5万を超える自殺願望の相談メ-ル | NPO法人生涯青春の会

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2004125日記述 

 


 106日夜回り先生こと水谷先生のことを書いた。その後毎日新聞に掲載される水谷先生のエッセイは毎回読んでいる。第43回は「リストカットをする子供たち」であった。ここにその要点を引用させていただく。「今、私のもとには5万をはるかに超えるリストカットや自殺願望の子どもたちからの相談メールが届いています。その9割以上は女の子からのものです。また、私の講演会にも数多くのこの問題で苦しむ子どもたちが訪ねてきます」一人の先生の下に、5万を超える子供たちの相談メールが来る・・・この現象をどう理解すれば良いのだろう。

 水谷先生は「・・・ もう一つは、これらの悩みを抱える子どもたちの多くが「自分病」だということです。自分の過去と今に捕らわれ、心がぱんぱんになり、その中でリストカットや自殺願望に捕らわれています。これらの子どもたちにとって、自分は最も哀しい存在であり、人は自分のことを誰一人わかってくれず、みんなが自分を疎外していると思い込んでいます。意識がすべて今と過去の自分に向いてしまっています。その結果、親や回りの人が見えなくなってしまい、それどころか、親の優しい一言までもが嘘(うそ)に思えてしまっています。・・・ 私は、彼らには、『哀しいです。まずは優しさを回りに配ってごらん。必ず変わるよ。水谷がついています』とだけメールを返します。こんなことで彼らが救えるのか、と思うみなさんもいると思います。しかし、8割がたの子どもたちはこれで気づいてくれます。他者を思いやる心、優しさに、優しさが帰ってきたときに」(123日・毎日新聞から)
     
  ・優しさを 周りの人に 配るとき 他者から届く 優しい心