先崎八段、登場 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ

先崎八段、登場

その男に興味を持ったのは、このエピソードを知ってから。。



大山康晴十五世名人の葬儀を欠席し

羽生に「香典出しておいて。お前と同額」と頼んだところ

羽生が数十万包んだ件について


「あいつおかしいですよ」と師匠に泣きついたところ

「大山先生の葬儀に出られないほどの用とは何なのか」と叱責され

「こんなつまらない若手がいる」と著書でネタにされた。


(wikipedia より引用)


師匠は米長邦雄・現将棋連盟会長。

若き頃より、あの林葉直子さん等と共に住み込みで
将棋の修行に勤しむ。。


早い段階からすでに「天才」と称され


早い段階からすでに「元天才」と呼ばれる



コラムニストの顔も持ち


「将棋ボクシング」では元世界チャンピオン

井岡弘樹にKO負け。。


どこか古き良き昭和チックな匂いのする羽生世代の中にあって

いや、その枠をはみ出して、独自の世界を築いた男。。。



上記エピソードは


その仕返しに、米長のタイトル戦の解説をしているときに

師匠の指した手に対して「ブタのような手」と言い放った。


と続きがあります。。



日曜午前のお楽しみ「NHK杯トーナメント」

6月28日放送分に、ついにその男


先崎学八段が登場!


先崎さんがみたくて

思わず録画してしまいましたよ(^^!


で、それを昨夜見てみたのですが

いや~面白かった!!


対戦相手は

先週の「ホテルフォレスタ」で連続して開催された

名人戦、棋聖戦に副立会人、解説等でご活躍された

名古屋出身の杉本昌隆七段。


見えない駆け引きを感じさせた慎重な序盤戦でしたが

杉本七段が1一に構えた先崎王に猛攻を仕掛けてからは一転


中盤~終盤にかけては

ボクシングでいうところのお互い足を止めて

激しく打ち合う展開に。。。


解説は深浦王位。

深浦さんてタイトル戦の時の印象からはほど遠い

明るく饒舌な方なのですね。


今年度から聞き手となった矢内女王とのやりとりも

楽しげでした。。


しかし

深浦王位をもってしても予想だにしない戦いとなったようで

次の手の予想がちっともあたらず苦笑い。。


そんな激戦を制したのは


子供の頃勉強したという「筋」をついた先崎八段。



感想戦はちょっと聞き取りにくく

低音の美声でならす先崎節もあまり炸裂しませんでしたが

やはり1回戦突破は嬉しそうでしたね。


深浦王位に話を戻しますと

終盤あたりで「先崎八段の方が優勢」と

読みきったあたりはさすがでした。


先崎八段の次の相手は阿部隆八段。

ここを突破すると、次は羽生名人との「夢」の対決が

実現する可能性があります(^^


う~ん

これはぜひともみてみたい!