前回の記事の続きになります。
僕は家の主要パソコンがWindowsのため、WindowsにRails3を入れました。
幾つか茨の道があったのでここに残しておきます。

まず、僕は家にRails2系もありこの環境を残しておくためpikを入れました。
pikとはLinuxで言うRVMに近いものになっており、Rubyのバージョンを切り替えてくれるものになってます。
(Rubyの1.8系と1.9系は別物になっているため、インストール先を別にして環境変数を切り替える必要があります。それをやってくれるのがPikになります。)

1.Pikのインストール
・このサイトから「pik-0.2.8msi」をダウンロードして右クリックし、メニューから「インストール」を実行します。
※パスに全角文字や半角スペースがあるようなフォルダには入れない事をお勧めします。

2.Rubyのインストール
pikが入ったら、コマンドプロンプトを立ち上げてpikの設定をします。
>pik config install_dir=Rubyをインストールしたいフルパス
と設定する事でRubyがインストールされるパスを設定できます。
(これはしなくても良いです。)
その後インストールを開始します。
>pik install ruby -v 1.9.3-p194
このコマンドでインストールが開始されます。
どのバージョンがインストール可能であるかはlistコマンド等で確認できます。

インストール中以下のメッセージが表示された場合はyesとしてください。
# You need the 7zip utility to extract this file.
# Would you like me to download it? (yes/no)  |yes|
yes
インストールが終わるとインストールディレクトリが表示されるので確認してください。
あと、pikのバージョン切り替えは
>pik use 193
で行えます。

3.railsのインストール

pikでバージョンを1.9系に切り替えてからrailsをインストールします。
>gem install rails
のおなじみのコマンドでインストールされます。

4.必要なソフトウェア(Devkit)のインストール
この後でrailsのプロジェクトを作りますが、その際に幾つかのソフトウェアを求められます。
なので、先に入れておきます。
(bundle install中に求められるたびに入れてもOKです。)

DevKitインストール(json等を入れる時に求められます。)
ここから「DevKit-tdm-32-4.5.2-20111229-1559-sfx.exe」をダウンロードします。
ダウンロードしたファイルを解凍して、そのフォルダにコマンドプロンプトで移動(ここではc:\development\DevKitとします)して
>c:\development\DevKit
>ruby dk.rb init
と叩きます。
c:\development\DevKitに「config.yml」が作成されているので、以下の記述を行います。(pikでインストールしたrubyのパスです。)
---
- C:/development/Ruby-193-p194
---
その後でc:\development\DevKit配下で以下のコマンドを叩きます。
>ruby dk.rb install
さて、これでdevkitのインストールが完了です。

5.Railsプロジェクトの作成
Railsプロジェクトを作りたいフォルダで
>rails new アプリケーション名 [オプション -d mysql]
を叩きます。(オプションに「-d mysql」を付けるとmysqlのアダプタを選択したRailsが作られます。
その後でアプリケーションのフォルダに移動して
>bundle install
と叩いてください。
Linux等ではこのコマンドだけで必要なgemがインストールされるのですが、何故かWindowsではgemファイルのインストール指示が出るだけです。
なので、画面に表示される指示に従ってgem installを行ってください。(20個くらい入れる事になります。)
全部入れ終わったら
>rails s
で起動される事を確認してください。

6.MySqlの場合
ここから「mysql-connector-c-noinstall-6.0.2-win32.zip」をダウンロードします。
解凍したパッケージ配下の「lib\libmysql.dll」をコピーします。
Ruby1.9.3のインスールディレクトリ配下の bin ディレクトリにDLLファイルを配置します。
これを行わないと起動しません。


ついでにLinuxの場合

1.rvmのインストール
pikと同様の理由でrvmをインストールします。
>bash -s stable < <(curl -s https://raw.github.com/wayneeseguin/rvm/master/binscripts/rvm-installer)
ここで足りないものがある場合はyum等で適時入れてください。

2.rubyのインストール
基本的な手順はWindowsと同様です。
>rvm install 1.9.3
でRubyの1.9.3が入ります。
>rvm use 1.9.3 --default
と、しておくとデフォルトで使われるrubyが切り替わるので便利です。
(Rubyはrvm以外から入れると大変だと聞いた事があるので、一つのバージョンだけでも上記の方法をとる事をお勧めします。)

3.Passengerのインストール
Linuxでは開発はしないので、passengerを入れます。
>gem install passenger
で入れた後に
>passenger-install-apache2-module
でapache用のSOファイルを作成します。
(「curl-devel」が足りないと出た場合は「yum install curl-devel」でインストールしましょう)

最後にapacheのhttpd.confの設定が表示されるのでapacheに設定するか、メモっておきましょう。

4.railsのインストール
以下のコマンドを叩きます。
>gem install rails
MySQLを使う場合は以下のコマンドも叩いておきましょう。
>yum install mysql-devel
ここでrailsプロジェクトのbandle installをすると「execjs」が例外を投げます。
その場合はnode.jsを入れます。(therubyracerは入れなくても動くので、メッセージ通りに行う必要は無い。)

5.node.jsのインストール
結構はまるのがこのnode.jsです。
これはCoffeeScriptをpreCompileする時に使われるのですが、rakeコマンドで存在チェックをされるのでCoffeeScriptを使ってなくても必ず入れないと動きません。(これは不便。)
なので、正しいかどうか分かりませんが入れ方を記載しておきます。
>wget http://nodejs.tchol.org/repocfg/el/nodejs-stable-release.noarch.rpm
>yum localinstall --nogpgcheck nodejs-stable-release.noarch.rpm
>yum install nodejs-compat-symlinks npm
>rm nodejs-stable-release.noarch.rpm
これは自身が無いので、気になる人は他のサイトを見て確認してください。

あとはアパッチの設定をしてれば再起動すると動きます。
(そのうちcapistranoも書きます。)

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