第70期名人戦/第5局、最終盤戦を振り返ろう。。
【 名人戦/第5局投了図・115手目▲3二龍 】
投了図での持ち駒
▲森内名人: 銀
△羽生二冠: 角、金2、桂、香、歩2
森内俊之名人に
羽生善治二冠(棋聖、王位)が挑戦する第70期名人戦7番勝負。
昨日、第5局に決着がつき
上図115手までで、先手・森内名人が勝利をあげました。
この結果、今シリーズの成績は
森内名人の3勝2敗となり、名人防衛に王手。
羽生二冠は前期の名人戦に続き、カド番に立たされる苦しい展開に。。
92手目△2九飛。
上図での持ち駒
▲森内名人: 金、銀、歩3
△羽生二冠: 桂、歩
夕食休憩後に手にした
森内名人は角を、羽生二冠は飛車をそれぞれ敵陣に打ち込み
一気に終盤模様に。。。
101手目▲3九歩。
上図での持ち駒
▲森内名人: 飛、銀、歩
△羽生二冠: 金、桂、香、歩2
寄せ合いとなるも
森内名人の「底歩」がまさに鉄壁の防御。
次に羽生二冠は「と」金で金を取るも(102手目△4九「と」金)
まだ、森内玉には詰めろはかからず。。
上図での持ち駒
▲森内名人: 金、銀、歩
△羽生二冠: 角、金2、桂、香、歩2
攻守が入れかわると
森内名人は103手目から▲4四馬~△同玉~▲4一飛~
と厳しく迫り、形勢を大きく引き寄せました。
【 投了図・115手目▲3二龍 】
投了図での持ち駒
▲森内名人: 銀
△羽生二冠: 角、金2、桂、香、歩2
最後はピッタリと寄せきり
上図115手までで、羽生二冠無念の投了。。
序盤から共に気迫と集中力をみなぎらせる消耗戦だっただけに
形勢が振れてからはあっけなくさえ感じる最終盤戦となりました。