欧州野球狂の詩

日本生まれイギリス育ちの野球マニアが、第2の故郷ヨーロッパの野球や自分の好きな音楽などについて、ざっくばらんな口調で熱く語ります♪


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 野球関係の話題がずいぶん広がってきたので、今日からブログテーマ(記事カテゴリー)を詳細に分割しました。お目当ての記事に、よりアクセスしやすくなれば幸いです。


 ちょっと前の話になるけど、今月15日付のデイリースポーツオンラインに、こんな記事が載っていた。


 

国際関係委 MLBと代表戦真剣勝負要望

http://www.daily.co.jp/baseball/2010/04/16/0002879394.shtml

 記事によると、15日に都内で行われたプロ野球実行委員会の席上で、読売新聞社からMLB選抜対日本代表による強化試合を5試合開催する提案があったそうな。将来のグローバルワールドシリーズへの布石に、ということなんだろう。


 でも、ちょっと待ってほしい。この企画、果たして本当に成功の見込みがあるだろうか。


 まず第一の問題点として、MLB側の選手派遣の問題がある。11月から2月中旬までは、年間162試合を戦ったメジャーリーガーにとっては貴重な休養期間だ。特に11月に試合を行うとなれば、直前までワールドシリーズに出場していたチームの選手たちの多くはいい顔はしないだろう。もちろん、この時期に野球をやりたいトップ選手もいるが、その多くはドミニカやベネズエラ、メキシコといった国々でウィンターリーグに出ているため、招集するのは難しい。まして、彼らの「11月の野球」へのモチベーションは「自分の母国の人々の前でプレーができる」という点にあるんだ。そう考えると、MLB選抜が文字通りのスーパースター軍団になるとは限らないし、彼らがガチで日本代表の相手をしてくれるかどうかは疑問だ。


 同様の問題点は、日本側にも存在する。従来行われてきた日米野球は、WBCやアジアシリーズという国際的な真剣勝負の舞台ができたことで、2006年が事実上のラスト開催となっている。これを提案したのは、日本国籍を持つ全支配下選手が属する「日本プロ野球選手会」だ。当然、読売新聞社が想定しているのはWBCや五輪の時のような「NPBオールスターチーム=A代表」であるはず。そうなれば、選手会が選手派遣に際して、首を縦に振ることが実現の必須事項となるが、新井貴裕会長(阪神)は「今まで理由あって取りやめてきたものを復活させるには、それだけの大義名分が必要」と慎重な構えを崩していない。


 では、こうした問題点を解決するには、一体どうしたらいいだろう。また毎度おなじみの論法かもしれないけれど、俺はMLB選抜の代わりに、成長著しいオランダ代表やイタリア代表を招待し、日蘭野球、日伊野球をやったらどうかと考えている。ここ数年、この両国の成長に目を見張るものがあることは以前 も書いたとおりだ。イタリアに関しては、近い将来はローマでMLBの開幕戦を行うという構想もある。MLB組でもアレックス・リッディ(マリナーズ)という期待の若手が順調に成長を見せており、2013年WBCが仮に開かれるとすれば、今までのような「イタリア系アメリカ人選抜」にはおそらくならないだろう。


 日米野球に代わって彼らを招くメリットは2つある。1つは、これまで数多く組まれてきたアメリカや韓国の選抜チームと違って、カードに新鮮味があること。これまでアジアとアメリカ以外の野球に触れる機会が少なかったファンにとっては、野球が決して、太平洋沿岸部だけのスポーツではない、ということを知るいい機会になるはず。もちろんれっきとした代表戦なので、招待されたヨーロッパ勢も真剣勝負で挑んでくるだろう(特にオランダが、格上相手でも本気で勝ちに来るチームであることは、去年のWBCで既に証明済みだ)。


 もう1つは何と言っても、NPBが「欧州における野球の普及・発展に寄与することができる」という大義名分ができることだ。日本球界はWBCで二連覇を達成したパワーハウス(強大な勢力)でありながら、これまでほとんど海外への普及活動には目を向けてこなかった。かつてホークスの母体がまだダイエーだったころ、オリックスを招いて台湾で試合をしたことはあるが、あれはどちらかといえば営業的な部分が大きかったように思う。しかしそれだけでは、競技人口600万人という世界最高の野球大国としての責任は果たしきれないんじゃないだろうか。


 競技人口とレベルにおいて、日本球界が世界をリードする立場である以上、発展途上国(当然、野球的な意味で)における普及や啓もう活動の推進には、もっと本腰を入れなければならないと思うし、その義務があるだろう。それは、すでに野球文化が(ある程度)完成の域にあるアメリカや韓国と対戦することでは図れない。だからこそ、今後間違いなく伸びてくるであろう欧州2強との交流をまずは進めるべきだと思う。


 対戦相手がヨーロッパの国では金にならない?必ずしもそんなことはないだろう。去年のオランダの躍進は、全世界の野球ファンに大きな衝撃を与えた。そしてYou tubeやニコニコ動画、あるいは2ちゃんねるにおけるコメントの数々を見る限り、ヨーロッパの国々が(いい意味で)日本にとって脅威になると考えている人々は、決して少なくない様に見える。第2回WBCから1年以上経っているが、オランダに対する「大物食い」のイメージは、まだ彼らの意識の中からは消えてはいないと思うんだ。


 ちなみに、11月にこうした形式の大会を開催するためには、今月中に何らかの意思決定が必要となる。仮に、万に一つこの意見が実行委員会で取り上げられるようなことがあったとしても、まず間違いなく今年すぐに実施されることはないだろう。だから、俺は別に今年すぐにとまでは言わない。やるにせよやらないにせよ、検討するための期間はしっかり必要なはずだから。ただ、シーズンオフの交流試合の選択肢を、むやみに狭めることだけはしてほしくないな、とだけは心から強く思う。

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 昨日4月23日は、日本野球にとって歴史的な日になりましたね。え、何がって?あれですよあれ、女子プロ野球!!昨年末に新設された「日本女子野球機構(GBPL)が、初の公式戦シーズンを開幕。「女子プロ」という意味では前進にあたる日本女子野球連盟は1950年の設立だから、実に60年ぶりの女子プロ野球シーズンが始まったことになる。


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女子プロ野球リーグが開幕=関西2球団、「歴史に残る日」

4月23日21時15分配信 時事通信

 女子選手によるプロ野球リーグが23日、京都市のわかさスタジアム京都で開幕した。昨年8月に発足した日本女子プロ野球機構(大阪府高槻市、片桐諭代表)が運営するリーグの初年度で、「京都アストドリームス」と「兵庫スイングスマイリーズ」の関西2球団が参加。ナイターの公式戦初戦が行われ、兵庫が8-0で勝った。観衆は2295人だった。
 選手は昨秋の合同入団テストに合格した30人で、両チームに15人ずつ。年俸は一律200万円。大阪府内の寮で一緒に生活している。女子ワールドカップ日本代表経験者や陸上やり投げの高校総体出場者ら幅広いメンバーが3月のキャンプなどを経て、開幕を迎えた。
 最年長の33歳で米国の女子プロ球団でもプレーした京都の山元保美投手は「日本でこうした舞台に立てるとは」と感激し、兵庫の川保麻弥主将は「歴史に残る特別な日」と表現。片桐代表は「女子でも野球をやりたいという熱いプレーを見ていただきたい」と語った。
 シーズンは10月まであり、関西の球場でこの日を含め40試合。9イニング制で延長戦はない。
 日本で女子プロ野球リーグは1950年代にも存在したことがある。 
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 小説やアニメなんかではよくネタとして取り上げられる(プリンセスナインとか、最近ではクロスゲームなんかがそうかな)女子野球だけど、現実にはなかなか競技としての状況は厳しい。国内の競技人口はわずか600人程度で、日本野球界全体(600万人)の1万分の1程度の規模しかない。アマ野球の花形である高校レベルでも、男子が全国から4000校余りが参加するのに対して、女子野球部を持つ学校は5つか6つ(神村学園と花咲徳栄が一番有名)。大会の規模を少しでも大きくしようと、ソフトボール部を借り出すこともざらにあるんだってね。

 そもそも、男子と女子で野球のキャリアの分岐点になるのが、この高校レベルだと思う。小学校とか中学校までは、女子の方が体の成長が早いということもあって、男子に交じってプレーする女の子は普通にいるし、中ではエースや四番を張る子もいる。ただ、高校に上がると状況がガラッと変わる。一つはこの年代になると、男子の体の成長が急激に進んで、女子のポテンシャルでは追い付けなくなってしまうこと。もう一つは、周知の通り高野連主催の大会に女子は出られないことだ。男女の体力差の問題で、競技中に起きる怪我を防ぐためというのが、女子の出場が禁止されている理由。もちろんそれはそれとして理は通っているかもしれないが、この規則があるために、多くの女子選手が野球をあきらめなければならなくなっている、という現実があることもまた事実なんだ。

 この高校生年代での壁があるために、それ以上のカテゴリーでは女子が野球を続ける環境は非常に厳しくなっている。男子と違って東京六大学リーグも(かつて女子選手が登場して話題になったことはあるが)、東都大学リーグも、社会人野球もない。もちろんプロなんて夢のまた夢。だからこそ、今回こうしてプロが開幕したことは素直に喜ばしいことだと思うし、目標を見失っていた全国の女子野球選手にとって、目指す舞台になってほしいと心から願っている。

 もちろん課題がないわけじゃない。初年度ということもあって、チームは京都と神戸の2つだけ。一番人口密度の高い関東の客を呼び込みにくいうえに、阪神が絶対的な支持を集める地域ともろにかぶっている。しかも、ここには前年開幕した関西独立リーグもある。

 でも、どんな歴史上の偉人だって、最初から有名だったわけじゃない。徳川家康も、坂本竜馬も、みな最初は無名に近い存在だ。問題はここから。男子と違って迫力のあるプレーを見せにくい、というハンデはあるけど、だからこそ男子とは違った見せ方、「スタジアムに来たお客さんをこれだけ楽しませる」という付加価値をどれだけ付けられるか、運営の独自色をどう出せるかが大事な気がする。まずはこのリーグが、初年度を無事成功させられることを祈っています。
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 コミッショナーという言葉は、英語で「組織における最高の権限を有する責任者」を意味する。スポーツ界においては、コミッショナーはリーグ統括団体の最高責任者とされ、その職権と指令、裁定および採決について定めた日本野球協約第8条(3)と第9条(2)によって強大な権限を与えられている。曰く、「コミッショナーが下す指令、裁定、裁決ならびに制裁は、最終決定であって、この組織に属するすべての団体と個人を拘束する。(第8条(3))」「指令 コミッショナーは、野球最高の利益を確保するために、この組織に属する団体あるいは個人に指令を発することができる。(第9条(2))」。ただし、現行の協約を厳密に解釈すると、これを行使することには非常に無理があることが分かる(これは後で触れる)。


 さて、いざコミッショナーがその職務を全うしようとする時、最高責任者としてすべきことはなんだろう。プロ野球における最終的な責任を持つという役割であれば、当然何もしないというわけにはいかない。球界の永続的な発展のための短期・中期・長期ビジョンの策定、より質の高いゲームを提供するための利益調整、用具メーカーとの交渉、海外との交流促進、野球競技の普及・PR活動など、思いつくだけでもこれだけのものが挙げられる。そしてこれらの仕事は、最低でも10年以上ビジネスの世界に身を置いてきた人間であれば、分野は違っても当たり前のようにやっていることだろう。数字を用いたシミュレーションとビジョン策定はプレゼンでは必須だし、用具関連や海外交流・普及は営業活動に、PRは企業の広報に通じる。当然プロ野球とて一つのビジネスであり(プロ野球に携わっている人々に「あなた方の仕事はあくまで遊びですよね?」なんて言おうもんなら、十中八九本気でぶんなぐられるだろう)、そのマネジメントはビジネスパーソンとしての、豊富な経験や知識に裏打ちされていなきゃならないと思うんだ。


 ところが、だ。NPBの歴代コミッショナーの顔ぶれをみると、これが呆れるくらいビジネスパーソンとはかけ離れた面々ばかりなんだ。Wikipediaの「コミッショナー(日本プロ野球)」の項(抜粋)を参照してみよう。

  1. 福井盛太1951年 4月1954年 4月 /元検事総長
  2. 井上登1956年 1月1962年 1月 /元最高裁判所 判事
  3. 内村祐之1962年 5月1965年 4月 /元東京大学 総長
  4. 宮沢俊義1965年 8月1971年 3月 /元東京大学法学部教授[1]
  5. 大濱信泉1971年 5月1976年 2月 /元早稲田大学 総長)
  6. 金子鋭1976年 7月1979年 2月 /元富士銀行 相談役
  7. 下田武三1979年 4月1985年 3月 /元最高裁判所判事)
  8. 竹内壽平1985年 5月1988年 6月 /元検事総長)
  9. 吉國一郎1989年 3月1998年 3月 /元内閣法制局 長官
  10. 川島廣守1998年 3月2004年 1月 /元内閣官房副長官セ・リーグ 会長)
  11. 根來泰周2004年 2月2007年 1月 /元東京高等検察庁 検事長公正取引委員会 委員長[2]
  12. 加藤良三2008年 7月 ~/元駐米大使

 唯一「ビジネス畑上がり」と言えそうなのは第6代の金子さんくらいだが、この人はあの江川卓と故小林繁の「空白の一日」事件の時の対応でさんざん批判された(詳しくは当該項目参照)。つまり、これまでコミッショナーを歴任してきた人物というのは、「経営体としてのプロ野球のマネジメント」に疎い人物か、ビジネス経験はあっても野球のマネジメントでは批判された人物かのどちらかしかいなかったわけだ。


 もっとも、たとえ現行の野球協約のまま、ビジネス畑から新たなコミッショナーを就任させたとしても、それがうまくいくというわけでもない。協約の第13条では、議決機関である実行委員会の議長には通常コミッショナーが就くことと定められているんだけど、その前段の第12条(5)で「議長は評決に加わらないこととする」と書いてあるからだ。いくらコミッショナーに絶大な権限があったとしても、実行委員会での多数決という、曲がりなりにも民主的な手段で決められた要件を、その独断でひっくり返すというのはやりづらい。だから、これまでのコミッショナーがビジネスリーダーではなく、司法官としての役割に徹してこざるを得なかったのにも同情の余地はある。


 でも、紛争解決機関が必要だというなら、協約を改正してその役職を新たに作ればいいだけの話だ。最高責任者であるコミッショナーを、その役に押しとどめるのは適当ではないと思う。今は事務局の改革で有識者会議というものができ、経営・法律・経済の専門家が提言をする場ができているが、法律の話はともかく、経営や経済のテーマに外交畑出身の加藤さんがどこまで付いていけるかは疑問だ。


 クローズドリーグにもかかわらずイニシアチブを取れないリーグ機構と、経営者としての資質があるとは思えないコミッショナーの選任、そしてそれを暗によしとしてしまう協約。この構造的な欠陥が、今のNPBにおける最大の課題じゃないかと思う。近い将来、すべての元凶である協約の大幅改正をしなければ、この野球大国日本のプロ野球の未来は暗いままだと思う。


(ここから独り言)

 …、「ざっくばらんに語ります♪」とか言っておきながら、なんで記事3本も使ってガチ&上から目線で語っちゃってるんだ俺はwww しかも長文ばっかりだし。次からはまた、普段のフランクな路線でやりたいと思ってますので、ご理解くださいまし。では長文乱文失礼しました。コメント待ってますよー。

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