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ご想像通りというか、ご想像以上に更新は不定期です。                                 ちょっとした暇つぶしにお読みいただければ嬉しいです。


本日発売、日刊ゲンダイの「サラリーマン特集」に
私のインタビュー記事が掲載されましたので紹介します。


「上司を立てる」
どうやって若手に身につけさせるか


「パソコンがあるんだから、自分で調べてください」
 ITに弱い課長がデータ検索を頼むたび、
若手のT(24)は皮肉たっぷりにこう返す。
そのひと言で部内の空気が一気によどむのを、Tは知る由もない。
「これこそ、職場の悲劇です」と言うのは、
『課長は絶対「いい人」になってはいけない!』の
著者で、人材育成コンサルタントの内田和俊氏だ。
「上司を立てれば、職場や自分の置かれた仕事環境が
いい雰囲気になる。その結果、組織がうまく回る。
これを若手は分かっていません。〈ToDoリスト〉で
一日の仕事をガチガチに管理するのが彼らの常識のようで、
そこに〈上司を立てる〉が入り込む余地など、
これっぽっちもないようです。
〈まず仕事のスケジュールは刻一刻と変わる〉
ということを知るべきです」
 食品メーカーのYさん(45)は、得意先との会食を
若手のB(24)に仕切らせ、冷や汗をかいた。
 まず席次がバラバラ、上座に座るのがもてなす側だった。
乾杯のビールすら頼まない。
そのくせレストランの店員には終始タメ口だ。
Yさんが雑談を交えて、
ようやく契約の話を切り出したというのに、
その時、女性部下のF(23)は、
携帯電話で料理の写真を撮っていた。


「さん」付けから徹底せよ!


年上部下の増加による年功序列の崩壊も一因だ。
大手企業を3、4年で辞め、
中小企業に即戦力として転職してくる若手の中には、
上下関係の意識がまるでない者もいる。
それが感染源になって、
「自分さえよければ」の若手がさらに増える。
「上下関係や相手とのあいまいな距離感を

はっきりさせるためにも、

学年が1つでも上の人には必ず敬語を使う。
まずは、これを上司から徹底してください。
そして、簡単で当たり前のことですが
年上の人には役職に関係なく
〈さん〉付けで呼ぶことも大切です。
また、〈○○さんのおかげで〉も
相手を立てるときに使えるフレーズです。
感謝の意がさりげなく含まれるので、
口癖にしておきたい言葉です」(内田氏)



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