第52期王位戦7番勝負/第4局・二日目「ズバッと一撃。。羽生二冠、勝利」
【 広瀬王位の封じ手・59手目▲3七桂 】
上図での持ち駒
▲広瀬王位: 角2
△羽生二冠: 金、歩2
広瀬章人王位に
羽生善治二冠が挑戦する第52期王位戦7番勝負。
広瀬王位の2勝1敗でむかえた第4局が
昨日より、福岡県は北九州市「門司港ホテル」にて開幕。
第4局の戦型は「横歩取り」。
一日目は58手まで進行したところで
広瀬王位が次の手を封じて、終了となりました。
その夜。
本局の記録係をつとめる
天野貴元三段のつぶやき によりますと
対局兼宿泊先のホテルの屋外がにぎわっていたとのこと。。
その後、天野三段は
そして対局者のお二人は充分睡眠は取れたのでしょうか。。
気になる中
広瀬王位の「封じ手」59手目▲3七桂から
二日目がスタート。
65手目▲9八角。
上図での持ち駒
▲広瀬王位: 角、歩
△羽生二冠: 金、桂、歩2
二日目も
羽生二冠から積極的に仕掛け、広瀬王位が受ける展開。
狭いところでの攻防が続きます。。
70手目△5四桂。
上図での持ち駒
▲広瀬王位: 角、桂、歩
△羽生二冠: 金、歩3
定跡形から前例踏襲形での進行が
粛々と続いてきましたが、ここまで来ると前例は1局のみとのこと。
いよいよ煮詰まってきた感じでしょうか。。
次の71手目▲同5四角から
広瀬王位が息せき切って猛攻を仕掛けました。。
88手目△4一金。
上図での持ち駒
▲広瀬王位: 角、銀、歩2
△羽生二冠: 角、銀、桂、歩2
広瀬王位の猛攻をガッチリ受け止めつつ
羽生二冠は「と」金を作り、その上に龍を配し広瀬陣営を睨みます。
結局、まだまだ前例のある将棋とのこと。
プロの戦いである以上、そこに狙いや研究の是非がるのでしょうが
素人的には「定跡」を実戦でみることが出来て勉強になりますね。
92手目△6九角。
上図での持ち駒
▲広瀬王位: 角、金、銀、香、歩2
△羽生二冠: 銀、桂、歩3
そうこうするうちに
羽生二冠が確信の一手を放ちました。。
これより
あっという間に羽生二冠、優勢に。
102手目△3八銀成。
上図での持ち駒
▲広瀬王位: 角、金、銀2、歩2
△羽生二冠: 金、桂2、歩3
先手玉には詰めろが。。
【 投了図・128手目△1四銀 】
投了図での持ち駒
▲広瀬王位: 角、金、銀2、歩2
△羽生二冠: 桂2、歩4
劣勢の中
それでも執念の粘りをみせた広瀬王位でしたが
上図128手までで無念の投了となりました。
羽生二冠は連敗スタートの後
見事な連勝で、今シリーズの対戦成績を2勝2敗の
五分の星へと戻して見せました。さすが!