくった場合は、そのカードに書かれた数字分ポーンを進め、カードは破棄して続けて引くことができます(ここでやめても大丈夫です、この処理は自陣営であっても同様に処理します。)。
③めくるのをやめた時点で、めくったカードに書かれた数字の合計だけポーンを進めます。
④いずれかのプレイヤーがボードの「99」に到達した時点で勝利です。
○プレイ経過
序盤から管理人は大きな数字を狙いますが、3枚目には対立陣営を引いてしまうということが続きます。一方で、ちいとコウは管理人の状態を見ておりちょこちょこと少しづつカードを進めて行きます。
中盤になっても管理人のコマは初期位置から動いておらず、ちいとコウの接戦が続いています。こうなると管理人は逆転を狙いカードをめくりますが3枚目でバーストという状態が続きます。
結局管理人はスタート位置から動けずです。後半にちいは失速し、それとは反対にコウが得点を一気に伸ばして真っ先に「99」に到達したことでコウの勝利です。それにしても、結局ゲームを通して管理人は3枚以上引くことがまったくできずじまいでした。
○評価
ルールの分かりやすいバースト系のゲームです。面白いのは、通常この手のゲームだと引けば引くほどリスクがあがっていきますが、このゲームは引けば引くほどリスクが下がっていくということです。一度「1-10」のカードがそろえば、後は何を引いても大丈夫なので勝利ということになります。そのため、こつこつとというよりは、ついついもう1枚もう1枚とめくりたくなるようになっていると思います。まあ、管理人はそのせいで負けましたがw
また、最後は運というところもありますが、カード構成は5色10枚なのでカウンティングも含めリスクの計算がしやすく、運だけじゃなく戦略的に挑めるようになっていると思います。
☆帝国(古代ローマの新しいゲーム)
○概要
作者:ライナークニッツィア
対象年齢:10歳以上
対象人数:2-5人
標準時間:10分程度
ローマ帝国の成り立ちをテーマにしたゲームです。毎ラウンド1地域の支配権が確定されますが、目先の地域だけでなく、長期的な目線に立って支配権の基礎を作り上げていくことが重要になってきます。
①ボードを準備し、得点に各プレイヤーのポーンをおきます。また、各プレイヤーにはチップとカードを配ります。
②毎ラウンド各プレイヤーは「1-9、旗×2」のうち3枚のカードを出し、カードで指定した地域にチップを配置します。カードで「1、4、6」と出すと1、4、6のエリアにチップを置くという感じです。なお「旗」は同じ地域に複数枚のディスクを置く場合に使用します。
③ラウンドごとに1箇所(8ラウンド目のみ8、9の地域の2箇所)づつ、1の地域から順番に決算して行きます。それぞれの地域で決算をする際、最も多くチップを置いているプレイヤーが地域の数字分、2番目3番目は地域ごとに指定された得点を受け取ります。(ただし3人以下でプレイする場合、最下位のプレイヤーは得点をもらえません。)決算が終わった地域に配置していたチップは手元に戻ってきます。
④8ラウンド目を終え、9の地域の決算が終わった時点で最も得点が多いプレイヤーの勝利です。
○プレイ経過
ゲーム開始時で、これから順番にチップの配置をしていくことになります。
序盤、管理人は小さいエリアにチップを配置し得点を取れるようにしていきますが、コウは中盤あたり、ちいは後半の地域にそれぞれ重点的に配置して行きます。
4ラウンド目終了時です。得点的には管理人が予定通り序盤を有利に進めます。ちいはすでに8、9エリアに多くのチップを配置し、コウも中盤に比較的数を置いていますが、管理人はほとんど配置していません。
しかしながら、同じエリアに複数枚配置するなどして、中盤でも何とか得点を稼ぎます。この辺でコウが追い上げてきますが、ちいはほとんど得点できておらず、また後半に置き過ぎたせいで7ラウンド目にはチップが尽きています。
ゲーム終了時です。さすがに序盤から配置しているだけあって、最終ラウンドは両地域ともちいがトップを取り一気に得点して追い上げます。一方、コウの狙いが9だと考え8に集中しておいた管理人が8のエリアでは2位をとります。このおかげで何とかちいとコウの追撃を振り切り、管理人の勝利です。
○評価
毎ラウンド決算の起こる場所は決まっており、3枚のチップをどこかに置くというだけですが、どこの地域にどのタイミングで重点をおいていくかというのが非常に悩ましく、エリアマジョリティ系のゲームの重要で面白い要素のみを残して、その他をそぎ落としたという感じです。シンプルすぎるところも有りますが、ルールもわかりやすく短い時間でできるゲームで、お互いの思惑の読みあいが楽しいゲームです。
管理人は未プレイですが、ヴァリアントルールに30点になるまで続ける(8、9の地域は別々に決算をし、次に1、2の地域を同時、3以降はまた普通通り)というのがあり、この場合は通常1周しただけで30点には届かないので、8、9に集中するだけでなくその先を見据える必要もあり、結構面白そうでまたプレイしてみたいです。
☆カエサル(古代ローマの新しいゲーム)
○概要
作者:ライナークニッツィア
対象年齢:10歳以上
対象人数:2-5人
標準時間:10分程度
権力を強化していくため、他の勢力の団体を自勢力の団体で取り込んでいくゲームです。
①手札を配り、5×5のボード上に各勢力のチップを順番に配置して行きます。チップは5勢力5枚づつで、ボードが全て埋まります。なお、プレイ人数が4人以下でも必ず5勢力を使用します。
②手番が来ると自勢力のチップを縦横のいずれかにまっすぐ、他のチップにぶつかるまで動かします。
③ぶつかったチップが自勢力か中立(ノンプレイヤー)の場合、そのチップの上に動かした自分のチップを乗せます。
④ぶつかったチップが他勢力の場合争いとなり、双方がカードを1枚使用します。カードに書かれている数字とチップの枚数の合計で競い、勝利した方のチップを上に乗せます。また、どちらか一方が(両方でも)旗のカードを使用した場合はその争いはなしとなり、動かしたチップは元の場所に戻ります。この時使用したカードは捨て札になります。
⑤誰か1人が10枚の手札を使い切るか、全てのチップが動けなくなるとゲーム終了です。自勢力のチップを合計し、最も多いプレイヤーが勝者です。
○プレイ経過
初期配置です。青が管理人、黄がちい、赤がコウで残った緑紫は中立です。
序盤はお互いが争いを避け中立や自勢力と重なることで団体を強くしていきます。
お互いの勢力が争わざるを得なくなった状態です。ちいとコウは戦力を集中させていますが、管理人は2つの団体を合流できていません。
管理人の手番となり、戦力的に負けてはいますが右下の団体でちいの団体に攻め込みます。というふりをして、「旗」で撤退という作戦をとりますが、ちいに読まれおり「1」のカードです。決着はつきませんでしたが、次のちいの手番に攻められ取り込まれてしまいます。こうして一大勢力となったちいがコウや管理人の残った団体も取り込み圧勝となりました。
○評価
ブログではまだ紹介していませんが、「古代ローマの新しいゲーム」の別ゲーム「ハンニバル対ローマ(指輪物語対決の原型といわれています)」を多人数でやっているようなゲームです。面白いのはチップが積み重なっていくところで、序盤は同じ戦力比ですが、段々とバランスが崩れていく一方で、カードの幅は1-9と広く、カウンティングも活用しながら上手くやれば逆転の目が残されており、勝利できれば一気に自分のものにできます。他のゲーム同様シンプルで短時間のゲームながら、どこに動いて、誰と争い、何のカードを出すかと悩みどころも多い「はず」です。
一方で「はず」とさせてもらったのは、3人でのプレイのせいだと思います。自分たちのゲーム展開の問題もあるかもしれませんが、お互いが中立を取り込みながら戦力の拡充を図ると、ほとんど争いが発生せず、最終的に大きな団体どおしがぶつかって終わりになるんじゃないかということです。そうすると手持ちのカードはほとんど使われず、戦闘回数の少なさからとりあえず高い数字を使っていけば大丈夫ということになり、本来の悩みどころの部分がかなり減っているのではと思います。そういう意味で、このゲームは5人が面白く、ほぼ5人専用なんじゃないかと思います。
ここで時間となり今日のゲーム会は終了となりました。