野球W杯に参戦するオランダ代表メンバーが発表 | 欧州野球狂の詩

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 昨日、10月にパナマで開幕するW杯に参戦する、ドイツ代表のメンバーについてお伝えしましたが、今度はヨーロッパの雄・オランダ代表がメンバー26人を発表しました。日中更新したヨーロッパ選手権に続き、オランダネタは本日2度目になります。


 今回参加するメンバーのうち、10人はMLB傘下でプレーする選手。オランダの場合、キュラソー出身者も含めて大リーガーが8人いますが、全員が9月1日を以てコールアップされていることもあって、今回は召集されませんでした。一方、国内リーグのフーフトクラッセからは、5クラブから16人が選ばれました。26人の顔ぶれは以下の通り。


投手

・デビッド・バーグマン(コレンドン・キンヘイム)

・レオン・ボイド(DOORネプチューンズ)

・ロブ・コルデマンス(L&Dアムステルダム・パイレーツ)

・ディエゴマー・マークウェル(DOORネプチューンズ)

・シャイロン・マルティス(ワシントン・ナショナルズ)

・オーランド・イェンテマ(UVV)

・トム・ストイフバーゲン(ミネソタ・ツインズ)

・ファン・カルロス・サルバラン(シンシナティ・レッズ)

・ベリー・ファンドリエル(DOORネプチューンズ)

・ニック・ストイフバーゲン(コレンドン・キンヘイム)

・アーシュウィン・アシェス(DOORネプチューンズ)


捕手

・シドニー・デヨング(L&Dアムステルダム・パイレーツ)

・ショーン・ザラガー(ミルウォーキー・ブルワーズ)

・バス・ヌーイ(L&Dアムステルダム・パイレーツ)


内野手

・カート・スミス(リンカーンシティ・ソルトドッグス=米独立)

・マリエクソン・グレゴリウス(シンシナティ・レッズ)

・シャーロン・スコープ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)

・ジョナサン・スコープ(ボルティモア・オリオールズ)

・マイケル・デュールスマ(ヴァッセン・パイオニアーズ)

・イグザンダー・ボガーツ(ボストン・レッドソックス)

・ヴィンス・ルーイ(L&Dアムステルダム・パイレーツ)


外野手

・カリアン・サムス(ミネソタ・ツインズ)

・ダニー・ロンブリー(UVV)

・シャルディマー・ダンテ(DOORネプチューンズ)

・ドゥウェイン・ケンプ(DOORネプチューンズ)

・ブライアン・エンゲルハルト(コレンドン・キンヘイム)


 今回選出された面々を見ると、特に外野での世代交代が目立ちます。これまで外野の中心核を担ってきた、ユージーン・キングセールとダーク・ファンクロースターの両ベテランは落選。代わって、ツインズのA級に所属する、若手のサムスが選ばれています。おそらく、今回は左翼にケンプ、中堅にダンテ、右翼にロンブリーがそれぞれ入り、サムスは中堅および右翼のバックアップとなりそう。内野でも、今回はライリー・レヒトが落選し、新鋭のボガーツが選出となっています。


 一方投手陣は、よく言えばおなじみ、悪く言えば変わり映えのしない面々。第1回WBCで、参考記録ながらノーヒットノーランを記録した、シャイロン・マルティスがいるのは心強いですが、問題は左投手。今回のメンバーの中ではマークウェル1人だけで、左腕が育っていないという現状は改善されていません。もちろん、ここに選ばれている面々の実力には、疑いの余地はないのですが、特に強豪国相手ではマシンガン継投が目立つオランダにとって、この点がどう出るかはふたを開けてみないと分かりません。