「東京貧乏宇宙」 | ブックカフェはねだぷりん

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京浜急行穴守稲荷駅前の本屋の丁稚の読書感想文他アレコレ。プリンを作ったり、喫茶営業をしたり、雅楽を奏したり。

こんばんわニコニコ。お元気でいらっしゃいますかニコニコはてなマーク


配達中にしばしば買い物によるお魚屋さんで、銀鱈とカジキマグロを買いました。


随分と生きて来て、今更言うのもなんですが、魚屋さんで買った魚はホント美味しいですね目あせる!?目利きのなせるワザなのか、ただの塩鮭が食卓の宝石のように感じられますあせる!!


「テレビのように、『はっ!?美味いっっっクラッカー叫びクラッカー!!』なんて言う事は滅多にありませんよ。」、という様な台詞がどっかにあったんですが、食べたところ『はっビックリマーク美味いっっっクラッカー叫びあせるクラッカー!!』、とテレビタレントさんばりに大声出してしまいましたものニコニコあせる


で、その魚屋さんの召し上がり方をうかがいましたが、丁度買った鱈もカジキも脂がのってるので、鱈は煮付けにしたり、カジキはサイコロ状に切って唐揚げにしたりされるそうです目あせる。ああ、美味しそうニコニコビックリマーク


貧血気味には、青魚がオススメだそうで、鰯だなんだと、コリャ嬉しいお話をうかがったもんで、最近のオススメは魚屋さんに魚を買いに行く事ですニコニコビックリマーク


さて、そんな前フリが一切関係なく、本日はマスコット・キャラクターの“らいちょうくん”をしばしばご紹介している、雷鳥社さんの本をご紹介しますニコニコ
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「東京貧乏宇宙」
(*リンクは、ネット書店・e-honに繋がります)

古今東西、芸術や音楽などを志す若者達は貧乏な暮らしをしても尚、夢を追いかけて夢に全力を傾注してきた訳です。


サマセット・モームの「人間の絆」や「月と六ペンス」では、かび臭い様な屋根裏の部屋に寝泊りしつつも無我夢中で絵を描き上げ、カフェに集っては芸術への熱い思いをぶつけあう姿が、実に生き生きと描かれておりました。


また、漫画家・藤子不二夫先生の若き日を描いた「まんが道」・「ハムサラダくん」 は、狭いアパートの一室に籠もりながら、これも全力で“漫画”という御二人の夢に挑んでいく姿に、読み手までも熱い気持ちを灯されるようです。


[羽田書店]本屋大将の日記

¥1,365-(税込み、上下とも)

かくもかように、若者が貧乏も苦にせず、全力で信じる道を突き進む姿は物語にもなり、人の心を打つものでもある訳ですが、この「東京貧乏宇宙」では、正に今現在、東京で狭い・小さい・古いなど、住む上で傍から見れば不便そうな条件を抱えたアパートに住みながら、絵画・音楽・映画など自分の信じた道を歩む沢山の若者の姿を克明に映し出した一冊です。

内容は、一人一人の住まい・部屋・本人の写真と、経歴と自分の進んでいる道にかける姿勢がごく簡単に書かれているだけの簡潔な構成です。


引っ越した時点で壁紙が思い切り剥がれていたり、風呂無しは当たり前の築数十年のアパートばかりで、薄暗かったり、散らかっていたり、長年の間に染み付いたニオイが写真からもしてきそうな部屋も多いのですが、彼等・彼女等の暮らしぶりを読み、写真と照らし合わせながらページを繰る内に、不思議と各部屋々々に大きな夢が詰まっている様な、生き生きと活力に満ち溢れている様な魅力が感じられ始め、胸に温かいモノ・熱いモノが、ポッと灯る様な気がします。

何より、ともすればただ雑然としただけの狭い部屋にしか見えなくなってしまいそうな所を、一部屋一部屋にどこかその住人の魅力を感じさせるように撮影し、文章を構成した出版社さんの頑張りも伝わって来て、二重に面白い一冊です。

この出版社・雷鳥社さんの御本は、内容もさる事ながら、装丁や紙の切り方が凝っている物があるので、読むだけでなく、コレクターズ・アイテムとしての本としても面白いです。

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本日もご覧下さり、誠にありがとうございますニコニコ。また、ぺタをして下さる方々、本当にありがとうございます!!


次回お会いできるのを楽しみにしておりますニコニコ


[羽田書店]本屋大将の日記
¥1,575-(税込み)