国、ジャンル、流派とバックボーンを失った格闘技界。看板のぶつかり合いこそが醍醐味だった01 | ☆電脳格闘技界☆

国、ジャンル、流派とバックボーンを失った格闘技界。看板のぶつかり合いこそが醍醐味だった01

昔の格闘技メディアにおいて、最も盛り上がったのが

選手のバックボーンである国、ジャンル、流派などの

看板対決(いわゆる異種格闘技戦はこれに含まれる)

だったのだが・・・総合格闘技やK-1が成熟して

くるにつれ、そのバックボーンというのが神通力を

失ってしまったように思える。

 

この間のDREAMでノスタルジックな煽りとして

UWFとか極真を前面に押し出してはいたんだが・・

確かに・・今の総合格闘技における焦点には合って

いないようには思えたね。

 

ただ・・・じゃあ・・その選手のバックボーンを

国、ジャンル、流派ではなく・・TBSお得意の

(家族の為に戦う)的な所に選手のバックボーンや

アイデンティティを持たせてしまうのも・・・

格闘技コンテンツとしては・・かなり違うと

思うんだよね。

 

家族を養う為・・金を稼ぐ手段として格闘技を

やってるって構図は、一般の層にどれだけの

共感を呼ぶ事が出来るのか?はなはだ疑問だと

思うんだよ。

 

家族を養う為だったら・・そんな身を危険に

晒すような職業じゃなくて会社勤めをすればいいって

普通の感覚を持っている人なら・・やっぱり

そう思うでしょ?

 

要するにTBSの中継の煽り映像に格闘技ファンが

違和感を感じる原因はここにあると思うのだ。

 

そうじゃなくて!

 

ここはもう一度、格闘技の原点に立ち返り・・・

総合格闘技のリングをあんまり競技化した見方や

一昔前の異種格闘技戦的な感覚ではなく・・・

あくまでも・・様々なバックボーンや経歴を持つ

選手達が集う場としての舞台という物にして

欲しいんだよね。

 

例えば・・・アンディVSフィリオの対決が

何で面白かったのか?というと・・やはり・・

両者の空手時代の因縁をK-1のリングに持ち込んで

きたから、あれだけ時代を代表するような試合に

なった訳だからね。

 

言うなれば・・・もっと過去のバックボーンや

因縁・・そしてアイデンティティを総合の世界に

持ち込んでくる事こそが・・格闘技そのものを

もっと面白く見せる事だと思うんだよね。

 

今の格闘技界に何で熱が無いのか?その要因の

一つに・・選手のアイデンティティが欠落して

いるってのが・・・かなり大きいと思う。


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