ユーロスポーツ2が日欧野球の中継を正式決定 | 欧州野球狂の詩

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 世界野球・ソフトボール連盟(WBSC)は、来月3月10日と11日に東京で開催される「Global Baseball Match 2015」について、ユーロスポーツ2が欧州における放映権を取得したことを発表しました。


 「欧州代表」として、ヨーロッパの選手たちが日本代表と戦う史上初の試みとなるこのシリーズを中継するユーロスポーツ2は、51か国の7300万世帯に対して全18言語で放送を実施しているヨーロッパ屈指のスポーツ放送局。今回はテレビだけでなくインターネットとモバイルでの放映権も取得し、これらのチャネルを使って全ての言語に対応した形で中継を実施するそうです。


 WBSCのリカルド・フラッカリ会長は、今回の決定について次のようなコメントを発表しています。「WBSCは、ユーロスポーツのようなスポーツ中継業界のリーダー的存在とパートナーとなり、この新しい選手権やヨーロッパ野球のブランド、そして地元でプレーする選手たちをヨーロッパの人々に向けてアピールできることを心から誇りに思う。これは野球というスポーツを進化させ、グローバルなスポーツとしてアピールするための非常に重要なマイルストーンだ」


 同氏はまた、今回の放映権に関するアグリーメントの締結と野球界全体の(特にWBSC自身がターゲットの1つとしているヨーロッパ地域での)成長は、野球界が目指しているオリンピックへの復帰に関しても大きな後押しとなるであろうと語っています。ヨーロッパでは野球及びソフトボールの人気はじわじわと高まってきており、これを背景にWBSCは今月日本代表対欧州代表の試合実施のプランを公にしました。なお、欧州代表についてはアシックスがユニフォームスポンサーとなり、「Europe」のロゴが入った専用のユニフォームを製作し提供する予定とのことです。


 オランダ代表のスティーブ・ジャンセン監督とイタリア代表のマルコ・マジェッリ監督(欧州代表には助監督として参加)が率いる欧州代表と、小久保裕紀監督が率いる日本代表は、今年11月に同じ東京ドームで準決勝以降が開催されるプレミア12(WBSC世界ランキング1位の日本、5位のオランダ、11位のイタリアは既に参加することが決定)の準備としても重要なものと位置づけられており、非常に熱い試合が繰り広げられることが期待されています。ユーロスポーツ2が実施する中継によって、その熱気が少しでも欧州の地に届くことを祈りたいものです。


ソース:http://www.mister-baseball.com/eurosport-2-broadcast-historic-europe-japan-baseball-series-march/