自宅ゲーム会8 後半の後半 シュタウファー他 | とりあえず日々ボードゲーム

とりあえず日々ボードゲーム

日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

平成28年4月1日 夜


 日中のドタバタも一段落し、翌日には芋が帰ることもあり、夜に相方も含めて3人でボードゲームをすることとなりました。とはいえ、最初は相方の手が空くまで芋と2人でゲームをすることに。とりあえず、管理人が未プレイのゲームの中からやってみたいものを選択しています。


☆シュタウファー

○概要

作者:アンドレアスシュテーディング

対象年齢:12歳以上

対象人数:2-5人

標準時間:1人あたり20分程度

 国王ハインリヒ6世の重臣となり、国王とともに領国を巡察しつつ各地の領国議会に配下を送り込み、権勢を高めて、偉大な領主となることを目的とします。

①手番ボードをボードの中央に配置し、各領国ボード6枚をその周囲に配置しメインボードを作ります。それに加え補充ボードを配置して、各カードやタイルをボード上もしくはボード周囲に配置しゲームボードのセットアップを行います。

②各プレイヤーはコマ(市民、貴族、一族)と任務カードを受け取ります。コマは手ごまとするものと属州に置くものがあり、属州においているコマは補充(後で説明)で手ごまとしないと使用できません。任務カードは、ゲーム終了時に任務カードの条件を満たしていると勝利点がもらえます。主に、ゲーム終了時に特定の議席を獲得していることが条件となります。

③一族コマを手番ボードと得点ボードに所定の順番で配置します。

④ラウンド表示タイルを作成します。ラウンド表示タイルはA、B、Cのタイルをそれぞれ組み合わせて、5ラウンド分(A、B、Cの組み合わせが5本)作成されます。Aは書かれた場所での決算、Bは書かれた条件を満たした場所(国王がいる場所など)での決算、Cはラウンド終了時の手続きと国王が移動するタイル数がそれぞれ記載されています。

⑤1ラウンド目の決算マーカーを配置し、国王コマを配置したらゲームスタートです。

⑥手番ボードに並べられた一族のコマの順に各プレイヤーが手番を行います。手番は主に「補充」と、「配備」からなります。

⑦「補充」は、補充ボードの着任マスに指定された分だけコマ(市民、貴族など)を属州から手ごまに加えます。また、指定した着任マスに配置されている宝箱タイル(得点や特殊アクションの実施など色々とメリットがあります。)があればそれを受け取ります。

⑧「配備」は領国ボードにあるいずれかの議席マスに手ゴマを配置します。配備に当たっては移動と配置の2つのコストが必要となります。それぞれ、移動は配置する領国の国王までの距離、配置は議席マス毎に書かれたコストを支払います。支払いは手ゴマから行い、移動は国王のとなりから配置する領国まで1個づつ手ゴマを置いていき、配置は配置コストのうち議席マスに最初の1個を置き、残りは時計回りに各領国に1個づつ置いていきます。なお、各議席マスにも宝箱タイルが置いてあり議席の獲得と共にタイルも入手することができます。

⑨全プレイヤーの全ての一族コマで⑦⑧のどちらかが実行されると、ラウンド終了です。通常のラウンド終了時は決算の行われる領国で、議席数(貴族は市民2人分、同数の場合より左側の議席を確保しているプレイヤーが上位)に応じた得点を得ます。また、その領国に応じた領国ボーナスももらえます。

⑩決算が行われたあと、決算が行われた領国では全ての議席に置かれたコマを全て属州に戻し、善良国及び補充ボードの全ての宝箱を補充し、ラウンド表示タイルに書かれた分国王を移動させます。国王の通過及び到達した領国にある、コストの支払いに使用したコマは各プレイヤーの手ゴマとして戻します。最後に手番ボード上で一族コマの再配置を行い、次のラウンドになります。

⑪5ラウンド目は⑩の処理を行わず、最終決算に移ります。任務カード、宝箱タイルをによる得点を加え、最も勝利点の高いプレイヤーが勝利となります。


○プレイ経過

※今回のプレイではルールミスがあり、移動コストは国王の左隣の領地から置いていくのが正しいのですが、国王のいる領地から置いていっています。

シュタウファー1
 ゲームスタート時で、管理人が赤、芋が緑になります。管理人の一族コマが1コマ見当たらなかった(後で発見しましたw)ので、これだけ黄色で代用しています。

 最初のラウンドは決算地がミラノ、もう一つの決算地は最も宝箱の少ない地です。管理人は普通どおり、ミラノの議席を押さえますが、芋は国王がおり(移動コストがない)もともと議席が2席(宝箱は議席に対応しているので2個)のアウスブルグの議席を押さえます。また、宝箱は管理人がアクション系、芋は得点系を押さえていきます。


シュタウファー2
 2ラウンド目の決算はパレルモとアーヘン(国王がいる土地)で、管理人がアーヘン、芋がパレルモを押さえます。この段階でも、大きな得点差は開いていません。


シュタウファー3
 3ラウンド目は2ラウンド目に続きアーヘンと1ラウンドから再びで宝箱が最も少ない領地です。ここで、芋が特権カード(紫色の宝箱カード2枚で取得でき、単純な得点のカードもあるが、コスト削減等の強力な継続効果のあるカードもある)の議席コスト「3」(全ての議席のコストが3になる)をとります。そして、芋は特権の効果と宝箱アクションの移動コスト0を使用し、アーヘンの議席を押さえます。管理人は手ゴマの不足からアウスブルグ(宝箱最少で)に絡む程度の今年かできず、結果的に少し点を離されます。

 4ラウンド目はナイトメーヘントと三度アウスブルグですが、芋の低配置コストとアクションの使用による移動0の効率的な配置により、有力な議席を押さえられたため、5ラウンド目の布石に動き、このラウンドはさらに得点を離されます。また、こっそりここで特権カード移動コスト「1」(移動のコストが1になる)を押さえます。

 最終ラウンドはストラスブルグと議席コマ最大の領地でした。このラウンドは国王からストラスブルグが遠く、4ラウンド目で多くの手ゴマとアクションを使用した芋は議席の確保がほとんどできずという状態でした。一方管理人は逆転を目指し、貯めたアクション(議席獲得コスト1)を一気に使用し、3回の配備でストラスブルグとパレルモ2席を確保します。今回は議席コマ数最大の領地がもう一つの決算地だったので、1位の得点が高く、領地ボーナスも得点のパレルモにしています。


シュタウファー4
 ゲーム終了時です。5ラウンド目の行動終了後、各領国の決算を行い最終決算に入ります。5ラウンド目の領国の得点は管理人がほとんど稼いでおり、芋は得点がほぼなかったことで差は結構縮まっています。最終決算に入ると、全ての任務カードから得点を得たことで逆転に成功します・・・と思ったら最後に宝箱の得点があり、芋が途中でちょこちょこ集めていたこともあり、最終的には10点ほど芋の方が多く得点を得ており敗北となりました。


○評価

 ゲームスタート時から各ラウンドにどこで決算が行われるかがほとんどが判明しており、そのラウンドを布石にするのか、ラウンドで得点を目指すのか、任務カードの達成を目指すのか、それに加えて欲しい宝箱タイルはどれか、などどんどん配備したくなる要素と選択肢は多いのですが、一方で配備のための移動&配置コストは結構高く、適切な補充が必要となってきます。この辺の要素をうまく取りまとめ、これだけ考えどころがありながら、手番ごとにすることが「補充」と「配備」だけというのは見事だと思います。

  また、メインボードやラウンド表示ボードなどを初め、かなりの要素がランダムに配置できるようになっており、戦略の固定化を防ぎリプレイアビリティを上げていると思います。

 そういえば、ゲーム内容的にエリアマジョリティ、属州から手ゴマに自分のコマを持ってくるなど、プレイしながらエルグランデを思い出していました。とはいえ、プレイ感が似ているというだけで、それぞれがそれぞれに面白いところがあり、これがあったらエルグランデがいらないとか、その逆とかというわけではないです。

 一方で気になる点といえば、リプレイアビリティを上げているという点では褒めたのですが、ボードから宝箱タイル、特権カードなどがランダムにしたことにより準備が大変になったということでしょうか。この辺が、ゲーム時間の割りに気軽に「ちょっと時間ができたしやろうか!」とかいうのを阻害しているように思います。

 インスト込み2人で約1時間半でしたが、多分ゲーム自体は2人で再プレイなら1時間きるくらいになると思います。プレイ時間が少ないのはラウンドごとに「補充」か「配備」のアクションを3回するだけ、という為だと思いますが、その分1手1手が重要で、プレイ時間の割りにゲームをしたなあと充実感のある面白いゲームでした。


 相方の手が空いたので、ここから3人ですることにしました。せっかく3人いるので3人以上でないとできないものの中から、相方にもわかりやすいものを選びました。


☆フォーミュラモーターレーシング

作者:ライナークニッツィア

対象年齢:8歳以上

対象人数:3-6人

標準時間:20分程度

 モーターレースをテーマにしたゲームです。とはいえ、一般にレースゲームというと、ダイスやカードと進める手段に違いはあっても、すごろくのような感じのゲームをイメージしますが、そこはライナー先生で一風変わっています。カードを使用するゲーム(カードの処理としてダイスも)ですが、現在の順位にのみ焦点をあてており、カードで順位を操作するようなゲームです。

①各プレイヤーにレーシングカーチームの割り当てを行います。6色各2コマづつレーシングカーの割り当てがあり、これを順番に配置していきます。配置は、一番手は1位と12位、二番手は2位と11位・・・といった感じです。

②カードをよく繰り各プレイヤーに5枚づつ配布し、残ったカードを山札とします。

③ゲームが始まると各プレイヤーカードを1枚づつプレイします。カードには例えば、「オーバーテイク(カードで指定されたカラーの車両1台とそのすぐ後続の車両1台の順位を何台分上げる」であったり、「ラインミス(プレイしたプレイヤーが1台指定しその順位を下げる」といったものや、「ピットストップ(カードで指定されたカラーの車両1台に対し、12面ダイスをふり1-6なら順位をその分下げる、7-12ならそのままで変動なし)」といったダイスを使用するもの、究極には「スピンアウト(12面ダイスをふり出た目の順位の車両を脱落させる)」といったものまであります。まあ、脱落させるようなカードは対象がランダムだったりダイス目の条件が厳しかったりするものが多く、枚数も1枚だけだったりするので、脱落をさせることよりもメインは順位操作になります。

④手番の最後に山札から1枚カードを引きます。

⑤山札がなくなったら、最後に1回づつカードをプレイし、全員の手札が4枚になった時点の順位で得点を得ます。これを1ラウンドとし、好きなラウンドゲームを行います。


○プレイ経過

フォーミュラR1
 ゲームスタート時です。今回は3人なので2チームづつそれぞれの担当とし、管理人は青と赤、相方はオレンジと緑、芋は黄色と紫です。

 ゲーム序盤は脱落させることもなく、それぞれ順位操作をしながら穏やかにゲームが進んで・・・いや序盤の脱落はないのですが、管理人のダイス運が非常にわるく、ピットストップを何度もプレイするのですが7以上の出目ばかりで、他プレイヤーの順位を下げることができず、カードの引きから順位を上げるカードも少なくという状況です。そんなこんなで、他二人は徐々に順位を上げていきますが、管理人は少しづつ後方へ追いやられていきます。


フォーミュラR2
 ゲーム中盤です。赤とオレンジが若干分かりにくいのですが、最後方3台はすべて管理人の車両で、管理人の車両は青が1台上位に絡んでいるだけです。相方がうまく上位に自チームの車両を持っていっており、ついで芋という状況です。

 ここから、管理人は賭けに出ます。「チャージ(チャージにはペナルティで脱落となるものと最後方に移動するものがあります、どちらもプレイしたプレイヤーが指定する車両に対し、ダイス目の1-9はひとつ順位をあげ、10-12はペナルティとなります。自チームの車両を指定する場合は好きな回数連続していい。」のペナルティが脱落の側を使用し、後方の車両の順位を一気に上げることを狙います。が、一振り目から「11」で即脱落(涙)という賭け失敗です。ここから芋、もチャージを使用して後方車両の追い上げを狙いますが、失敗で脱落すると徐々に脱落車両が出てきます。

 さらに、相方の使用した「スピンアウト」が後方の管理人車両にあたりもう1台の脱落となり、管理人は前方1台、後方1台で台数も少なく、前方がトップというわけではないという非常にまずい状態に。そこでこうなったら、と「クラッシュ(ダイスの出目の順位を脱落させるとともに、その前後のどちらかをカードをプレイしたプレイヤーが選択し追加で脱落させる。)」を使用しなんとか他プレイヤーの車両の脱落を試みますが、見事に出目が管理人の後方車両・・・仕方がないので相方の車両を巻き込み脱落させます。

 その後は、脱落をさせることもできず、前方に上手く進めるカードも来ずで、芋と相方の順位に多少の変動はありましたが、そのままゲーム終了です。


フォーミュラR3
 ゲーム終了時の状態です。管理人車両は3台が脱落していますが、他2人は1台づつの脱落です。トップは相方で、ついで芋、芋と来て4位に何とか管理人の最後の車両があります。6位まで順位に応じて得点がありますが、相方が芋に若干の差をつけ勝利です。管理人はまあ、だんとつのドベでした。


○評価

 レースを題材としながら、すごろくのようなゲームではなく、カードで順位を操作し上位を目指す、と一見ライナー先生らしいゲームでありながら、実際にゲームをしてみると、面白い面白くないは別としてかなりライナー先生っぽくないゲームだなと思いました。

 というのもカードの内容が、例えば「オーバーテイク」は指定の車両及びその後方の車両を進めるので、他のプレイヤーを進めつつ自分を進めたり、進めたくないプレイヤーに対しても進めざるを得なかったりと、これはライナー先生らしいジレンマですが、これ以外のカードは効果が直接的過ぎてジレンマが少ないのかなあと。例えば、「スピンアウト」なんかはダイスで当たった目を脱落させるだけですし。カードの効果の対象を決めるのも、カードで色が指定されていないものは指定するかダイスで決めるかなので、この辺にライナー先生らしい競り的な要素もなく、ダイスの成功判定もこのカードはこの数字以上なら成功、以下なら失敗と特定の出目が出るのを期待するだけとらしくないなあと思いました。

 とはいえ、ゲームとして面白くないわけではなく、簡単なコンポーネントでレースゲームの抜きつ抜かれつを再現できており、パーティーゲームと思えばランダムな要素も楽しめるゲームだと思いますが、直接攻撃やランダムの一発脱落の要素などをOKと見るかNOと見るかで実際に楽しめるかどうかが分かれると思います。まあ、レースゲームということもあり、より多人数の方がより楽しめるとは思います。


続いて、コミュニケーション系のゲームをプレイしてみることとしました。


☆コードネーム 

○概要

作者:ヴラーダフヴァチェル

対象年齢:14歳以上

対象人数:2-8人

標準時間:15分程度

 2人の敵対するスパイマスターの現場諜報員が、それぞれコードネームを持つ25人のエージェントの中からスパイマスターからのヒントを元に、自分の組織に所属するエージェントとより早くコンタクトをとることを目的としたゲームです。エージェントのコードネーム(という設定の単語)を使用した連想ゲームのような内容です。

①スパイマスター、現場諜報員(複数でも可)の2チーム(赤と青)に分かれます。

②コードネームの書かれたコードネームカードをランダムに縦5×横5の形に配置します。

③両チームのスパイマスターは現場諜報員に見せないようにキーカード(どのコードネームカードがどのチームの所属かが描かれたカード)を配置し確認します。キーカードによって、赤と青のエージェントのどちらかが一人多くなっています。そのチームが先手となります。 

④スパイマスターは交互に自分の現場諜報員にヒントを出します。自分の所属するエージェントのコードネームに連想される単語1つ(「木」「空」など)をヒントとして伝えることができます。自チームの複数のエージェントが連想できそうな単語を思いつけば、単語+○枚という形で伝えることができます。ちなみに、コードネームを単語として使うことはできません。

⑤現場諜報員はそのスパイマスターからのヒントをもとに、エージェントを指で指しコンタクトを取ります。複数枚にかかるヒントの場合、スパイマスターが発言した枚数の+1枚まで選ぶことができます。また、最低1枚は選んでいればやめることもできます。現場諜報員の中で相談をすることはできますが、スパイマスターに何らかの質問をすることはできません。

⑥現場諜報員がエージェントを一人選択するごとに、スパイマスターはそのエージェントのエージェントカードを乗せます。自チームのエージェントであれば続けて回答ができ、相手チームのエージェントや一般人であれば回答を終え、相手の手番となります。また、1枚だけ含まれる暗殺者を現場諜報員が選択した場合、直ちに相手チームの勝利となります。

⑦これらを繰り返し、最初に自チームのエージェントカードが全て乗せられたチームの勝利となります。


○プレイ経過

コードネーム1
 本来は2チームそれぞれにスパイマスターと現場諜報員が欲しいため4人以上のプレイが望ましいですが、3人なので3人用ルールを用い、スパイマスター2人に対し、1人の現場諜報員が両チームのヒントに答えるという感じになります。今回は管理人が現場諜報員、相方と芋がスパイマスターです。

 先手の相方が「海、3枚)」というヒントを出しますが、無難に「クジラ、魚、つり」を選択し正解します。早速の3枚取りにあせった芋が3枚(これ以降の具体的なヒントは忘れましたw)で追い上げますが、あいにく全ては正解できず2枚ほどで終えます。相方は次の手番も2枚を正解させるなど、常に芋の上に立つ形で最後のエージェントとともコンタクトをとることがでlき、相方の勝利となりました。


○評価

 いかに面白い回答を作るかというパーティーゲーム的な「私の世界の見方」のようなゲームとは異なる方向性ですね。どちらか言えば絵を連想させる「ディクシット」と似たような感じもしますが、あちらがヒントをいかにぼやけさせるか(全員が正解or全員が不正解では親が得点できないため、分かるような分からないような感じにする)というのが重要なのに対し、こちらは自チームのエージェント以外が連想できず、それでいていかに自チームの多くのエージェントが連想できる言葉を思いつくかという感じですね。それぞれのゲームに違った面白みがあると思いますが、この辺は好みが出るところかもしれません。

 とりあえず、ゲームを正式に楽しむためには最低4人以上のプレイヤーが必要になるため、きちんとした評価ではないかもしれませんが、連想ゲームをより練りこんでしっかりと競技性を持たせた、面白いコミュニケーションゲームだと思います。


 ここで、役割を変え引き続きコードネームを続けようと思ったのですが、相方が用事のため外れたため、流石に2人ではできないので他のゲームをすることにしています。


☆レッドドラゴンイン 

○概要

作者:GeoffBottone&ColleenSkadl&CliffBohm

対象年齢:13歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:30-60分程度

 冒険を終えた冒険者たちが酒場に戻って酒盛りを始めた、飲み比べやギャンブルをしながら誰が意識とお金を保ちつつ最後まで残るかというテーマのゲームです。それぞれ4人の冒険者ごとに、キャラクターの設定にあわせたデッキが決まっており、これらを使って酒場での生き残りを競います。

①各プレイヤーごとに担当キャラクターを選び、デッキのカードを持って、個人ボードを受け取ります。デッキから7枚のカードをとり、プレイ人数に応じた金貨、伏せた飲み物カードを受け取ります。

②手番の最初に手札が7枚になるようにデッキからカードを引きます。いらないカードを捨ててからカードを引いてもかまいませんし、7枚以上のカードを所有していればデッキから引かず行動フェイズに移ってもかまいません。

③手札から1枚の行動カードをプレイし効果を適用します。この時、ギャンブルを開始するカードを使用する場合、一旦手番の流れを止め、全プレイヤーが順番にカードをプレイしギャンブルの勝者を決めます。

④飲み物カードデッキの一番上のカードを他のプレイヤーの飲み物置き場に置きます。

⑤手番プレイヤーの飲み物置き場の一番上のカードをめくり効果を適用します。もし飲み物カードがなければ酩酊度を1減らします。

⑥お金がなくなるか、酩酊度が体力と同じかそれ以上になったら酔いつぶれます。お金がなくなった場合は単純に脱落となります。酔いつぶれた場合は、手持ちの金貨の半分(切り上げ)を宿屋に払い、あまりは残っているプレイヤーで分配します。

⑦順番に脱落していき、最後の1人として残ったプレイヤーの勝利です。


○プレイ経過(ゲーム終了時以外写真を撮り忘れていました)

 芋が先に魔術師ゾッドを選んだので、管理人は残った三人の中からキレやすいフィオナを選択しゲームを開始します。

 序盤は芋が積極的に耐久力を削るカードを使用してきたこともあり、管理人の体力が削られていきます。また、ギャンブルが何度か行われますが、こちらも芋が勝利で終わることが続き、金貨も奪われていき、不利な状況が続きます。一方で酩酊度に関してはお互い五分五分と言う状況です。

 中盤に入ると、管理人も芋の耐久力を削るカードを使用しつつ、「魔術師の酒(酩酊度+2、耐久力+2)」に対して「酒はやっぱり一気飲みに限るな!(飲み物の酩酊度を耐久力に加える)」を使用し、一気に耐久力を回復させ、状況を持ち直します。一方で、芋は耐久力を削られつつさらに飲み物カードの関係で、酩酊度も上がっていき状況が悪化していきます。

レッドドラゴン4
 ゲーム終了時の状況です。最後は、芋がワイン(酩酊度+2&チェイサー、チェイサーは追加でもう1枚飲み物カードを公開し処理します。)を飲み、さらに追加したことで酩酊度が限界を迎えゲーム終了です。管理人は中盤から大きく動いていませんが、芋は最後のワインだけでなく、このゲーム最強の「ドラゴンブレスエール(酩酊度+4)」も飲んでしまったことが敗因かもしれません。

 一方で、管理人は「これは鎧のサビを落とすのにちょうどいいな!(飲み物カードを無視する)」を所有し、高い酩酊度のカードに備えていましたが、使用することなくゲームが終わってしまいました。


○評価

 まず何より、ゲーム設定にあわせたゲーム内容や雰囲気が非常にいいゲームだと思います。お互いを酔いつぶしたり、ギャンブルで一文無しにしたりと、ファンタジー世界の酒場での酒盛りの様子が再現できているんじゃないかなあと。

 今回は2人プレイでしたが、実際は負け抜けのゲームで、酔いつぶれたプレイヤーの金貨の分配など、システム的に3人以上でプレイしたほうが面白いゲームだと思います。一方で、その場合に早々に脱落したプレイヤーが出た場合、その人がゲーム終了まで待つ必要があるというのは気になる点ですね。まあゲーム時間はそれほど長くなく、よっぽどの個人攻撃をしない限り一人だけ早々に脱落ということもないとおもいますので、十分許容範囲かもしれません。個人への直接攻撃がしやすい内容なのも好き嫌いが分かれるところだと思います。

 また、飲み物カードが伏せたカードを他プレイヤーに渡すというのは気になるところです。というのも、プラスかマイナスか(まあ概ね酩酊度が上がるカードなのでマイナスですが)が不明で、誰に渡すかが自由だと、運なんじゃないのと思ってしまいますし、誰にあげるかでの戦略も立てにくいと思います。ただ、公開だと露骨な個人攻撃になったりするのでこれはこれでいいのかなあとも思います。まあ、自分の手札で万が一の対応も準備できるので、単純に運ゲーだということもないですしね。

 2人とも初プレイで、各キャラクターごとのデッキ、飲み物デッキの状況も十分把握できていないため、きちんとした評価ではないかもしれません。またプレイしたときにあらためて評価はしたいと思いますが、非常に雰囲気はいいゲームなので、次は多人数でにぎやかに楽しんでみたいです。


 ここで時間も遅くなったので、今回帰省した芋とのゲーム会は終了としています。結構未プレイゲームもできたので、3月にできなかった分を取り戻せたような感じでよかったです。



にほんブログ村