「谷川会長、辞任」に思うこと。
日本将棋連盟の谷川浩司会長(54)=九段=が辞任することが17日、スポーツ報知の取材で分かった。任期は今年6月まで。一両日中にも表明するとみられる。連盟は昨年10月、対局中のスマートフォン不正使用疑惑に関連して三浦弘行九段(42)を出場停止処分としたが、第三者委員会が同12月に「不正行為の証拠なし」との調査結果を発表。一連の騒動の責任を取るもようだ
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日本全国を飛び回り、ピシッと決まった着物姿で
当時、日の出の勢いだった「羽生世代」を相手に
年がら年中タイトル戦を戦っていた。。
それが棋士としての谷川会長のイメージ。
私が子どもの頃はまさに全盛期で、将棋と言えば
谷川九段という時代でした。
「羽生世代」の台頭がもう少し遅ければ
谷川九段はもっともっとタイトルを獲得していたはずだ
という話はよく聞きますが、谷川九段との激戦、連戦が
「羽生世代」を鍛え、ここまで大きくしたとも思います。
米長邦雄前将棋連盟会長の急逝を受け
谷川九段が将棋連盟会長に就任したのは5年前の12月。
ちょうど電王戦シリーズが始まった難しい時代の舵取りを
将棋界発展のために、全力で全うする覚悟であったはず。
今回の辞任の大きな理由である
三浦弘行九段の冤罪事件に関して、谷川会長率いる
将棋連盟は取り返しのつかない大きな過ちを犯しました。
しかし、ご自身も参加した
渡辺竜王主宰の極秘会合からの決断と行動は
「何が何でも竜王戦を守るんだ、連盟を守るんだ」という
気持ちが谷川会長の全てだったとも信じています。。
責任ある立場を離れるからこそ
これから良心の呵責に苦しむことになるかもしれませんが
その痛みも含めて、また敬意とともに、お疲れ様でしたと
谷川会長に申し上げたいです。
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昨日、こっそりと竜王就位式