ヨーロッパ球界関連情報 | 欧州野球狂の詩

欧州野球狂の詩

日本生まれイギリス育ちの野球マニアが、第2の故郷ヨーロッパの野球や自分の好きな音楽などについて、ざっくばらんな口調で熱く語ります♪

(1)ドイツのダニエル・ティーベンがマリナーズと契約へ

 今季、ドイツ・ブンデスリーガで見事連覇を果たした、レーゲンスブルグ・レギオネーレ。ドイツ国内屈指の強豪チームから、また1人マイナーリーガーが生まれることになりました。同球団のプレスリリースによると、11月2日にシアトル・マリナーズの副社長兼スカウティング・ディレクターのボブ・エンゲル氏が訪独。レギオネーレ切手の若手右腕、ダニエル・ティーベン投手(18)と、マイナー契約を結ぶことになりました。


 昨年の冬に、ドーレン・ワイルドファーマーズから移籍したティーベン。今夏にはイタリア・ティレニアのMLBヨーロッパアカデミーにも参加した同投手は、シーズン中は2部リーグに所属する二軍のみでの出場。しかし、その実力の伸びが認められて、先月パナマで行われたW杯ドイツ代表に、一軍での出場経験がないままサプライズ選出。そこでのプレーぶりが認められ、マリナーズと契約するに至りました。


 今後の活躍が期待される、ドイツ人の若手マイナーリーガーといえば、投手では今年ツインズと契約を結んだ、プルハイム・ゴファーズ出身のマルクス・ソルバック(19)が思い浮かびます。ソルバックとは異なり、国内トップリーグにおけるプレー経験のないティーベンですが、同様に下部リーグで結果を残して渡米し、アメリカでも若手有望株として数字を残している、レッズ傘下のドナルド・ルッツ内野手(22)の例もあるので、将来的なメジャー昇格目指して頑張ってもらいたいですね。


(2)モートセル・スターズが新監督就任を発表

 ベルギー1部リーグのモートセル・スターズは、来季からの新指揮官としてルーク・ザックテレベン氏(41)を迎えたと発表しました。コーチとして10年以上の経験を持つ同氏は、同じ1部のアントワープ・イーグルスでアシスタントコーチを務めたほか、2部のゲント・セイコー=オプティカル・ナイツの監督として、チームを2度入れ替え戦に導いた経験を持っています。


 ザックテレベン新監督に求められるのは、なんといっても攻撃陣の強化。昨年、得点ではリーグ8チーム中7位に終わり、レギュラーシーズンでは9勝18敗の6位にとどまりました。入れ替え戦では快勝したスターズは、ベン・ヴァンヌッフェンやヴェスレイ・ヤンセンなど、23歳以下の選手が数多く揃う若いチーム。指揮官としては比較的若い部類ながら、既に1部や2部において、多くの指導経験を積んでいるザックテレベン氏は、彼らの才能を引き出してやることができるでしょうか?