今週は盛りだくさん。。気になる結果
今週の将棋界は
鹿児島県で行われた第25期竜王戦7番勝負/第3局 を中心に
2つの女流タイトル戦 を含め、各棋戦で注目カードが連発される
贅沢ながらも慌しい 一週間となりました。
年明けから始まります第62期王将戦で
佐藤康光王将への挑戦権をかけて争われている
挑戦者決定リーグ戦に昨日、ここまで無敗の深浦康市九段が登場。
5回戦・飯島栄治七段戦を戦いました。
32手目△7七同角成。
上図での持ち駒
▲深浦九段: 歩3
△飯島七段: 角、歩
深浦九段の先手で戦型は
両者得意の「横歩取り」へと進行。
互いに玉を立ててから
△5一金型に構えた飯島七段が細かい仕掛け入れつつ
上図32手目に角交換へ。。
58手目△8二銀。
上図での持ち駒
▲深浦九段: 歩4
△飯島七段: 歩
飯島飛車が旋回し、さらに金と銀が上部へと進出してきた
みるからに危険な2筋、3筋に深浦九段はあえて歩の盾を置くことなく
1八の狭い地点に角を押し込みつつ、駒を集めて防衛体制を整えます。
かたや
飯島七段もあえて自ら壁銀を作るかのような動きをみせ
交戦的な盤面向かって右側とは対照的に、玉側は低く低く構えます。
将棋界を代表する「横歩取り」の研究家同士の戦いということで
素人にはまねのできない複雑な駆け引きが、水面化にて。。
【 投了図・119手目▲4一角 】
投了図での持ち駒
▲深浦九段: 銀2、歩2
△飯島七段: 金、歩2
最先端の攻防を制したのは
今期は安定して好調さを感じさせる深浦九段。
リーグ戦4連勝を飾り
残り2戦を残し(6回戦は抜番)、挑戦権争い単独首位の座を
ガッチリとキープ。
月曜日に予定される
渡辺明竜王との対戦がリーグ戦の行方を決める
大一番となりそうです。
6日の火曜日からは
第6回朝日杯/2次予選が本格化。。
竜王戦/第3局を2日後に控える丸山忠久九段も登場し
若手の八代弥四段 、田村“マッハ”康介六段 にそれぞれ勝利し
本戦出場を決めています。
なお、深浦九段は
田村六段に敗れ 本戦出場はならず。
翌7日(水)には
振り飛車党のカリスマ・藤井猛九段が登場。
松尾歩七段と対戦し千日手を連発。
【 投了図・56手目△3七角 】
投了図での持ち駒
△松尾七段: 歩2
▲藤井九段: 歩
結局、「相振り飛車」となった3局目 で
豪快な勝ちをおさめた藤井九段が二次予選/決勝進出。。
決勝では1回戦で橋本祟載八段に勝利 した
泉正樹七段と対戦 し、見事勝利をおさめた藤井九段が
本戦出場を決めています。
さらに昨日は
「三浦弘行八段-窪田義行六段」 という
個人的に大注目していたカードがついに実現。。
窪田六段は先手で十八番「▲7七角」戦法を投入するも
A級棋士・三浦八段が貫禄をみせ勝利。
三浦八段は
続き決勝戦で中村亮介五段にも勝利 をおさめ
本戦へと名乗りをあげました。
そして、盛りだくさんだった今週のフィナーレを飾る
第2期女流王座戦/第3局 は。。
【 投了図・106手目△6四玉 】
投了図での持ち駒
▲本田女流三段: 歩4
△加藤女流王座: 角、金、銀
上図106手目までで
後手・加藤桃子女流王座が勝利。
この結果、番勝負3連勝となり
見事、女流王座防衛となりました!
加藤女流王座、おめでとうございます!!